ニコン「Z fc」のJPEGはシャープネスが非常に強くオーバーシュートが目立つ

DPReviewの画質比較ツールに、ニコンZfcの感度別のRAWとJPEGのデータが追加され、画質に関する簡単なレビューが掲載されています。

Nikon Z fc added to studio test scene

  • Z fcのスタジオシーンはZ 50mm f/1.8 Sを使用して撮影された。比較ツール右上の[FULL]のアイコンでピクセル等倍、[COMP]のアイコンで最低解像度のカメラに合わせた同一サイズ、[PRINT]のアイコンで8MPのサイズの画像の比較ができる。
  • Z fcのJPEGは、ニコンに期待さているゴールデンイエロー、温かみのある緑、鮮やかな赤の発色で心地よいものだ。
  • Z50やソニー機と同様に、Z fcもローパスフィルターレスのようで、ディテールは豊富だが、モアレが目立つ。
  • JPEGのシャープネスは非常に強く、大きな半径のシャープネス処理のため、富士やソニーなどの競合他社機よりも輪郭のハレーション(オーバーシュート)が目立つ。
  • ノイズリダクションは非常に効果的にノイズを除去しているが、クラストップのソニーと比較すると、ディテールがかなり犠牲になっている。

nikon_zfc_comp_dpr_jpeg_001-b.jpgnikon_zfc_comp_dpr_raw_002.jpg

上の画像はピクセル等倍のISO6400のJPEGとRAWです。ピクセル等倍のRAWで比較するとZ fcはライバルよりも高感度ノイズは目立たちませんが、同サイズにリサイズするとノイズはそれほど変わらないようです。Z fcのRAWのディテールは非常に優れていますが、確かにモアレも目立ちますね。

JPEGは発色は鮮やかですが、DPReviewの言うように他機種と比べると少しシャープネスが強く線が太いような印象で、また、高感度ではややディテールの損失が大き目のように感じます。