コシナが、Xマウント専用設計のAPS-C用の大口径標準単焦点レンズ「NOKTON 35mm F1.2」を正式に発表しました。
- NOKTON 35mm F1.2 Xマウントは、Xマウント専用として設計された大口径標準レンズ。レンズ構成は、トラディショナルなダブルガウス型を採用。コンパクトなサイズでありながら絞り開放でも安定した描写力を持ち、なめらかで大きなボケ味が楽しめる。
- 富士フイルムXシステムカメラのイメージセンサーに最適化された光学系を実装。カメラの光学補正機能に依存することなく画像周辺部まで高い解像を保ち、色被りなどの現象も抑制。
- 電子接点を搭載し、レンズとボディ間で信頼性の高い電気通信を実現。Exif情報、フォーカスチェック、撮影距離連動表示に加え、特定の機種ではボディ内手ブレ補正やパララックス補正にも対応。
- 高い精度で加工・調整された総金属製ヘリコイドユニットと、適度なトルクを生み出す高品質グリースの採用により、滑らかな操作感覚のフォーカシングを実現。
- 12枚構成の絞りを採用。点光源なども丸くやわらかなボケとなる。
- レンズ全群繰り出し方式による最短撮影距離は0.3m。
- 希望小売価格は7万8000円、2021年8月発売予定。
ここ数日情報がリークして話題になっていたXマウント用の35mm F1.2が正式に発表されました。このレンズは軽量コンパクトで最短撮影距離も短く、電子接点も搭載しているので、とても使い勝手が良さそうですね。
鏡筒の質感もかなり高そうで、Xシリーズのボディに良く合いそうです。光学系は昔ながらのダブルガウスタイプなので、最近よくある開放からカリカリのレンズとはまた異なる味わいがありそうです。
9210
早速、予約しました。自分はMFの方が好きなので、魅力的なレンズです。
シリーズ化して、100g未満のパンケーキ、換算60mm位のハーフマクロや広角レンズ群など、商品化して欲しい。
現在、XS10にZeiss Touit50マクロを付けてますが、金属製であれより100g軽いとは、驚異的です。
くりえくり
コシナさんのULTRON vintage line 35mm F2 なんかと少し似た大きさと形ですね。
X-T44
シグマ参入の噂もありましたが、先にコシナでしたか。大変嬉しいです。
個人的にはアポランターのXマウント版が出たら絶対に買います!
甘党
想像以上に良いですね、普通に欲しくなりました。
富士フイルム専用設計で絞り機構もメカニカル直結など、非常にそそられます。
是非他の焦点距離もシリーズ化をお願いしたいです。
朔
そして、意外な安さ。
ヒットしそう。
ae
Xマウント専用設計なんですね。光学もしっかり合わせていて嬉しいです。NOKTON Classicと類似したレンズ構成ながら画像周辺部まで高い解像とあるので少しは差分がありそうですね。
デジカメWatchの記事では「第1弾」とあるのでシリーズ化も決定でしょう。アポランターが発売されたら買うしかないです。
最近のモデルでもX-Pro2/E3が電気通信非対応なのがちょっと残念ですが、それでもメリット多いので購入したいと思います。
シュワシュワ
Kasyapaに早くも記事が出てますね
ボケ方はちょっと癖がありますが、おかげでフィルムシミュレーションとの相性がすごく良さそうです
pro3に着けた佇まいがたまりませんね
蚊遣豚
レンズ構成は異なりますが、7Artisansの35mm f1.2によく似ていますね。
写りは作例が出揃わないとなんとも言えませんが、
あっちを持ってる人は買うのか気になりますね。
M.T.H.
早速予約しました!
Xマウントのサードパーティでワクワクできるのなんて初めてかもしれません。
パララックス補正まで対応してるなんて嬉しい限りです!
