LensTip に、ニコンのZマウント用の大口径標準単焦点レンズ「Z 50mm f/1.2 S」のレビューが掲載されています。
- このレンズは、間違いなくこのクラスで最も大きく重く、複雑なレンズ構成のレンズだ。
- コントロールリングは非常に滑らかに回転し、適度な重さがある。
- フォーカスリングは、F1.8シリーズのレンズでは金属の塗装が剥がれやすく短期間で摩耗したが、このレンズはゴムで覆われており、ニコンがこの問題に対処したのは喜ばしいことだ。フォーカスリングはモーター駆動で、適切な重さで滑らかに動く。回転角はリングを速く回すと90度未満になり、ゆっくり回すと120~130度になる。
- 中央の解像力は、開放から47lpmm(良像の基準値は41~43lpmm)近い値で、基準値を大きく超えており、全く文句はない。F4でピークの80lpmmに達し、期待通りの性能だ。小さな欠点は、最新のF1.2のレンズにしては解像力がピークに達するのが遅いことだ。ソニーFE50mm F1.2 GM はF2.8で78lpmmに達しており、開放時でも70lpmmでニコンよりも20lpmm解像力が高くなっている。
- 隅の解像力は良好な画質を得るにはF1.4かF1.6まで絞る必要があるが、ソニーFE50mm F1.2 GMは開放で既に良好な画質が得られ、絞るとソニーの方が8lpmm解像力が高くなる。
- 軸上色収差はごくわずかで、1段絞るとほぼ完全に消え、全く問題はない。
- 倍率色収差は開放では0.05%で絞るとフルサイズの隅では0.07%、APS-Cの隅では0.1%を超えるが、これは「低い」と「中程度」の境界線上の値に過ぎないので文句はない。ここでは、ソニーFE50mm F1.2 GMの方が少し優れている。
- 軸上色収差のテスト画像から、F1.2からF1.8に絞ったときにピントがわずかに奥に移動している(フォーカスシフトがある)ことがわかるので、球面収差の補正は完全ではないが、これは意図的にわずかな収差を残す戦術のようだ。レンズ設計者はボケが目に優しくなるようにしたかったのだろう。しかし、ボケのために解像力を犠牲にするのは、私の意見としてはリスクが高いと思う。解像力は客観的に測定できるが、ボケは主観的な問題だからだ。
- このレンズは歪曲の補正を後処理に頼っていないが、歪曲は0.06%のゼロに近い素晴らしい値で、満場の拍手だ!ここではニコンはソニーGMよりも優れた性能だ。
- コマ収差はAPS-C隅でも小さな翼状になり、フルサイズの隅ではそれが更に顕著になるが、幸いなことに1段絞ると顕著に改善する。ここではソニーGMの方が少し優れている。
- 非点収差は15.1%の中程度の値で、ソニーGMより少し低い値だ。
- ボケは非常に満足行くものに見えるが、既に述べた通り、ボケは好みの問題だ。玉ボケ内部は均一で、非球面レンズを使用しているにもかかわらず年輪ボケはわずかだ。ボケの輪郭は絞ると現れるが、それほど強いものではない。口径食は開放時のみ目立つが、F1.8でかなり改善し、F2.5で完全になくなる。
- 周辺光量落ちは開放では57%(-2.43EV)とかなり大きい値だ。F2では30%(-1.02EV)まで改善し、F2.8で21%(-0.68EV)で問題はなくなる。ソニーのGMは63%なので、ここではニコンの方が優れているが、ニコンはサイズが大きいので、これは予想通りの結果だ。
- 逆光耐性はそれほど良好ではなく、開放では若干のコントラスト低下が見られ、絞り込むと更に問題が顕著になる。また、太陽が画面内にあるとゴーストが発生しやすい。ここではソニーGMの方が良好だ。
- AFは作動音は無く、無限遠から最短まで0.9~1.0秒で合焦する。これは良い結果ではなく、最高級の単焦点レンズに相応しくない。しかし、AFはピント位置付近で前後することなく一直線に合焦するので、ピントが移動する距離が小さければ、合焦はかなり速くなる。
- Z 50mm f/1.2 S は多くの長所のある非常に良くできたレンズで、使っていて楽しめ、素晴らしい写真が撮れることは間違いない。大きな問題は、ソニーがFE50mm F1.2 GMで、より小型軽量で優れたレンズが造れることを示していることだ。
- 妥協のないF1.2レンズであることを考慮して、大きくて重い造りは許容するが、それでもニコンは少々やり過ぎている。競合他社のレンズを見れば、より小型軽量で優れたレンズが可能であることが分かる。
- 良い点:ほとんど金属製で防塵防滴の頑丈な鏡筒、中央の素晴らしい画質、隅の実用的な画質、軸上色収差が無視できる、倍率色収差が穏やか、歪曲が実質的にゼロ、心地よいボケ、静かで正確なAF。
