パナソニック「LUMIX S 24mm F1.8」は高品質でハンドリングに優れたレンズ

ePHOTOzineに、先日発売されたパナソニックのLマウント用の広角単焦点レンズ「LUMIX S 24mm F1.8」のレビューが掲載されています。

Panasonic L-Mount S 24mm F/1.8 Lens Review

  • 鏡筒はプラスチックが多用されており310gと軽量だ。造りは良好で、防塵防滴仕様なのは歓迎だ。マウントは金属製で、レンズをカメラに装着するとまったく遊びがなく、しっかりとした装着感だ。
  • フードはバヨネット式で、しっかり取り付けられる。以前に、パナソニックのフードは取り外しボタンが出っ張っていて誤操作しやすいと述べたが、今回のフードでは改善されている。
  • 幅広のフォーカスリングは電子式で、かなり重さがあり滑らかに動く。

  • フォーカスブリージングが非常に少なく、フォーカシングで被写体の大きさが変わらない。また、このレンズは50mm F1.8や85mm F1.8とほぼ同じサイズで重心も同じなので、実際の使い勝手もこれらのレンズと同じだ。
  • AFはキビキビとしていて、作動音はほとんどしない。
  • このレンズは非常に優れた光学系で、軽さは長時間の撮影では大きなメリットとなる。実際に使用してみると、フルサイズのレンズとしては驚くほど軽い。

  • 解像力は中央はF1.8でとても良好な値(very good)、F2からF11で素晴らしい値(excellent)、F16でとても良好な値(very good)だ。隅はF4を除く全ての絞り値で良好な値(good)で、F4はとても良好な値(very good)だ。

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  • 倍率色収差は、分かっている限りの自動補正を無効にして計測した。中央の色収差はゼロに近く、隅も良く補正されている。
  • 歪曲は-0.63%のタル型で、これは広角レンズとしては素晴らしく、多くの被写体では後処理による補正は必要ないだろう。
  • ボケは広角ではあまり問題にならないが、このレンズはボケは立派なもので、F1.8の明るさがあるので背景をボカす機会も増えるだろう。

  • 逆光ではフレアは良く抑えられており、画面内に明るい光源があってもコントラストの低下は見られない。かなり努力しないとフレア・ゴーストは発生しないので、逆光耐性に問題はない。
  • 周辺光量落ちは、開放では見られる(F-1.7EV)が極端なものではない。
  • 価格は799ポンドで、これは非常にリーズナブルに思える。

  • 24mm F1.8、50mm F1.8、85mm F1.8の3本のレンズは、スチルカメラマンだけでなくビデオグラファー向けにも、かなり良く考えて造られたレンズだ。24mm F1.8は高品質で操作性に優れおり、価格も手頃だ。
  • 性能に関しては、隅の解像力の低さ(これは実写の立体的な被写体よりも平面的な解像力チャートの撮影でより顕著だ)を除けば、高品質な画像が得られる。ハンドリングは素晴らしく欠点は見られない。このレンズは楽しんで使えるレンズだ。大いに推薦する。

  • 良い点:中央の素晴らしい解像力、防塵防滴、中央の色収差がほとんど無い、隅の色収差が良く抑えられている、周辺光量落ちが穏やか、歪曲が小さい、素晴らしいハンドリング、速く正確なAF、フォーカスブリージングが少ない、50mmと85mmの姉妹レンズとマッチする、フレアが少ない。
  • 悪い点:隅の解像力が中央よりも低い。

 

隅の解像力はF4以外はgoodで、ピークのF4でもvery goodと、最近のレンズにしては少し低めですが、実写では隅まで十分な解像力があるように見えるので、レビュワーの言うように、近距離の平面的な解像力チャートの撮影が苦手なレンズなのかもしれませんね。ボケは、広角にしてはとても綺麗という印象です。