朝日新聞で、富士フイルムの新社長のコメントが紹介されています。
- フィルムやカメラの事業については、事業を売却せずに続けていく方針を明言した。「文化の継承でもあり、続けていく。ESGで言えば、S(社会への貢献)だ」とした。
富士フイルムの新社長はフィルムやカメラ事業を今後も続けていく方針ということで、フィルムカメラを使っている方や、富士フイルムのカメラシステムに投資している方はまずは一安心ですね。
とは言え、デジカメメーカーの中では好調に見える富士フイルムでも、社長から「事業の売却はしない」という言葉が出てくるところに、現在のカメラ市場の厳しさが現れているように感じます。
さいたまじん
フジはXもGFXも売れてるのに、
会社の中ではお情けで生かされてるみたいな扱いなのが悲しい。
swing
オリンパスも同じようなこと言ってたような…。
株式会社である以上、株主が納得しないと方針貫けないのが苦しいですね。
結局、魅力的な商品出して黒字にしてくしか、確実な存続の道は無いのかも。
としにい
富士フイルムもカメラ事業がメインではないですからね。
「他の事業の収益があるからカメラ事業も続けられる」という見方もできますが、「他の収益があるからカメラ事業を辞められる」という見方もできます。
どちらがいいのかわかりませんが、富士フイルムには頑張ってほしいです。
どりゃー
かなり以前に総合ヘルスケアカンパニーを標榜した富士フィルムですから、カメラ・写真フィルム事業はとっくに非中核になっていますよね、
富士ゼロックスから分離したビジネスイノベーション社も傘下だったりと複合企業体の持ち株会社トップが末端事業のことを詳細に知ることもなくなっているかと思います。
現状でデジタルカメラはまあまあですが、コロナ禍でリアルイベントの現場が活躍の中心であるチェキが大打撃でこれは写真事業として痛いところでしょう。
声嗄れ
魅力的な商品を出したとしても黒字になるほど台数が売れるとも限らなそうな昨今の情勢は厳しいものでしょう。
個人的には他社で増えてきたハイエンド高倍率ズームの不在がフジへの乗り換えの障壁ですが、ボディは魅力的なものが多いと感じています。フジのますますのラインナップ充実を期待します。
harao
このアナウンスは投資家に対して言っているのかもしれませんね。
こういう発言をするのは逆に言えばカメラ・フィルム事業を手放すように
口出ししてる株主も少なからずいるのではないかな。
harao
追記しますが昨年はコロナでカメラ業界は壊滅的なまでに販売台数も売上も落ち込み
カメラ業界は衰退して今後も成長見込みが無いものと見なす一方で
アビガンが注目され医薬品などの事業は成長の可能性が大きいからカメラ事業から撤退してくれれば株価がさらに上がると期待して物言いしてくるのが投資家だろなあ、と・・・
X
今年の4月に策定した中期経営計画「VISION2023」では4つの柱の一つにイメージングを掲げているので、今は撤退することは無いと思います
シタラ
カメラ事業は、メイン事業にはなり得ず。
他事業で稼いで、赤字にならない様にしてカメラ事業を維持すると言うのが残す戦略でしょう。
赤字になれば株主から突き上げ喰らうので、オリンパスと同じ…いや今は買ってくれる所無いから破棄するしかないか。
オリンパスも看板なので残したかったが、赤字脱却が出来ずに売るしか無くなった。
赤字になると社内でも辛い立場になるのでどうしようも無いですよね。
今後はオーディオと同じ道と言われるが、音響メーカーは今でもどんどん減っているが、どうなるんでしょうねぇ。
noppo
ユーザーである私は、先のことは深く考えないようにします。これからも魅力的なカメラを出してワクワクさせてくれれば。
まだ見ぬX-H2、期待しています。
まここ
コニカやミノルタのように創業事業を捨てたところもあることを考えると、心強いです。
ただ、来年同じような発言が聞けるかというと…。
