富士フイルム「X-H2」は4000万画素に高画素化されるが高感度性能は心配いらない?

Fuji Rumors に、X-H2の画素数と高感度性能に関する考察記事が掲載されています。

Fujifilm X-H2 with 40MP? Don't Worry About Low Light Performance

  • X-H2が4000万画素センサーを採用するという噂を公開した際に、高画素化によって高感度性能が大幅に低下するのではないかと、一部の人たちがパニックになったが、慌てふためく必要はない。

    これ(高画素化による高感度性能の低下)は長きに渡って言われ続けてきた神話で、DPReviewTVが検証でこのことを否定している。彼らは、低解像度のα7Sと高解像度のα7Rで写真をプリントし、暗所で撮影したポートレート画像を比較した。

    手短に言うと、α7Sはノイズは少ないかもしれないが、拡大されるためノイズが大きくなって見え、またα7Sの画像はかなりソフトに見える。一方で、高解像度のα7Rのノイズはより良好でシャープに見える。

    印刷会社の経営者が「低解像度を望んたことはない。常により高い解像度を望んでいる」と言っていたが、これは正鵠を得ていると思う。

    また、α7Rは画素数が多いため、ノイズリダクションをかけても見た目シャープな画像が得られるので高感度ノイズ性能も向上する。

    X-H2の4000万画素センサーの高感度性能について慌てる必要はない。解像度で差が出るのはノイズではなく、読み出し速度で、これこそが低画素化を支持する唯一の重要なポイントだ。

    画素数が少なければ、データが小さくなり、ローリングシャッター歪みや高フレームレートでのクロップ、オーバーヒートなどを減少させるなどのメリットがある。

    富士フイルムはAPS-Cセンサーの高速読み出しの利点を最大限に活用しなければならない。例えば、X-T3は動画スペックで他社を圧倒した。X-H2も動画スペックは恐らく驚くべきものになるだろう。

    しかし、本当の意味でのマジックはコンピューテーショナルフォトで、富士フイルムが3年のAI計画で述べたように、これが実現すれば驚くようなものが登場するだろう。

 

確かに、同サイズの縮小画像やプリントで比較すると、低画素機と高画素機の高感度性能はそれほど変わらないこともあるので、X-H2が4000万画素になったとしても現行の2600万画素センサーから、実質的にそれほど高感度性能は変わらない可能性はあるかもしれませんね。

また、読み出し速度に関しては確かにセンサーサイズが小さいほど有利なので、動画や高速連写、ローリングシャッター歪みなどのスペックで、X-H2が同世代のフルサイズセンサー搭載機の性能を追い越す可能性は十分に考えられそうです。