- 悪い点:フルサイズでの明確な周辺光量落ち、逆光耐性は今ひとつ、かなり大きく重い。
Z50mm f/1.2 S は各所で非常に高い評価を得ているレンズですが、LensTipの解像力の数値中心の評価だと、そこまで際立った評価とはいかないようです。このレンズはボケが美しく、とても立体感に富んだ素晴らしい描写をするレンズですが、スタジオテストではその辺りが評価されないので、評価が上がりにくいのかもしれませんね。
jfu
海外レビューでボケが評価されなかったのは、fujiのxf50f1.0を思い出しますね。あっちも収差をあえて残してボケを売りにしてました。
まあ、たしかにボケって主観的な要素とは思いますけど、それでも美しいとされるものはある程度共通認識として有ると思うので、きちんとレンズの評価に加えてほしいですね。
カタスマー
>しかし、ボケのために解像力を犠牲にするのは、私の意見としてはリスクが高いと思う。
正直、この文言は意味不明ですね。解像度コンテストにためにレンズを作ってるメーカーなんて、一つもないでしょう。解像度至上主義なレビューもあって良いとは思いますが、それをメーカーに求めるのは奇妙に感じます。
レンズ設計の話は、せめて写真画質の観点から語って欲しいものです。
ただまあ、あの大きさなら解像度もトップであって欲しいとは思いましたが。
Z7ユーザ
レンズの評価をしているというより、商品戦略の評価をしている感じですね。
最近そういうレビュアーが増えましたが。
Mk-79
フォトヨドバシのニコンの開発者インタビューで、いわゆるカリカリの解像感ではなく、解像しているけどどこか柔らかい描写を目指した、とおっしゃっていましたね。数値として現れる解像を重視したソニーと、数値に現れない雰囲気を大事にしたニコンの対比が興味深いです。個人的にはこの手のレンズは雰囲気を大事にしたほうが好ましいと思いますし、作例を見てもどちらかと言えばニコンのほうが「おお……!」と思うことが多いですが……もちろんソニーも素晴らしいんですけどね。
まあ、ニコンからすると数値として出されてしまうとツライところでしょうけど、ニコンを使ってる人は数値に現れないところが大事だったりしますからね。
あと大きさですが、確かにニコンはヘビー級ですが、ソニーはソニーでグリップとレンズのクリアランスがきつきつなんですよねぇ。
ただの田中
YouTubeのレビューなんかを見てると開放でも必要以上に解像していると思ったんですが、これ位では解像力を犠牲にボケを優先してると評価されるんですね…。
望遠野郎
ブリージングはどうなんでしょうかね?Zマウントの大体のレンズはそこらへんも考慮した設計になってると聞きますが。
路傍のカメラ好き
前提として、私自身もバキバキの解像感より柔らかいボケを重視する価値観ではありますが、それはそれとして。
ボケ感よりも解像感を大いに重視する人が居ても何ら不思議はないと思います。国籍の違いなどどうでもよく、単に価値観の違いでしかないですね。
「in my opinion」と明記した上で解像感重視の意見を述べているのに、意味不明と強く断じるのも如何なものかと。意見や価値観の相違というだけでしょう。
そして解像感は定量的で、ボケはそうではない部分が多い。柔らかい自然なボケがいつでも至高ではなく、少し硬めのボケを好む方もいるでしょうし、どこからが「硬い」のかはそれこそ主観に強く依存します。
ある程度定量的な側面のある玉ボケや年輪ボケについてはきちんと述べられており、それ以上のことは「満足行くように見えるが好みの問題」と比較的ニュートラルな視点で評価してると思いますが……
レビューサイトが明確・定量的な指標があるものを中心に測るのもある意味当然でしょう。ボケについては撮影サンプル見て好みかどうか見てね、くらいが限界に近いと思います。これ以上の深掘りは難易度が著しく上がるのではないでしょうか。
田中太郎
レンズの方向性が違うのでなんともですが
重量とサイズを考えると、解像力がソニーGMと同じでさらにボケが綺麗です!くらいの性能が欲しいとこですね
>競合他社のレンズを見れば、より小型軽量で優れたレンズが可能であることが分かる。
ずば抜けて凄いレンズなら大きくて重くてもそれで良いと思いますが、この性能ならもう少し小さく軽く出来なかったのかなとは自分も思います
とも
変ですね。
f1.2の他のレビューを見ても、Nikonの色付きのなさ、逆光耐性はソニーを上回っているように思いました。
個体差でしょうか?
