タムロン「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」は開放から快適に使えるレンズ

DPReviewTVで、タムロンのAPS-C Eマウント用の広角ズーム「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」のレビュー動画が掲載されています。

DPReview TV: Tamron 11-20mm F2.8 Di III-A RXD

  • 造りは他のRXDシリーズのレンズと同じで、感心するほど素晴らしいわけではないが、出来の悪い部分は見られない。重量は335グラムと素晴らしく小型軽量のレンズだ。フィルター径はこのシリーズのレンズに共通の67mmで、これはとても理に適っている。
  • 鏡筒にAF/MFの切り替えスイッチが欲しかった。
  • AFモーターはステッピングモーターで、AFは静かで非常に速い。このレンズのAF性能には満足するだろう。フォーカシングでは画角の変動が少々見られ、フォーカスブリージングに関しては素晴らしいとは言えない。
  • 色収差は軸上色収差も倍率色収差も非常によく補正されており、心配はない。

  • 広角端の近接性能は非常に高いが、ワーキングディスタンスが非常に短くなるので、影が落ちたり被写体に接触するなど撮影が難しい。望遠端の近接撮影は、広角端ほど寄れないが、広角側より隅の画質が良くワーキングディスタンスも取れるので非常に便利だ。
  • 逆光ではフレアはかなり良く抑えられており、コントラストは維持されているが、光芒は少しぼやけており、あまり美しくはない。光芒を得るために、絞り込むと大きくカラフルなゴーストが発生する。
  • ボケは玉ボケに年輪ボケが見られ、少々うるさい。口径食はそれほど目立たないが絞り込むと絞りの形が目立つ。後ボケはとても素晴らしく見える。

  • 解像力はズーム全域で高い。11mmでは中央は開放から非常にシャープで絞ってもそれほど改善しない。隅は開放ではわずかに甘くなるが流れは見られず、絞ると少し改善する。像面が非常にフラットなことに感心した。20mmでは開放から中央から隅まで一貫して非常に優れた解像力で絞ってもそれほど変わらない。このレンズは開放から快適に使えるレンズだ。
  • ソニーのE10-18mm F4 OSSと異なり、手ブレ補正は付いていないが、広角ズームではそれほど必要性を感じない。このレンズはAPS-C用の広角ズームを探ししてる人には素晴らしい選択肢だと思う。また、タムロンはXマウントの18-300mmを発表しているので、このレンズのXマウント版の登場も祈りたい。

 

このレンズは、DPReviewのサンプルで四隅まで非常にシャープなことに感心しましたが、DPreviewTVでもかなり高い評価になっているようです。高い解像力に加えて、色収差が良く抑えられているのもポイントが高いですね。

接写はワーキングディスタンスが厳しいようですが、これは、超広角なので仕方がないところかもしれません。ボケは玉ボケは少々うるさいですが、後ボケは広角ズームとしては悪くはないようです。このレンズは、純正にはないスペックなのでソニーのAPS-Cユーザーに人気が出そうですね。Xマウント版も期待したいところです。