2021年H1のタムロンの写真関連事業は大幅な増収増益、通期業績予想を再度上方修正

タムロンが2021年12月期 第2四半期の決算を発表しています。

決算説明会

  • 2021年の上期のレンズ交換式カメラ市場は、前年が大きく減少した反動もあるものの、ミラーレスが成長基調に戻り大幅増となったことに加えて、従来の一眼レフも増加に転じたことで、想定以上の市場回復となった。
  • 当社においては、市場が落ち込んだ2020年も自社ブランド新製品をコンスタントに投入しており、それらの効果が市場の想定以上の回復も伴って大きく寄与し、OEMも反動増等により、主力の写真関連事業が大幅な業績改善を果たすことができた。

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  • 通期業績としては、4/28に上方修正した計画を再度上方修正し、売上高は18%増収の570億円、営業利益は65%増益、そして営業利益率10%台となる59億円を計画している。
  • 自社ブランドでは下期は当社初の富士フィルムXマウント用レンズを投入する予定であり、更にミラーレス用のラインナップ拡充を図る。

  • 2021年上期 セグメント別実績:写真関連事業では、売上高が前期比47%増となる63億円の増収となった。自社ブランドではミラーレス用の大幅増収に加えて、減収が続いていた一眼レフ用も増収に転じたことで34億円の増収となり、OEMも反動増に加えて受注機種増により、共に大きく売上を伸ばした。
  • 営業利益は、大幅増収効果により、2.4倍となる大幅増益となり、営業利益率は20%台と高利益率を達成した。

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  • 2021年通期計画:既に7月に開発発表したが、年内投入予定として、当社初の富士フイルムXマウント用レンズ18-300mm VC VXDを、ソニーEマウント用と同時開発している。これらの他にも年内投入モデルを計画しており、今後もミラーレス用レンズのラインナップ拡充を図っていく。

 

カメラメーカーの今期の決算は全体的にとても好調ですが、タムロンの決算も非常に良い数字が出ていますね。下期はXマウントへの参入が成功して、更に業績を伸ばして欲しいところです。

また、ミラーレスカメラ市場が成長基調に戻り、一眼レフ市場も増加に転じたと述べられていますが、長く続いたカメラ市場の縮小がこれで終わることになるのか、それとも昨年の反動で一時的に盛り上がっているだけなのか気になるところですね。