Nikonのf1.8シリーズはずっと色付きが少なかったので、1.2があることに驚きました。
鍋奉行
大きさはZ24-70/2.8Sの50mm設定とほぼ同じで、機能だけで言うと「同じ大きさでズーム機能を取るか明るさを取るか」です。重さは明らかに50mmf/1.2Sのほうがずしっと来ます。
ニコンにはかつてボケ具合をコントロールDCレンズがあり、ボケをR側(後方、補正不足)にすると後ろボケがやわらかくシャープさも緩み、極端にやり過ぎるとぐるぐるボケ。F側(前方、補正過剰)にすると後ろボケは固い代わりにカリカリになるので、これで遊んでいたことがあります。テストチャートで解像が高いのが大好きならF側に振ればかなうのですが、ユーザーの好みは逆のR側を推す方が多かった記憶があります。このクラスは解像だけでなくボケの追求も大事なのでしょう。Z50 f/1.2Sも、解像を考えつつそういうユーザーの好みに振ったのではないかと思います。Mk-79さんの書き込みでフォトヨドバシに作成だけでなく開発者インタビューがあると知って見に行きましたが、なるほどと思います。
問題点といえば、春以降に在庫を見かけるようになったものの、キャッシュバックキャンペーン&某茄子見込み購入の影響と思いますが、また在庫が消えていることでしょうか。
RM
今回に限らずボケは定量的でない以上、点数評価時は除外すべきと考えています。
解像は点数で、ボケは作例を見て個人の感性任せでは駄目なのでしょうか。
シュワシュワ
各所の作例観ると描写は確かに良いと思いますが、個人的にやはり大きさと重さはネックです。
寄れるわけでもないですし、自分にはキヤノンやソニーのそれの方が魅力的です。
ガチで50mmを使う方々はこれを選べるかもしれませんが、バランスの良いf1.4を出して欲しいな。
take
Nikon Z 1.2はともすればまるで大判のカメラで撮影したような被写界深度と被写体の立体感が味わえる固有のレンズだと個人的に評価しております。
あれがBiogonベースのレンズ構成から来るのか、あるいは純粋に設計が良いのか 数値には現れない部分でしょうし わたしにもわかりませんが他社がどんなによかろうとも あの浮かび上がり方を見てしまうとこのレンズの虜になってしまいます。
ろろ
これは難しい比較ですね。
ボケは完全に主観的要素で、自分自身「極上のボケ」と評されるレンズを使っていますがさほど綺麗とは感じていません。その上解像とボケのバランスも好みの問題ですから。
各所のレビューにあるZ50mm F1.2の描写はとても好みですが、自分の撮り方だと隅まで開放からキレるレンズの方が使いやすいんですよね。
あとこのレビューを見る限り現時点でマウント径の大きさは解像力や収差に優位さをさほどもたらしていないように見えますね。サイズもかなり違うのに差があるというのはSONYの技術力が凄いのか、Nikonがボケ優先に大きく振ったからなのか…?
to
>妥協のないF1.2レンズであることを考慮して、大きくて重い造りは許容するが、それでもニコンは少々やり過ぎている。
この部分に同意します。RFの単焦点は太くても長さが抑えられていますが、Zの単焦点は太いうえに長いイメージ。特にこのレンズはフードを付けるとまるで望遠レンズのように目立ち、重いです。
富士爺
開発者は数値化できない写りを追求しているのに、レビューサイトでは好みの問題とバッサリ切られるのは侘しく思います。
もう少し価格と大きさがこなれていれば、フジの35mmF1.4のようにユーザー間で神レンズ扱いされるのでしょうが…
カメラのキタジマ
各社そもそもレンズ設計の思想の違いがありますね。
実際の写りを比べたものを見ましたが結構違いがあって面白かったです。
Nikon F1.2は柔らかい描写ですが拡大するとピシッと写っていて、SONY F1.2はコントラストが強くシャープな印象で拡大してもそれは変わらない感じでした。
こういう印象は数値で測れません。このレベルのレンズはどちらも凄いですよ。
他社でもっと小さい 50mm 1.2 もありますし、そもそもレンズというものをサイズでもって比較するのはややズレた話かなと思います。
さよひな
作例見る限りでは普通に良いレンズのように思えますが
これだけ大きなレンズだから
圧倒的な性能を期待していた方も多いでょう
また、20mmF1.8や50mmF1.2とソニーと同時期に出たレンズで
解像力や色収差、レンズサイズで
ソニーに軍配が上がっているのも残念な気もします
はく
ボケは好みの問題があると思います
どちらもいいレンズではありますが
大きくて重いレンズは解像もボケもいいのかなと感じてしまう事もあります
AO
携帯性もレンズ評価の一部だと思いますね。それが比較対象にならないならどのメーカーもニコンのように大きく重くして画質を上げるでしょう。
大切なのは写りや機能とのバランスだと思います。そのバランスが今回のレビュアーの好みではなかったのでしょう。
50ミリレンズラヴァー
大きすぎる重すぎるって、それこそこのレビュアーの好みなんですけど...
