ePHOTOzineに、パナソニックのm4/3用の大口径中望遠ズーム「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm F1.7 ASPH.」のレビューが掲載されています。
・Panasonic Leica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7 ASPH Review
- 鏡筒は頑丈な造りで、重さは654gだ。G9との組み合わせではバランスは良好で、かなり大きく見えるが、実際には快適に使える。
- 防塵防滴仕様だが、説明書にはこれまでと同じように「最小限の水、湿気、ホコリ」という曖昧な表現で記述されている。
- AFは速く正確で、作動音はほどんどしない。フォーカスリングを手前に引くと距離目盛りが表れMFモードになる。最大撮影倍率は0.21倍(換算0.42倍)と非常に大きく、これはとても便利だ。
- 25mmの解像力は中央はF1.7で素晴らしい値(excellent)で、F2からF5.6では際立った値(outstanding)、F8では素晴らしい値だ。隅はF1.7からF8ではとても良好な値(very good)だ。
- 30mmの解像力は中央はF1.7では素晴らしい値、F2からF5.6では際立った値、F8では素晴らしい値だ。隅はF1.7からF8までとても良好な値だ。
- 40mmの解像力は中央はF1.7では素晴らしい値、F2からF5.6では際立った値、F8では素晴らしい値だ。隅はF1.7からF4まで素晴らしい値、F5.6とF8ではとても良好な値だ。
- 50mmの解像力は中央はF1.7とF2で素晴らしい値、F2.8で際立った値、F4からF8では素晴らしい値だ。隅はF1.7からF5.6まで素晴らしい値、F8とF11ではとても良好な値だ。このレンズは全体的に素晴らしい性能で、多くのズームで解像力が落ちる望遠側でも性能が維持されているのは称賛に値する。
- 色収差は、優れた光学設計か、無効にできないカメラ内補正のいずれか、またはその両方によって良好に補正されている。いずれにしても、最終的に色ズレのない美しいが画像が得られるので問題はない。色収差は50mmの隅で少し悪化するが、これは大部分の被写体では気が付かないだろう。
- 歪曲は25mmで+0.08%の糸巻き型、50mmで-0.01%のタル型で驚くほど小さいが、歪曲も自動補正を無効にできないので自動補正が行われているかもしれない。
- ボケは滑らかでとても心地よく、被写体を浮き上がらせるために背景をボカす必要がある場合に最適だ。
- 逆光耐性は2年前に登場した10-25mm F1.7よりも良好で、非常に厳しい逆光でもコントラスト低下の兆候はほとんど見られなかった。
- 周辺光量落ちは25mm開放で-1.4EV、50mm開放で-1.2EVとズームレンズとしては非常に小さい値なので、自動補正がかかっているのかもしれない。
- 価格は1799ポンドと10-25mm F1.7と同じで、安価ではないが、レンズのエルゴノミクスや品質を考慮すると適切な価格設定でコストパフォーマンスに優れている。
- このレンズは、優れた画質でハンドリングに優れ、近接能力も高く非常に有用なレンズだ。10-25mm F1.7との25mmのレンズの切り替え点は良く考えて決められており、この2本は非常に強力なペアになるだろう。価格は高いが、それはレンズの品質に反映されている。全体として25-50mm F1.7は真剣に検討する価値のあるとても洗練されたレンズだ。強く推奨する。
- 良い点:中央の抜群の解像力、歪曲が非常に少ない、色収差が良く補正されている、魅力的なボケ、周辺光量落ちが少ない、高品質な造り、防塵防滴、高速で正確なAF、動画向けのクリックレスの絞りリング。
- 悪い点:防塵防滴に関する記述が曖昧、フードの着脱部分が簡単にはずれてしまう。
25-50mm F1.7はパナソニックのレンズらしく、あまりカリカリではなく適度な柔らかさがあるレンズで、ボケも単焦点に負けないくらい綺麗なので、ポートレートに最適という印象です。収差に関しては、どの程度電子補正に依存しているのかわかりませんが、実写でも非常に優秀ですね。
m4/3用としては大きく重いレンズですが、10-25mm F1.7とのペアでF1.7の単焦点5本分程度カバーできると思えば、普段、単焦点メインで使っている方は返って荷物を減らせるかもしれません。
ぽぷりん
m4/3は他のマウントではない焦点距離が色々出てくるのでいつも楽しみです。
オリファン
こしいのレンズ単体では素晴らしい性能ですが、10-25/F1.7 を愛用している自分としては微妙です。
これなら現在併用しているシグマ56/F1.4から代える魅力が乏しいです。
35-100/F2くらいだったら間違いなく予約するんですが・・・