是非ともシリーズ化お願いしたいです。
SA-11
デザインはとても格好いいと思います。
ただ、「メカニカル直結操作の絞りリング」をウリとして謳っているようですが、そこは自動絞り用のアクチュエーターを省略せずに入れてほしかったと思います。マニュアルフォーカスだからこそ開放のピントの極が判断し易い状態で操作したいものです。これはコシナさんが出している他のミラーレスカメラ用レンズ全般に言えることですので、是非、今後製品に対する考え方を変えてほしいところです。
あまり他のメーカーと比較してみたいな話はしたくないですが、例えば、最初期は完全マニュアルレンズの販売から始まって、後の製品では電子接点や自動絞りを充実させてきたLAOWAの正直な姿勢を見てしまいますと、そちらのものづくりの方が好感が持てます。わたしもX-Pro2ユーザーですので、コシナさんの今後の奮起に期待しています。
風
いよいよコシナさんもXシリーズ用を造ってくれるようになりました。
何よりもXシリーズカメラのイメージセンサーに最適化されている点が嬉しいです。
今後の展開が楽しみです。
今回のレンズはその構成から見ても球面収差を完全に抑えるのではなく、あえて少し残して、絞りによる写りの違いを楽しむレンズですね。
したがって、SA-11さんの言うような自動絞りは不要だと思います。
絞りを選択し、球面収差の特徴をどう使うかを考えるレンズで、露出はSS、ISO感度さらにはNDフィルターでコントロールするという撮影法と写真を楽しむレンズでしょう。
ポロ&ダハ
レンズの構成としては、NOKTON Classicの35mm/F1.4同様、伝統的なダブルガウスの絞りを挟んだ2枚の凹レンズの間に補正レンズを入れたタイプですから、球面収差をアンダー気味にするか完全補正にするかが注目ですけど、絞り開放から解像度が低い割にはコントラストが良くなるように設計しているかもしれないですね。
やまchan
Kasyapa の作例見ました。
良いですね。
フリンジの出ない良質なクラシックレンズのようで、使い勝手良さそうです。
デザインもかっこいい。
サプライズ薔薇園
公式の作例に絞り開放での夜景があります。フリンジすごくて購入見送りです。
ストレッチ
ん〜、贅沢な光学系ですねェ。
X-E4と相性が良さそうです!
Eマウントのサードパーティレンズ大歓迎です。
富士にとってもシェア拡大のプラスになり、相乗効果ありです。
ユーザーも選択幅が広がりますね。
uzu
これは買います!
SA-11
>風 さん
おはようございます。
わたしも開放で球面収差の影響によりとても柔らかい写りになるAi Nikkor 50mm f1.2Sを持っていて使うことがありますが、このようなレンズでも自動絞りだからといって絞りによる効果の違いを考える楽しみが撮影中なくなるわけではないと思います。プレビューボタンなんかも使う人は使うのかもしれませんがわたしは押したことがないです。
コシナさんはミラーレスカメラならば手動絞りでもファインダーの画面が暗くなることはないのだから自動絞りは省略できると思っているのかもしれませんが、特に標準域以上だと自動絞りの方が圧倒的にマニュアルフォーカスには有利だと思います。技術的に搭載可能ならば自動絞りも出し惜しみしないでほしいです。
風
>SA-11さん
こんにちは。
そもそもコシナのレンズはライカやベッサなどのレンジファインダー用レンズから始まっていますので、そのような使い方を前提にしていないのではないでしょうか。
自動絞り機構を持てば、フォーカシングは開放f値で、撮影は自動で目的の絞りに変更は便利だと思います。
しかし、自動絞りを用いた際、プレビューボタンを押さないと被写界深度も含めて「写り」が確認出来ないのではないでしょうか。
便利さを求めると、自動絞りだけでなく、AFしかも高速なインナーフォーカス、レンズ内手振れ補正などが求められ、レンズ設計が複雑になり、大きく、重く、高価になるのですが、当該レンズはその対局に位置するレンズだと思います。
ミラーレスでもレンジファインダーと同じ手動絞り方式にしたということは、「開放f1.2でガンガン撮ってくれ。必要に応じて合焦後絞り込んでくれ」ということだと理解しています。
パープルフリンジが多少出ようがいいじゃないですか。
完璧(そんなもの存在しませんが)を求めすぎるきらいが強いように感じます。
コシナのXマウントシリーズはここから始まるのです。
こう