でこのレビュアーはボケは好ましく思えるが好みの問題、と言ってますが、二次元においていかに立体感を出すかについて追求するために設計されたレンズであってその点を考慮に入れないとただただデカくて重いレンズという評価になってしまいます。」
レンズはメーカーによって設計思想が違うから面白いのであって、カリカリ解像度番長であったりコンパクトで軽量なものだけが評価されるのは実につまらない傾向だと考えます。
富士フィルムのようにボケのためにレンズにアポダイゼーションフィルター内蔵にしたりするのも面白いし、各社が色々なスタンスで表現をアプローチしていくことこそがレンズ交換式カメラの生き抜く道だと思うのですが...解像度だけ追求していけばスマホカメラとAI処理にいずれ駆逐されるような気がします。
ドラネコ
ニコンはこういうレンズを出すために大口径Zマウントを採用したのだし、もう後戻りは出来ないでしょう。多少重いのは仕方ないと思いますよ。
ジャンクポテチ
Z7ii購入当日にこの記事…。まあ、どちらのレンズも神レベルの域(70lpmmって…)ですので予定通り年末のボーナス(支給されるなら)で購入します(汗)。重さは被写体が異なりますが望遠手持ちに比べたら無いに等しいので私は気にしませんので…。
THK
ソニーGMとの比較で言えば、結局のところボケ味その他の味付けは好みにもよるし、解像力の差ももこのレベルだと普通に使う分には気にしないで良いと思いますが、サイズ、重量は対照的ですね。
ニコンとしては、とにかく理想の描写を追求したことは分かりますし、そのような姿勢が響く層もそれなりに存在するとは思いますが、ビジネスとして、これまでのマーケットの反応がニコンの期待通りなのか、気になります。
敢えてトップランナーのソニーとは別の方向を志向したということなのかも知れませんが。
wow
レンズ評価としてはこれだけの大きさ重さであればボケ以外ももっと上を求めたいところなんでしょうね。
ユーザーとしてはボケという1点のためにこの大きさ重さを許容できるか否かというシンプルな話になるでしょう。
nicca
Zマウントは、50mm F1.2や58mm F0.95のインパクトでレンズが重いという印象を受けますが、反対にズームレンズは他社の同スペックレンズよりも同じか軽量なんですよね。
個人的にはこの『単焦点は描写優先で、ズームはバランスよく纏める』というスタイルはとてもいいと思います。わざわざ単焦点を使うなら、携帯性よりも描写を優先したいです。
どりゃー
ボケのキレイさという性能を製品として造りこむというのは非常に困難だと思います。
主観で判断される良し悪しなので、ユーザーの作画に任せるというスタンスがカメラ・レンズメーカーに最も望まれるのでは。
弁証法
「数値に表れない部分」という言葉がありますが、それは定量化の仕方が甘いだけです。
「ボケ」という言葉が日本語発であるように、まだ海外ではボケをきちんと分類して評価する基準が確立していないだけで、いずれ必ずやると思います。
そのときはこの素晴らしいレンズが違う得点で再評価されることでしょう。
lk
Zでの50㎜付近は多く出ているので(高すぎるのでノクトは別として)ボケ側にふったのでしょう。
データで出てこないボケの魅力は伝わりづらいですが求めているのはこのようなレンズです。確かに重いので三脚使用時はレンズサポートがあった方が良いですね。
TTJ
最新の50 mm F1.2について、NikonはCanon比で+15%の重量で、これは設計思想で軽量化にどこまで振るかという違いの範囲内に思えます。
しかし、SONY比では+40%(1.4倍)の重量です。これはもうSONYに技術革新があったというレベルで、Nikonが重いというよりは単にSONYが特別に軽いだけだという捉え方もできます。
ken2
ニコンは、Fマウント大口径レンズの内、標準域から中望遠域のレンズの設計に「三次元ハイファイ」なる思想を盛り込んで設計を進めていますね。立体物を平面に投射する際、如何にして自然な立体感を感じさせつつ美しく再現できるかに注力して設計が行われています。よって、解像度テストのように平面を写して定量評価をすると、今一つパッとしないデーターになったりします。しかし実写では、その描写の美しさを堪能できる優れものです。58/1.4Gや105/1.4Gなどがその典型的な例です。
