ニコンの苦境をレトロカメラ「Z fc」が救えるか?

BCN+Rに、ニコンのシェアの推移と、レトロデザインのカメラ戦略に関する記事が掲載されています。

シェア急落で苦境のニコンをレトロカメラが救えるか

  • フィルムカメラのデザインに先祖返りする現象が目立ち始めた。ニコンが6月29日に発表したミラーレス一眼「Z fc」もその一つ。
  • Z fcは、ニコンのオールドファンをメインターゲットにしたカメラに見えるが、Z fcのスペシャルサイトを見ると、女性も含めた20代~30代を狙っているようだ。
  • ニコンはレンズ交換型デジカメ市場で、ここ数年は苦戦が続いている。ミラーレス一眼に乗り遅れたためだ。この6月、レンズ交換型カメラの販売台数シェアは10.3%と1桁目前。「D5600」「D3500」の2モデルでシェアを維持してきたが、いずれもこの春に終売。シェアが急落している。ニコンにとっての急務は、出遅れているミラーレス一眼のテコ入れだ。

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  • レトロデザインのカメラで、ある程度成果を上げているのが富士フイルム。どうやらニコンは、このあたりのカメラを求める層をZ fcで狙っているようだ。
  • 6月時点のミラーレス一眼に限ったシェアは、トップがソニーの33.3%、2位がキヤノンで27.7%、OMデジタルソリューションズが14.6%で3位、富士フイルムが10.3%で4位。ニコンは5位でわずか7.0%のシェアしかない。
  • フィルムカメラを知らない若い世代にとって、レトロなデザインのカメラは新鮮に見える。古くて新しいカメラで新たなユーザー獲得を狙うニコンだが、その目論見は果たして成功するのか。

 

ニコンはミラーレスカメラの販売台数シェアでは苦戦中のようですが、現在、Z fcの予約はかなり好調のようなので、Z fcの発売をきっかけに流れが変わる可能性もあるかもしれませんね。Z fcがヒットすれば、今後のZシリーズの戦略にかなり影響を与えそうなので、注目していきたいところです。