LensTipに、OMデジタルソリューションズの高倍率の広角ズーム(または標準ズーム)「ED8-25mm F4.0 PRO」のレビューが掲載されています。
・LENS REVIEW Olympus M.Zuiko Digital ED 8-25 mm f/4 PRO
- フォーカスリングは奥に押し込むとバイワイヤ(電子式)で、手前に引くと距離目盛りが現れ機械式で動作する。フォーカスリングは適度が重さがあり滑らかな動きで、申し分のない性能だ。機械式モードでは、最短から無限遠までの回転角は約110度だ。
- m4/3ではF4で既に回折の影響が現れるので、解像力の最高記録はF2.8前後で達成されることを考えると、このレンズの中央の解像力は非常に良好に見える。F5.6に絞るとズーム全域で70lpmm(良像の基準値は48~50lpmm)を明確に上回り、開放でもそれに近い値を維持している。ズーム全域での均一性も高く、ここでは全体的に肯定的な評価だ。
- 隅の解像力はF5.6ではズーム全域で均一で、60lpmmを超える非常に良好な解像力を維持している。広角端が開放では特に優れており、広角端が重視されていることが分かる。このレンズは、解像力では弱点がなくズーム全域でシャープな画像が得られるが、優秀な12-45mm F4のテスト後だったため非常に期待が高かったので、(12-45mm F4と比べると)若干の不満はある。
- 軸上色収差は全く問題は見られない。倍率色収差はズーム域による差は小さく、いずれの焦点距離でも「非常に低い」と「低い」の境界線上で、実写では色収差は気にならないだろう。このレンズを画角の広さを考えると、この性能は非常に高く評価されるべきだ。
- 前ボケと後ボケの違いから、球面収差の補正は完全ではないが、テスト画像ではフォーカスシフトは見られない。
- 歪曲は自動補正のかかるJPEGでは8mmで-1.35%のタル型で、目立つことは目立つが、それほど大きな問題ではない。しかし、未補正のRAWでは8mmで-6.41%に達する非常に大きな値で、25mmでは+1.53%の若干の糸巻き型になる。この画角のレンズは歪曲が-9%に達することもあるので、このレンズは、歪曲の光学補正を完全に放棄しているわけではなく、多少は光学的に補正しようとしているようだ。
- コマ収差は開放時の画面の隅でもわずかで、この性能は称賛に値する。
- 非点収差は平均で8.9%と「低い」と「中程度」の境界線上の値だが、望遠端ではわずか3.3%と低く、8-16mmでは11~12%とかなり高くなる。
- 玉ボケは強い縁取りが見られ、内部も不均一で、特に素晴らしいものではないが、この画角と被写界深度でこれ以上のボケを得ることは難しいだろう。幸いなことに、口径食はほとんど見られない。
- 周辺光量落ちはJPEGでは8mm開放で29%(-1.01EV)と大きな値ではない。RAWでは8mm開放で43%(-1.61EV)とかなり大きな値になるが、全体的に周辺光量落ちは深刻な問題ではないだろう。
- 逆光耐性は画角が広くレンズ枚数が多いにもかかわらず、喜ばしいことに最悪の事態は回避できている。ゴーストは無いわけではないが、数は限られておりそれほど気にならない。また、コントラストも良好に維持されている。逆光耐性はこのクラスのレンズの逆光対策の難しさを考えれば、肯定的な評価だ。
- AFは、ズーム域にかかわらず0.2秒以下で合焦する驚きの速さで、拍手を贈りたい。AF精度の問題はスタジオでも屋外でも見られず、100%合焦した。18mmではわずかに後ピンの傾向が見られるが、焦点を合わせた部分はシャープなまま(被写界深度内)だ。
- 私は風景写真が好きなので、このような画角のズームは撮影旅行用の理想的なパートナーで、95%以上の撮影はこのレンズでカバーできる。テストでは欠点も見られず、それほど高価ではない72mmのフィルターを使えることを考えれば、ほぼ理想的なレンズと言えるだろう。
- 良い点:しっかりとした防塵防滴構造の鏡筒、中心の非常に優れた画質、開放からの隅の良好な画質、軸上色収差が見られない、倍率色収差が少ない、コマ収差が適切に補正されている、非点収差が穏やか、周辺光量落ちがまずまず、妥当な逆光耐性、静かで早く正確なAF。
- 悪い点:RAWでは非常に歪曲が大きい、広角端で周辺光量落ちが目立つ(RAWのみ)。
8-25mm F4 PROは、16mmスタート標準ズーム(または望遠端が50mmまである広角ズーム)というかなり尖ったスペックのレンズですが、解像力はズーム全域で優秀で、その他の収差もよく補正されており、広いズーム域を感じさせない高性能なレンズに仕上がっているという印象です。特に、風景の撮影がメインの人には非常に魅力的なズームですね。
OMファン
欲しいレンズ筆頭なんだけど、どこにも在庫がないのが。。。
cenova
様々なメディアでの評価にも見られるように、
実際に使ってみても大変いいレンズだと実感できます。
また標準ズームとして見れば16mm相当まで画角が広げられて
強いパースなどが楽しめる一方で、広角ズームとして見れば
50mm相当までカバーされて使い勝手が大変いいです。
プロレンズらしい「寄り」の強さや強靭なタフネスもあって
一般的なイメージよりずっと汎用性の広さが評価されるべきです。
価格と供給不足の問題はありますが、OM-Dユーザー必携の
一本としておススメできます。
BEGINNER
便利なので標準ズーム(の延長)として使ってます。標準ズームでは得られない画角の写真も撮れるので、12-100 F4か、どちらかを付けっぱなしで使うことが多いです。
超広角としては、まだ使い切れてませんが、パースが出て楽しいですね。
いつからOMsystemレンズと言うべきなのでしょうか?? とにかくOlyのレンズは尖ってて楽しいです。
このレンズとFisheyeで、街のスナップ撮りを楽しみたいです。