BCN+Rに、2021年1月1日から6月30日までのミラーレスカメラの販売台数ランキングが掲載されています。
- 「BCNランキング」2021年1月1日から6月30日の日次集計データによると、ミラーレス一眼カメラの実売台数ランキングは以下の通りとなった。
- 1位 α6400 ダブルズームレンズキット ブラック
- 2位 EOS Kiss M ダブルズームキット ホワイト
- 3位 α6400 ダブルズームレンズキット シルバー
- 4位 EOS Kiss M2 ダブルズームキット ホワイト
- 5位 EOS Kiss M ダブルズームキット ブラック
- 6位 FUJIFILM X-A5 レンズキット シルバー
- 7位 FUJIFILM X-A5 レンズキット ブラウン
- 8位 EOS Kiss M2 ダブルズームキット ブラック
- 9位 Z 50 ダブルズームキット
- 10位 α7 III ボディ
BCNランキングでは、フルサイズ機中心のカメラ専門店のランキングとは対照的に、エントリーモデルのAPS-C機が中心となっていますね。最近はフルサイズミラーレスが話題の中心になっていますが、一般の家電量販店ではやはり安価なAPS-C機が主力のようです。
ランクインしている機種はBCNでは常連の機種ばかりで、あまり代わり映えしませんが、以前は結構強かったm4/3機がランキングから消えてしまったのは少々気になるところですね。
カタスマー
良くも悪くもいつも通りではありますね
単価の高い6400をしっかり売るソニーはさすがです。そういう意味ではaps-cメインの富士フイルムはもう少し幅広いランクインを狙いたいところでしょうか。
OMDSは新しいエントリー機を出したばかりなので、せめて下半期にはランクインしていて欲しいですね。
あとは下半期ならZfcも入ってきそうですね。
ジェラ
同じカメラをカラバリで分けている事を考えるとα6400、EOS Kiss M、Kiss M2、X-A5の4機種で上位8位までを占めている状態ですね。同じメーカー同じランクのKissMとM2を一つにまとめると実質3機種です。
昔はエントリー機種といえば毎年の様に更新していましたが、その周期も長くなり市場も縮小している事から売れ筋商品が集中して売れる傾向が高まっているような気がします。
9210
唯一のフルサイズがRPでもZ5でもなく、7iiiなのが興味深い。フルサイズのエントリー機は市場とミスマッチ?どうせフルサイズなら本格的にという層が厚いのかも知れませんね。
to
このランキングだけを見るとAPS-Cはボディもレンズも製品数を絞る方がメーカーにとっては効率的なように思えますね。ボディは各社2〜3機種で十分ではないでしょうか。
わさびみそ
APS-Cのエントリー機「しか」売れていないんですね。マイクロフォーサーズ2社ともランク外とは。
ゅぃ
m4/3 云々…というよりは、“名の知れたメーカーのエントリークラスしか売れていない” ということでしょう。
カメラのマーケットの現実ですね…。
残念ながら明暗がハッキリしてしまっていますね。
そこにきて、半導体不足で新製品の発表·発売にまで影響が出てしまっていてメーカーさんも思う様にならず大変ですよね。
えーじ
昨年まで売れまくってたE-PLはどこに行ってしまったんでしょう。
水鏡
家電量販店で20年ほど勤務していますが、重要な点は販売されたカメラ全てではなくBCNの集計というところです。年間販売予算が40億円規模の店舗でも展示してあるカメラは中級機種まで。ボディで20万円を超えるような商品は、ほぼ皆無です。
売れないから(販売スキルが無い場合も含む)置かない、置かないから売れないという昔からの流れに加え、コアなユーザー側も質問に答えられない店員には相談できない、展示機が無くパネルに値段だけ表示して取り寄せなんて店に興味が無い…という流れでカメラ量販店へ行ってしまいます。
結果としてレンズキットやWズームキットを購入しただけで満足というライトユーザーに重点が置かれてしまう現状。後から短焦点レンズが欲しくなったなんて人はごく稀です。しかも以前はあったレンズの展示も撤去され、カタログを見て取り寄せに。・・・となると、またカメラ量販へ流れます。
まだまだ色々な原因がありますが、BCNのデータは集計に参加している多数の家電量販店という条件での数字だと理解して頂ければ幸いです。
※アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エクスプライス(XPRICE)、エディオン(エディオン)、NTTレゾナント(NTT-X Store)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、コジマ(コジマ)、サードウェーブ(ドスパラ)、サンキュー(100満ボルト)、上新電機(上新電機)、スタート(onHOME)、ストリーム(ECカレント)、ソフマップ(ソフマップ)、ZOA(ZOA)、ナニワ商会(カメラのナニワ)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、Project White(TSUKUMO)、ベスト電器(ベスト電器)、三星カメラ(三星カメラ)、ムラウチドットコム(ムラウチドットコム)、ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP、FreeT、グッドウィル)、ラオックス(ラオックス)、楽天(楽天ブックス)、綿半ドットコム(PCボンバー) =(50音順)の24社
なまはげ
10位 α7 III ボディ
最後のオチがいい感じです。
山田です。
ちょっと街を外れた家電量販店に行くと最近では手頃な値段で売りやすい商品しか置いてないお店が増えました。
カメラの場合、フルサイズやちょっと特殊な物は並んでいなかったりします。