手動絞りだからこそ、12枚構成の絞りが採用できて、ボケの形を気にせずにボケの味の変化を楽しめるのだと思います。
自動絞りを採用してしまうと、ここまでコンパクトな筐体に収めるのは難しくなるのでは無いでしょうか。
ポリシーを持ってよく考えられたプロダクトだと思います。
rsk
露出もフォーカスもオートで撮影できる時代です。だからこそ、マニュアルで一枚一枚撮影を楽しみたいユーザーにとっては、貴重なレンズになると思います。
コシナさん応援しております。
SA-11
>風 さん
こんにちは。暑いですね…。
コメントをいただいた中で気になったのですが、わたしが知っている富士フイルムのカメラたちのEVFの場合、自動絞りでもシャッターボタン半押しでシームレスに設定の絞り値まで絞り込みできますので、プレビューしないと色々わからないことも撮影の過程で自然に目にすることができて、決して自動絞りのネガにはならないと思います。
この子に自動絞り機構を入れた場合、パッケージングによりますがおそらく〜40g程度は確実に重くなると思いますし、フォーカスリングと絞りリングの間のクビれあたりはなくなるでしょう。また こう さんが指摘されたとおり、手動絞りだからこそ採用できたと考えられる12枚もの羽の絞りと、例えば9枚羽の絞りでは、12枚羽の絞りの方がより端正なボケになると考えるのも定性的には間違っていないと思います。ただ、実際的には、40g程度ならばその時その時のご飯の量や他の持ち物で変わるくらいの重さですし、レンズのシルエットの変化もあまりなく、12枚羽の円形絞りと9枚羽の円形絞りで描写に違いが認められると言う人もまずいないと思います (それが円形絞り同士の勝負ならば)。
レンジファインダー用のレンズに自動絞りが不要なのは単にそれが理にかなったことだからで、レンジファインダーではF1.2でフォーカシングしてからF8に絞り込もうがF8に絞った状態でフォーカシングしようが、ピント合わせの精度は変わりません。そのような操作性を一眼レフやミラーレスカメラのマニュアルフォーカスで実現しようとしたらやはり自動絞りはほしいところと、…わたしは思います。
実絞り仕様ということで思うところはありますが、わたしとしてもコシナさんはよくぞ、このレンズを出してくれたなという気持ちはちゃんと持っていて、特にフォーカスリングは、純正のフジノンレンズなんてみんなバイワイヤですから、メカニカルなフォーカスリングの実直な感触とはぜったい勝負になりません。良い一石が投じられたと思います。
風
>SA-11さん
こんにちは。梅雨明けでしょうか、一気に暑くなりましたね。
私もニッコールの50mm f1.2を所有していますが、大きいのでズミルックス、マクロスイーターあるいはコニカの方が使用頻度は高いです。その場合マウントアダプターを用いていますが、いずれも自動絞りは働きません。ニコンは独特の爪で絞りリングと絞りの連動を取っていましたがマウントアダプターにはそれがありません。したがって純正レンズのようにシャッターボタン半押しではプレビュー出来ないはずです。絞り込みを確認するにはカスタマイズで絞り込みボタンを割り当てる必要があります。純正XFレンズで絞り込みが働くのは当然ですね。
コシナがミラーレスに対して自動絞りを採用していないのは、重さや絞り羽根の枚数とは別の理由と考えます。SA-11 さんは必須とお考えでしょうが、不要と考える人もいるわけで、必要な人はVirtrox(多分トキナーでも)を購入すれば良いし、そうでない人はコシナでも良いのでないでしょうか。
実絞りでも問題ないと考えるので、これまでコシナはこのタイプで通しているのだと思います。
もちろんSA-11さんがコシナに要望を出すのは一向に構いません。
フォーカシング方式の善し悪しはそのような単純な話ではないと思いますし、ヘリコイドの感触についてもAFレンズと比較するのはいかがかと思います。またXFレンズが全てバイワイヤではなかったと思います。
お気持ちはわからなくもありませんが、客観的な比較を期待します。
調べて見たらXマウントで標準域のf1.4以上大口径レンズはこれだけありました。
中には35mm版の流用も含まれます。MFの方が高速レンズが多いですね。
MF 中一工学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II
MF SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC
