デジカメの差別化ポイントは写真ではなく動画になってきている

BCN+Rに、デジカメの動画機能と販売台数に関する考察記事が掲載されています。

デジカメ市場低迷の戦犯は4K動画非対応の製品だった

  • 縮小が続くカメラ市場。デジタルカメラとデジタルビデオカメラの2018年5月の販売台数を1とすると、この5月は0.34。わずか3年の間に販売台数が66%も減少したことになる。
  • その中で縮小幅が小さいカテゴリの製品が4K動画機能を搭載したデジカメだ。厳しい市場環境の中、この5月時点で0.82と孤軍奮闘の状態。一方、フルHDにしか対応していないデジカメは0.08と絶滅寸前だ。要するにこのところ市場から急速に消えていたのは、4K動画に対応しないデジカメだったということになる。
  • デジカメの差別化ポイントが写真ではなく動画になってきている。デジカメであっても、動画機能を前面に押し出したデジカメのリリースが目立っているからだ。
  • この1年で最も成功したのは、ソニーの「ZV-1」だ。最近では、パナソニックの「GH5 II」も動画撮影機能を前面に押し出した製品で、製品発表会では、話題のほぼ100%が動画撮影機能に関する内容だったのには驚いた。

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カメラ市場が低迷する中、動画に強いスチルカメラが市場で気を吐いているようで、カメラメーカー各社ともにブイログ用カメラや、8K対応カメラなど、動画に注力している状況となっているのは間違いないところですね。

ただ、4K動画は現在では搭載されていて当たり前の機能になってきているので、それほど決定的な差別化要因にはなっていないような気もします。