ユーザーが検討する以前に選択権にありません。
売れない製品にとっては、これから売り場の確保が更に難しくなるのではないでしょうか。
かめライダー
水鏡さんのコメントを読み、そういえば近所にあるエディオンにはフルサイズカメラなんてEOSRとα7Ⅲ、NikonZ50、Kiss M、α6400、FUJI X-A5とかしかなかったなぁ。見事にランキング通りといった具合。あとはまだまだEOS Kissx8iとかが売っていて懐かしさすら感じてしまいました。
nana
電気屋からカメラ展示は縮小の一途ですね。集計が片寄るのも納得です。
近くのケーズデンキは在庫処分とか展示品とかしか、書いてなくて、売り場そのものを無くす気に見えます。在庫がなくなったら、カメラのコーナーそのものを撤去するのでしょう。
そうして、高級コンデジの置いてあったコーナーは消えました。
Y.H
フルサイズのワンランク上はボディだけで3、40万、レンズ1本買ったら4、50万
どんどんニッチな商品になって行き一般の人は気軽には買えなく離れて行きますよね
ロージンバック
入門機のWズームキット等はネットでの購入が多いようですね、価格が決め手かな。m4/3機は魅力あるカメラが少ないのでしょうか。広告費の削減でカメラ雑誌が激減し、ステップアップしにくくなっています。カメラに興味のある人は意外と多いので売った後のフォローが販売店にも必要だと思います。
レフ機愛好家
普通の家電量販店なら売り場の縮小もいたしかたないかなと思いますが、ビックカメラやヨドバシカメラなど店名にカメラを謳う店舗では売れ線だけでなく、マニアも納得できる商品展示はなんとか残していただきたいですね。メーカーさんもショールームの閉鎖などで購入前に実機が確認できる数少ない場ですから。カメラはやはり手に持ってなんぼの商品ですよね…
ミノル
スマホで済んでしまう人が多い中、メーカーの商品ラインナップや量販の売り場面積や品揃えに関係なくカメラを手に取る人は限られていると思います。
限られた人はパパママカメラマンか趣味としてカメラをやってみたいという人か。
こうした人に最初から高額商品とはいかないまでも採算も取れない廉価機を買ってもらうよりそこそこ出してもらうしかないんだと思います。
薄利多売が成立しないのですから。
路傍のカメラ好き
家電量販店の傾向としては、ビックカメラ池袋本店のここ最近の変遷が顕著な気がします。カメラ専門館がなくなり本店地下へ、そして僅か半年でそこも撤収して今度はパソコン館と合体。パソコンとの親和性という意味では確かに合ってますけど、売り場面積は減ってますよね。
引き払い中の本店地下に偶然行きましたが、なかなかショッキングでした……移転先にもそこそこ種類が置いてあるのがまだ救いです。
カメラを企業名に入れてるとこですらそれですから、普通の量販店がどうなるかなんて推して知るべし、でしょうね……
まあくん
家電量販店でカメラを扱うようになったのは、デジカメになって以後ですから、カメラは専門店で買う昔に戻っている感じですね。当初は、電気屋さんでカメラが買えるようになったと驚いたものです。
昔は家電量販店に大きな腕時計コーナーがありましたが、今はほとんど見ないので、同じ流れですね。
昭和の頃には、一眼レフを持っているのは、プロか建築設計関係者かマニアのような感じでしたから、そこに帰っているだけともいいますが、昔は一家に一台はフィルムのコンパクトカメラがありましたから、それがスマホに置き換わっているのはつらいところかもしれません。
水鏡
もう少しだけお話させて下さい。
家電量販店の展示を含む品揃えですが、店員が導入希望しても本部の商談次第であるため
売りたい商品の展示が出来ず、残念に思う店員がいるのも確かです。
他法人の内情は分かりかねますが、大体同じ様なものだとしてお話を続けます。
上位機種は入荷すらせず、最初から取寄せ対応だと本部から指示があります。
カメラ量販店に価格で対抗出来ないため回転率が悪く、展示機も処分できないまま
残ってしまうのを嫌うからでしょう。在庫を抱えているうちに市場価格が下落してしまい
更に販売機会を逃してしまいますし、在庫は資産なので税金もかかります。
価格が対抗できるのは発売前に予約して下さるお客様の確保分くらいです。この時は各社
横並びでスタートするため、どこで購入しても変わらないとの判断でしょうか。
近い店舗、懇意にしている店員から購入したい…といったところ。
ほぼ全ての商品がオープン価格なので、各社でメーカーと商談します。勿論、沢山売れる
ために大量仕入れを行うカメラ量販店に、受注の度に1台ずつ発注する家電量販店がかなう
はずもなく、仕入れ価格が高いので値引き出来ないのです。これがループしています。
家電量販店でもある程度売れるレンズキットやWズームキットは、仕入数が多くなるので
値引き率も大きくできますし、最終処分の際に思い切った値付けをしてもダメージは
少なくなりますね。
ちなみに5〜6年前のWズームを使っている方が買い替える場合、機能は進化したうえに
価格は前回購入と同等か安くなっているために、またWズームキットを選ぶという事が
少なくありません。
このサイトに足を運ばれる方やカメラ雑誌では、次回購入はステップアップでと考える
のが自然な事かもしれませんが、販売現場との乖離が多少なりともあるかと思います。
2度にわたる長文、失礼致しました。
ぽむ
確かにカメラ市場が縮小する中、家電量販店はより一層売れ筋かつ売れ残ってもダメージが少ないAPS-C機だけになっていきそうですね。
自分もパソコン系の小売業の経験ありますが、原価の高い商品って売れないと不良在庫になり在庫処分特価にして大幅赤字になってしまう上に、展示機もなかなか売れずに売り場を無駄に圧迫するので、本当に売れる商品以外は割とあっという間に売り場縮小→消滅になるんですよね。
家電量販店でキヤノンやソニー、OMDSのエントリー機だけになっていくのは必然って気がします。