このレンズもその思想に則って設計されていると思います。究極の平面解像度を要求するステッパーのレンズを作るニコンですので、単にそれを目指せば、目を剥くような性能のものを作るのは簡単だと思いますが、写真はあくまでも人の感性によって観賞する物なので、逢えて評価の難しい感性に訴える部分に挑戦する姿勢は、光学屋としてのニコンの真骨頂なんだと思います。
プログラマー
今はLenstipのレビュアー氏みたいに解像力でしかレンズを評価しない人が多いから、解像犠牲にしてボケや立体感を追求するのは勇気がいるみたいです。やりすぎるとフジの50mm F1.0みたいにボロクソ叩かれちゃうし。ニコンはうまい落とし所だと思います。
hama
レビュー自体はボケを全く評価していない訳ではなくそのために大きさや解像力・逆光耐性が犠牲になっているのはいかがなものか、というスタンスに見えます
このレンズの立体的な写りは凄まじくある意味突き抜けたレンズではあると思いますが、じゃあ万人に勧められるか、といったら他に軍配が上がるかとは思いますしこういう評価になるのも致し方ないのかとは思います
閑人
SONYはボディーだけではなくレンズも、数値で評価できる部分に力を入れる印象はありますね。
同じ50mmだけどSONYの方は画角が少し狭いんじゃなかったかな。確か47mmという記事を読んだ記憶があります。その辺、気になる人はあまりいないのかな?
まる
大三元の標準ズームの大きさで50mm単焦点を作ってみたらこんなのができたみたいなレンズで、明るく軽い標準レンズが欲しい需要は最初から他の選択肢に行ってもらう考えなのでしょう。ただ50mmはf1.8ですら少し大きめで、小柄なのは先日発表があったf2.8マイクロか40mmF2になってしまうのが、Zの弱点ですかね。
その分、ボケの素晴らしさはちょっと借りただけでもわかりましたし、知らない人はまずそれを見てから議論した方がいいぐらいな写りでしたが、それに投資するかどうかは大きさ以上に価格や自分の腕などの点で考えてしまいます。
tao
一般的にはボケなどは数値化できないようですが、ニコン社内ではある程度数値化されているようです。画像シミュレータを用いた開発について公式な記事が出ています。
https://www.nikon.co.jp/technology/stories/1909_optia/
記事内からの抜粋→「そこでニコンでは、レンズの収差をはじめさまざまな特性を測定でき、設計者の狙い通りのレンズを短期間で開発できるレンズ評価方法を開発、2013年から運用しています。」
解像度に振っていないという事は過去の設計者インタビューからも読み取れますが、Zマウントの可能性を示すという意味で解像力に重きを置いたレンズを一本くらい出しても良いのでは?と個人的には思います。
xylogen
50mmf1.2Zはやはり素晴らしいですね。解像度の評価が高いと思っていましたが、ボケの評価の方が高いのは意外でした。
理想のボケは各社で求めるものが異なると思っています。立体感重視では焦点距離から外れると急激にボケる方がいいですし、あとボケのスムーズさを優先するのであればなだらかにボケる方がいいからです。
ボケそのものの定量化は難しくやはり各社の定義に沿っているかが重要だと思います。
例えばニコンは立体感あるボケと軸上収差を除くのを重視しています。Zシリーズになってからこの辺の定義を統一化していると見受けられます。
一方でソニーは球面収差によるなだらかなボケを重視しています。軸上収差はZより少し甘い感じで、コンパクトさを優先するために非点収差が大きくなってます。
以前ボケ味のレンズ間での統一してたのはキヤノンだけだったと思います。ZシリーズやGMレンズはボケ味、色味CCI値など揃えるようになりましたね。上述の通り各社のレンズシミュレーターのおかげでしょうか。
すみろ丼
解像力に重きを置いてないレンズはノクト以外出していない気がしますが…
f1.8Sシリーズはどれも価格以上のスペックからは読み取れない凄いレンズ達だと思うのです
Z50のキットレンズもセットで購入し使っていましたが、開放からキレキレで驚きましたよ
