キヤノン「EOS R3」のEVFはこれまでのどのEVFよりもOVFに近い見え味

DPReviewに、キヤノンEOS R3のハンズオンが掲載されています。

What you need to know about the new Canon EOS R3

  • EOS R3のボディの大きさはEOS R5とEOS-1D X Mark IIIの中間で、グリップ一体型なのでずんぐりした印象を受けるが、このサイズのカメラとしては非常に軽量(1015g)だ。エルゴノミクスはEOS-1シリーズから受け継いでいる。

  • 背面のモニタも十分に素晴らしいものだが、EOS R3で最も気に入っているのはEVFだ。新開発の569万ドット有機EL EVFは、最大リフレッシュレートが120fpsで、まるで本物のようなイメージを再現することができる。更に、有機ELパネルの広いダイナミックレンジを利用したOVFシミュレーションモードにより、明るい部分はよりリアルな明るさで、暗い部分はそれほど黒く落ち込ませずに、より自然な見え方を実現している。この結果、これまでのどのEVFよりも光学ファインダーに近い体験ができる(しばらくすると、OVFとほとんど見分けが付かなくなる)。

  • 視線入力は黄色い円形のレティクルが注視している点/フォーカスを表しており、瞳を動かすとレティクルがそれに応じて動き、シャッターを半押しすると、レティクルに最も近い被写体にピントが合う。瞳の色が非常に薄い人や、ある種のメガネをかけている人は性能が低下する可能性がある等の注意事項が示されているが、R3の視線入力はフィルムカメラに搭載されたものとは比較にならないほど優れていて、信頼性と汎用性が顕著に向上している。実際、この機能を一度使ってみると、他の方法を使うことは考えられなくなる。

  • バッテリーは1D X IIIと同じだが、バッテリーライフはCIPA規格で440枚と大幅に短い。予想された通り、実際はこれより遥かに多くの枚数を撮影することができたが、一眼レフには及ばない。

 

EOS R3のEVFはOVFに近い体験ができ、ほとんど見分けてがつかなくなると述べられているので、これまでのEVFから格段の進化が期待できそうですね。実際にOVFの表示にどこまで迫っているのか、実機で確認するのが楽しみです。

視線入力に関してはDigitalCameraWorldでも高評価でしたが、ここでも「一度使うと他の方法は使うことは考えられない」とまで述べられているので、テスト撮影で申し分なく機能したようですね。フィルムカメラ時代の視線入力は人によって正常に動作しないことも多かったようですが、各所のレビューを見る限りではEOS R3の視線入力は安定して動いているという印象です。これも実機で動作を試してみたいですね。