1年でも長く続くようにユーザーが支えていくことが大事ではないでしょうか。
クッキー
カメラの販売台数は昨年度に比べると持ち直していると言われていますが、単純な販売台数を比べると10年前に比べ約8%に減少しています。
ピーク時の1割以下ですよ。
これでは各社が莫大な開発費をかけて新製品を出しても、黒字に持っていくだけでも大変な事がうかがえます。
路傍のカメラ好き
売れてる、とは言ってもそれはカメラ業界内の話で、富士フイルムの中では2021年3月期の売上高の13%(それでも3000億近いですが)でしかなく、今後の伸びも怪しいですからね。1兆円規模の売上を誇り、基本どこまでも成長余地がある医療に注力しろとせっつく投資家が出るのは致し方ないのかも。
でも、医療とイメージングのシナジーなんていくらでもありそうですし、一度手放した技術やブランドを再度手にするのは膨大なコストがかかりますから、安易に捨てる手はないでしょう。
「銚子電鉄は赤字の鉄道事業辞めて濡れ煎餅だけ売っとけ!」の話と通ずるものがありますが、事はそう単純でもなく、直接的には見えない数字への影響はあるんじゃないかなぁ、と……
ジェラ
としにいさんの「他の収益があるからカメラ事業を辞められる」はオリンパスがまさにそんな感じてしたね。
逆にニコンなんかは赤字でも簡単に手放さないだろうと思うのは手放したところて残るものが少ないと言うのが大きい。
富士フイルムに限らずてすが、カメラに関して伸びしろがあるかと言えば先行きはなかなか難しいという結論になるはずです。
特に株主には危ない分野と見ている人が多いのではないかと。
そんな中、色々やってるからこそ会社としては伸びしろのある方、効率よく稼げる方に集中してほしいという意見が出てくるのはわかる気が来ます。
まぁ今専業でやってるところの方が少ないのでどこでもある話だとは思いますが。
おぢさん
'80〜90年代、富士フイルムの関連会社に9年9か月いました。Velviaがどんどん使われていた頃です。
辞めてから聞いたのは、2000年頃であってもその会社のトップが「電子メール禁止」とかよくわからない命令を出していて、やはりデジタル化の波に乗り遅れ、今はほぼ影もありません。在籍していた社員は散り散りです。トップがいい加減でもやっていけた時代だったのでしょう。
今世紀になって経済ニュースで、富士フイルムが過去最高益を上げたと二度聞きました。いかに本業の写真事業が繁栄の頃、放漫経営だったかがわかります。
リストラに継ぐリストラで、今の富士フイルムがあります。写真事業を残してくれるのはいいですが、なんか違うような気がします。
Licca
レンズ交換式カメラの市場が小さくなってる以上、高単価のものを売らないとやっていけないのではと思います。
なので富士は中判のGFXを普及させようとしてるのかもしれませんね。
APS-Cはやはりフルサイズより安くないと中々買ってもらえない現実があるのではないでしょうか。
ポロ&ダハ
フィルム・カメラ事業が赤字とか黒字とかの話では無く、他の分野の事業の利益率が遙かに高く、フィルム・カメラ事業を切り離せば経営状態が更に良くなるので、株価が上昇する事を期待するスジの連中から圧力が掛かっているという事ですね。
きりさめ
チェキとデジカメはまだ良いとして、銀塩フィルム事業は半ば慈善事業と化しています。復活したAcros100iiはイギリスでの委託生産、Velvia100は有害物質規制により米国内で終売。情勢は厳しく、銀塩フィルムに関してはもってあと数年ではないでしょうか。
M.T.H.
大宮のカメラ事業の社屋が新しくなったばかりなのでカメラ事業に関しては全然心配はしていません。
化粧品や医療分野もフィルム事業があったからこその成功なのでこれからも大切にしていくのだと思っております。
また一部販売シェアもNikonを上回るデータが出てきて業界ナンバー3に上がってきていたりと順調に伸びてきているのでこれからに期待です!
