ePHOTOzineに、イギリスで開催されている「Photography Show 2021」のレポートが掲載されています。そこから、いくつか興味深い情報をピックアップしました。
・The Photography Show 2021 Report
- タムロンブース:18-300mm f/3.5-6.3 Di III-A VCを実際に触ってみることができる。このズーム域のレンズとしては軽量コンパクトなのが良い。ズームの動きはしっかりしており、ロック機構があるので自重落下はしない。
- サムヤンブース:サムヤンは控えめな展示だったが、今後の商品展開や、部品の供給問題が回復したら復活するRFマウント版の85mmの情報など、熱心に説明してくれた。
- シグマブース:24mm F2 DG DNと90mm F2.8 DG DNは美しく小さい。総金属製で昔ながらの優れものという感じがする。実際、90mmは私が手にした中で最高のポートレートレンズかもしれない。レビューするのが待ち遠しい。
- オリンパスブース:20mm F1.4 PROと40-150mm F4 PROは開発発表されたばかりで、ブースに展示されていないが、数週間後には発売される予定で、発売され次第レビューする。
- キヤノンブース:EOS R3はAFが良好で、EVFも私の目には問題なく見えた。RF100-400mmはAFが速く、暗所でもAFは速かった。このレンズの画質はモニタ上では良好に見えた。キヤノンはいくつかのコンセプトカメラについて一般からのフィードバックを募集していた。
サムヤンのRFマウントレンズは公式サイトから全て削除されており、国内では代理店のケンコー・トキナーがRFマウントレンズの販売終了のアナウンスを出していたので、キヤノンと何らかのトラブルがあったのでは?という憶測が飛び交っていましたが、原因は部品の供給問題とのことなので、今後、RFマウントレンズレンズのラインナップ復活が期待できそうですね。
また、この他の情報ではOMDS(ブース名はオリンパスですが)の20mm F1.4と40-150mm F4 PROの発売が数週間後と述べられているのが気になるところで、数週間後の発売なら、正式発表はごく近いと考えてよさそうです。
mac
業界は詳しくないので素人ながら、Canonとマウント情報で揉めたと思っていました。。
部品供給の問題という事はやはり半導体でしょうかね?
何はともあれ、RFのサードパーティ製レンズはサムヤンだけって言うのは寂しすぎます。
シグマやタムロン、トキナーとかにも早々に参入してもらいたいものです。
Misty
これまでネイティブRFマウントでAFが効く安価な広角レンズが欲しいとなると、サムヤン 14mmの一択という状態が続いていました
そのAF 14mm F2.8を含めサムヤンのRFマウントレンズが一斉に姿を消したかと思えば、程なくしてキヤノンから安価軽量なRF16mm F2.8が発表
この記事では「部品の供給問題が回復したら復活するRFマウント版の85mm」とあり、言及されていない14mmの見通しは不明ですが
もしも85mmは復活、14mmは消えたまま・・・という状況になるのであれば、再度「大人の事情」論が顔をもたげてくるかも。。。
路傍のカメラ好き
私もサムヤンはキヤノンと揉めたかもと思ってたので、そうでないとすれば一安心です。
とはいえ今後もマウント情報は開示しないでしょうし、それを示すように安価だったり個性的だったりする純正レンズを出してますし、シグマやタムロンの早期参入はあまり期待できないか……シグタムの小型軽量な28-75/2.8がRFマウント用に出れば即買いするんですが。
ポロ&ダハ
SONYは「Eマウント」の基本仕様を無償開示していますけど、それでもサードパーティーには高速AFやテレコンバーターへの対応を制限して、自社のレンズの優位性を保っているくらいですので、マウントの仕様を一切開示していないRFマウントやZマウントの場合、フォーカスも絞りもマニュアルでなければ使えないようにすることも可能なわけで、一筋縄ではいかないでしょうね。
EFマウントの時代でも、カメラ側で何らかの変更がある度に、サードパーティーのレンズに不具合が起き、レンズ内蔵のROMの交換/書き換えが必要になり、レンズドックが出てくるまではレンズ本体を一旦送り返してもらって対応していたわけですから、レンズとの通信がより大量・高度化した新マウントだと、せっかくリバースエンジニアリングしてフォーカスや絞りが対応するようにできたとしても、ボディー側のファームウェアがバージョンアップされる度に、不具合が発生しても不思議ではないですね。
レンズ内蔵のROMのデータを書き換えるだけでは駄目という事態もあり得ますね。
電気屋
多分その「部品」とやらがキャノンの特許を侵害していたのではと邪推、部品の供給不足だけならラインナップから消す必要は有りませんからね。
かずし
サムヤンの記事に何故OMDS?と思ったら言及されていましたね。
これは10月中に2本とも発売を期待していいのでしょうか。楽しみです。
もり龍
>キヤノンはいくつかのコンセプトカメラについて一般からのフィードバックを募集していた。
これ気になりますね。
例えばあの中空グリップボディに触れるなら興味あります。
ちばちば
電気屋さんの意見に同意。
ある部品がキヤノンの特許に触れたので、回避できる物へ交換というのが、素直な見方かと思います。
単に部品供給の遅れであれば、サムヤンとケンコー・トキナーが一斉にディスコンにはしないでしょう。
レンズ屋さん
レンズ業界のものですが、
今、半導体、ガラス材、地味なところだと墨剤の供給不足に陥っています。。。
半導体は有名ですが、ガラス材は車載カメラ向け、墨剤は素材を作っている会社の機材の故障で、ショート状態。
会社内の調達部門は大変そうです。