MF 七工匠 7artisans 35mm F1.2 3512FX
MF 銘匠工学 TTArtisan 35mm f/1.4 C
MF Machang Optical KamLan KL 32mm F1.1
MF コシナ フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 X-mount
AF TOKINA atx-m 33mm F1.4 X
AF VILTROX AF 33mm F1.4 XF
AF 富士フイルム フジノン XF35mmF1.4 R
AF 富士フイルム フジノン XF33mmF1.4 R(10周年記念?の噂レンズ)
風
>SA-11さん
1個所間違えました。
>絞り込みを確認するにはカスタマイズで絞り込みボタンを割り当てる必要があります。
これは設定がカスタマイズされた私のX-T4で純正レンズを使う時の話でした。
X-TシリーズでMFレンズを用いると、画面の明るさは変わりませんが、被写界深度を初めボケなどは実絞り状態で表示されます。
シャッターボタン半押しで絞り込まれるのは純正だけでなく、AF採用のVILTROXやそのOEM版と言われるトキナーでも同じと思います。
失礼しました。訂正してお詫びします。
SA-11
>風さん
こんにちは。
度々お返事いただきすみませんでした。ちょっと気になったことがありまして、純正XFレンズのうち、フォーカスリングクラッチ持ちの3兄弟はメカニカルなフォーカスリングのような顔をしていますが、彼らも内部はバイワイヤです (風さんがおっしゃっていたのはおそらくこの子たちのことですよね)。23mmと14mmはわたしも愛用しています。
あとこれは申し訳ありませんが、わたしはF→XFアダプターは持っていません。アダプターを噛ませばXボディではAi-Sニッコール50mmF1.2はおっしゃるとおり実絞りでしか使えないと思います。
わたしも、コシナさんが今回のレンズに自動絞りを載せなかったのは、12枚の絞り羽を採用したかったからとか、ちょっと重くなるからとか、ましてメカニカルに手で動かせる絞りの感触が素晴らしいからとかではなく、もっと商業的な理由によるものだと思います。先行自社製品 (Eマウント、マイクロフォーサーズマウント用レンズ) の売れ行きを見て、ミラーレスカメラ用のレンズに自動絞りが入っているか否かなんて点は、多くの購入者は気にもしないということがわかってきたでしょうから、新製品に商売上不要なものを載せることで製造コストと売れ行きの両方から不利益を被るような判断は会社としてしちゃいけないと、企画段階で結論したとしても無理はないんです (コシナさんも一昔前とは違い、世の大きな需要に沿った製品を中心に販売するようになりましたよね)。本当はやりたいのにGoにはならない企画なんて世の中たくさんあるので理解はできますが、営利集団として以前に技術屋さんとしては、ちょっとどうなのかなと思ったので、単にコメント欄で「本レンズに自動絞りがないのはとても残念」と感想を書かせていただいたのでした。
わたしとしては、今後コシナさんからは、実絞りでシリーズ化されたXマウントレンズ群が登場してくる可能性が最も高いと思っています。
ゆっく
自動絞りのお話、メーカーの姿勢とか技術屋がどうとかといった難しいお話以前に「そもそも作動できないからやらない(一部を除いた最新機種やファームアップしたX-T2を除いて電気通信できないので)」っていう話の可能性はありませんか?
電気通信ができないと自動絞りも真っ当に作動できないのでは?ということを前提に述べますが、現行ではこのレンズのとても似合いそうなX-Pro2含む旧機種は電気通信非対応ですので、自動絞りを搭載すると開放オンリーみたいな事になってしまうのではないでしょうか。
またX-T2がファームによって電気通信対応/非対応が分かれるということは、電気通信に関してはボディー側のファームに依存したものだと思います。
その場合、コシナさん側は実質手も足も出せないかもしれませんね。
ただ上記はあくまでも「電気通信ができないと自動絞りも真っ当に作動できないのでは?」ということを前提にした想像であって、例えば上の方で挙がっていたLAOWAさんのXマウントレンズが機種を問わずに自動絞りができるのであれば、ただの勘違いコメントです。
まあそれ以前にブランド自体がユーザーからはどちらかというとフルマニュアルを求められてるように感じることがままありますが。