いまだZのカメラやレンズを触って試していない方々には是非実物を見て評価してほしい
つよぽん
評価の仕方はレビュアー次第って事ですね。カメラマンではZ50mmf1.2が圧倒的高評価でした。
私はZ35mmを普段装着してて、よしっ撮るかってなるとZ50mmf1.2を使うくらい気に入ってます。距離取らなくても中望遠のような滑らかなボケの虜になってます。もし、Z50mmf1.2がSONYのような大きさだったら、Z35mmの出番は激減したかも知れません。ある意味、大きさのお陰で使い分けが出来てます(笑)
fan☆
この解像度は、最短撮影距離で撮影したときのものだと思うのですが、三次元ハイファイを掲げたAF-S 58mm F1.4以降のニッコールに感じているのは、近接解放付近の解像度を意図的に低めにしているように感じます。近接解放からバキバキに解像するレンズは、被写体が、不自然に浮いたような描写をするような感じがして、好きな描写ではないので、Zレンズの近接撮影時のボケは私的に好ましいです。これが最短撮影時の解像度だとすればですが、中遠距離撮影時の結果だと、また違うかもしれませんね
NIKKA
解像力チャートの撮影距離は最短じゃないですよ。IMATESTだと焦点距離の40倍だから、50mmだと2メートルですね。
GONTA
自分はジヤズ系の撮影で開放絞りのみで運用していますが女性ミューシーシャンに好評ですね。5018とFマウントの5814と某社Fマウントの開放バキバキレンズをシーンにより使いわけています。どれもツボにはまれば良いレンズと思っております。5012は使い手次第で評価が分かれと思いますが自分は好きです。
のくと
NIKKOR Z 50mm f/1.2とFE50mm F1.2 GMのサイズの違いは収差補正のデジタル依存度の違いによると思いますので、これはもう完全に各メーカーの思想や方針の違いであり、どちらがどうというものではないですね。
キャップ
NIKKAさん
LenstipsはImatestを使用していますが焦点距離の40倍ではなくA0, A1, A2, A3チャートの平均値です。
Imatestを使ってるサイトの中でもかなり近い
カメラ好き老人
こちらで各社の最新50mm詳しく比較されてます。
https://kakakumag.com/camera/?id=16498
涼子
Z 50mm F1.2 Sのサイズ感は一眼レフのD850などとの組み合わせだったらそこまで問題ないのかもしれません(もちろん付きませんが)。
しかしミラーレスになり各社少なくとも一眼レフ時代よりはボディが小型軽量になっているのでそれに合わせたサイズ感のレンズが求められるのは必然に思います。
ニコンはZマウントで特に単焦点では妥協なき光学性能のために小型軽量の優先順位は低いように感じてますが、つまり単焦点を使うときは縦グリなりZ 9のような機種に合わせてレンズのサイズを決めてるのかなと。
仮にそういうコンセプトならボディももう一回り大きくしてもいいのではと思います。
そうすればこのレンズの評価もボディと合わせると納得してもらえるサイズ感になるのでは。
小型軽量はマウント径からしてソニーのほうが有利なのでニコンは小型軽量の優先順位は低くてよく、その分違うベクトルで他社を圧倒したほうが個性が光るかもしれませんね。
morinori
発売当初よりZ50/1.2を愛用しています。私はプロで、人物も風景も撮影をしますがこのレンズは極めて優秀です。無限遠から至近距離まで撮影距離に関係なく解像度は高く、絞り値や撮影距離による被写界深度の変化がとても自然でコントロールしやすいです。
例えば、人物の全身が入るような3m程度の撮影距離で、絞り開放で撮影した絵と、絞りF2.8で撮影をした絵とでは前後のボケ味に違いがあるので、表現意図に応じて絞りを選択するのですが、その際にもピントを合わせた人物の目にはしっかりとピントが合い十分な解像感があります。ピントを合わせたところにピントがしっかり合い、その前後が意図したようにボケてくれることは当然のようで、それが安心してコントロールできるレンズは少ないです。撮影距離と絞り値によって撮影者が望む解像感とボケ味を自在に表現できるレンズを、絶対的な数値で評価することは難しく、撮影者自身の技量とセンスがレンズに問われているように思われます。