カメラ業界はデジカメの将来を悲観してはいない

JIJI.COMに、スマートフォンの普及とそれに影響を受けた業界の動向に関する記事が掲載されています。

スマホに「殺された」デジタル家電、復活・共存の道は?

  • スマートフォンが本格的に普及しておよそ10年、幾つものデジタル家電が市場を失った。そのあおりを大きく受けたのがデジタルカメラ。CIPAによると、08年の国内向け出荷数は1111万台だったが、昨年は129.6万台と、実に10分の1程度に縮小してしまった。
  • オリンパスは販売不振に苦しみ、投資ファンドに映像事業の大半を売却した。カシオ計算機は18年度にコンパクトデジカメから撤退。ニコンは22年3月末までに一眼レフ本体の国内生産を終了する。リコーの山下良則社長は今年3月の中期経営計画説明会で「連携や出資の受け入れも選択肢の一つ」などと語った。
  • 市場を奪われた商材に勝機はあるのか。ソニーはミラーレス一眼「α」シリーズに力を注ぐ。「(デジカメ)全体としては厳しいが、伸びている部分を見極めて注力する戦略」だ。動画撮影により的を絞った「ブイログカム」も好調。静止画と動画の垣根を越える新しいスタイルを提案する。
  • リコーが13年から販売する360度撮影が可能なデジカメ「シータ」。今、不動産や中古車販売などのビジネス需要が急増しているという。
  • 「写真の撮影枚数は飛躍的に増えている。裾野は広がっており、マイナスの話だけではない」と話すのはキヤノンの広報担当者。コロナ禍も2年目となり、自粛に疲れた人々は再びカメラを手に取り始めた。CIPAが今年1月に発表した市場調査では、コロナ禍の被写体として「花・植物」の人気が高まっている。「海外旅行や国内旅行が戻る時、顕著な再拡大が期待できる」。業界はデジカメの将来に決して悲観してはいない。

 

今年はカメラメーカー各社の業績が上向きで、昨年に比べるとかなり明るい雰囲気にはなってきましたが、デジカメ市場の縮小がここで底を打つかどうかは、まだまだ何とも言えないところですね。

差し当たってコロナ禍が上手く収束すればデジカメの販売は伸びると思いますが、スマートフォンのカメラは今でもどんどん進化しているので、何か新しいものを打ち出していかないと長期的には難しいかもしれませんね。