ソニーが「α7 IV」を正式発表

ソニーが、新開発の3300万画素センサーを搭載したフルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」を正式に発表しました。

Sony launches a7 IV - more capable, more expensive 33MP full-frame ILC (DPR)

  • ソニーは、3300万画素センサーを搭載したより高性能でより高価なフルサイズミラーレスカメラの中核機種「α7 IV」を発表した。α7 IVには新開発の3300万画素BSI CMOSセンサーと、最新のBIONZ XRプロセッサーが搭載され、ほとんど全ての面で性能が改善している。
  • α7 IVは旧型よりも大きなグリップとボタンが採用され、369万ドットの高解像度EVFと、タッチ式のバリアングルモニタが採用されている。メニューも改善されている。
  • AFは最も大きな改善点の1つで、α7 IVはα1のAFアルゴリズムを受け継いでおり、被写体認識機能が拡張され、人間、動物、鳥の瞳を追尾できるようになっている。また、動画でもこの機能が使用できるように拡張された。

  • 動画は全幅読み出しで4K30p(7Kオーバーサンプリング)と、APS-Cで4K60p(4.6Kからのオーバーサンプリング)が可能だ。これらのモードでは全て10bit 4:2:2または4:2:0で録画でき、記録はH.265、H.264 Long GOP、H.264 AII-Iが選択可能だ。
  • 露出補正ダイヤルは印字を無くし、機能をカスタマイズできるようになっている。また、スチルと動画を切り替えるための専用ダイヤルが追加され、メニュー表示やボタン定義は動画モードとスチルモードで別々のものが選択される。

  • 新たにロスレス圧縮のRAWが搭載された。ただし、10コマ/秒連写時は非可逆圧縮RAWのみになる。
  • ソニー純正レンズ使用時はフォーカスブリージングの影響をキャンセルする機能や、フォーカスと被写界深度をガイドするフォーカスマップなどの機能が使用できる。
  • α7 IVは12月下旬より発売予定で、推奨価格は2499ドル(FE28-70mm F3.5-5.6 OSSとのキットは2700ドル)で、α7 IIIの発売時の価格よりも500ドル高くなっている。
  • 新型フラッシュのHVL-F60RM2は約550ドル、HVL-F46RMは約400ドルでいずれも11月に発売される。

sony_A7IV_dpr_001.jpg長い間噂が流れ続けていた「α7 IV」ですが、ついに正式に発表されましたね。スペックはほぼリークされていた情報通りで、最新の3300万画素センサーとBIONZ XR、高解像度EVFが採用され、被写体認識AFや4K60pの動画モードが搭載された全体的に大きく性能が改善された正常進化モデルになっているという印象です。

特にAF性能の改善はライブ配信でも強調されていたので、大いに期待できそうですね。また、純正レンズ使用時のみですが、ブリージングの自動補正やフォーカスマップなどの本機で初採用の機能も興味深いところです。あとは、国内の販売価格が気になるところです。