SoA
チェキ含めたフィルム事業については是非今後も継続して頂きたいです。Kodakに相対する日本のフジフィルムが無くなると文化の損失だと思います。
チェキはレンズに拘ったモデルも期待しています。
しげ
学生時代、富士フイルム、大好きでした。いまもですが。
プレスト、プロビア、ガンガン使ってました。
5インチフロッピーも富士フイルムを使ってました。
ネガ、リバーサルともフイルムまだまだ頑張ってほしい。
harao
ポロ&ダハさんと同じ推測です。
目先の利益のため口出ししてる投資家はいるのだと思います。
まあそれでも事業を手放さないと宣言するのはフルサイズミラーレスでニコンとキヤノンの牙城をソニーが崩した前例が出来たことや
そのフルサイズに手を出さずにAPS-Cと中盤でシェアを伸ばせた事だけでなく
独特のラインナップに何かしらの投資価値を見出してるのではないかな?
ちょっと期待しています。
TAKA
型数を集約した方が良いかもと思ってます。
今はXシリーズで7種類ですよね。
少し散漫な感じがしてます。
T一桁シリーズとHシリーズ→デュアルスロットのプロ向け
T二桁シリーズとSシリーズ→一眼レフスタイルのスタンダード
EシリーズとAシリーズ→お洒落なレンジファインダースタイル
PROはそのまま→富士フイルムのアイコン
の4種類。みたいな。
ちい
売却しないは、売却した方が(いいんじゃ
ないか)に対してですから厳しいね。中高は
ポジはベルビア、ネガはリアラをよく使ったなぁ。
最後はブローニーで160NCとかだった。
ネガカラーも自家プリントをしてた:。
GA 645はよく写ってくれたなぁ。もう少し
すれば中判デジの供給率も上がると思う。
オールマイティな135じゃ無くてもいい、
動き物は撮らない、画質を優先、そんな人達
もきっと増えてくる。どうか写真事業を続け
て下さい。
f2er
デジタルカメラで養った技術を、利益を生む新たなビジネスに転用できるかもポイントでしょう。利益を生むキーテクノロジーがあれば、それを活用するビジネスを続けることができます。
フジフィルムの場合、例えば、フィルムシミュレーションに代表されるデジタルでの色表現の技術は、他社がいくら頑張っても真似の困難な技術かと思います。
そして、その技術がどれぐらいの価値を生み出すことが見込めるのか。それを示すために成長の見込める新規事業を見つけなくてはなりません。自らが作り出せなければ、その技術でシナジー効果が見込める会社を買収するか、売却するかになります。
ストレッチ
カメラ業界にもデジタル化の波が押し寄せ、そのスピードに乗り遅れたミノルタ、コニカが撤退してしまいましたが、富士フイルムだけは、違いました。
医療系機器に注力する一方で、フィルムカメラ時代にも増して魅力的なデジタルカメラを開発しています。
しかも、他のメーカーがフルサイズに移行する中においてもAPS-Cにとどまる姿勢がAPS-Cを支持するものにとっては、ユーザーとの一体感を感じています。
これまでも十分に社会貢献してきたフィルム事業ですが、社名の「フイルム」から会社の誇りを感じます。
これからもカメラ事業がんばってください!
ポロ&ダハ
>haraoさん
>目先の利益のため口出ししてる投資家はいるのだと思います。
同意です。
判断材料としては株主構成で、富士フイルムの場合[金融機関:31.1%][外国法人等:28.3%][自己株式:22.3%]ですから乗り切れると思います。
それに対してオリンパスの場合は[金融機関:40.6%][外国法人等:45.6%][自己株式:6.2%]ですから条件は全く違いましたね。
ちなみにニコンは[金融機関:47.1%][外国法人等:29.0%][自己株式:2.8%]ですし、金融機関のほとんどは三菱系ですから、売却という話は出てこないと思います。