キヤノンがVR専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を正式発表

キヤノンの「EOS VR SYSYEM」の立ち上げと、VR専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」、2種類のPCソフトを正式に発表しています。

キヤノン初となるVR映像撮影システム"EOS VR SYSTEM"が誕生

  • キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズなどで培ってきた光学技術を生かし、高画質な映像と効率的なワークフローを実現するVR映像撮影システムを立ち上げる。 本システムは、ミラーレスカメラと専用のレンズ、PCソフトウエアで構成しており、カメラに新発売の専用レンズを装着することで、VR映像の撮影を実現している。
  • 新製品"RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE"は、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影することができる専用のRFレンズ。発売日は12月下旬。

    • 「RF マウント」の特長であるショートバックフォーカスを生かしながら、2 つの魚眼レンズそれぞれにおいて「UD レンズ」2 枚を効果的に配置したレンズ構成により、
      高画質を達成。また、レンズ構成を光路折り曲げに最適化させたことで、基線長60mm の自然な視差を実現。
    • 電動虹彩絞り「EMD」を左右それぞれのレンズに対して搭載。電子的に絞り口径を制御。
    • ゼラチンフィルターホルダーを搭載し、フィルターの装着が可能。日中の屋外撮影など、高輝度時にシャッタースピードが意図せず速くなってしまうシーンでも、光量を抑制し、滑らかな動画撮影を実現。
    • マウント部やフォーカスリングに防滴 シーリングを採用。
    • 特殊コーティング「SWC」を採用。

  • 「EOS R5」に装着することで、8Kを生かした没入感のある高精細な映像を出力することができる。また、特殊コーティングの採用により、逆光時での撮影も快適に行うことができる。
  • RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE"の2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録することができるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせる作業が不要となり、映像制作ワークフローを効率化。
  • ユーザーの制作環境に合わせて、PCアプリ"EOS VR Utility"と「Adobe Premiere Pro」(別売)専用プラグイン "EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro"のいずれかのデータ変換ソフトウエアを選択することができ、映像制作をサポート。

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情報がリークして話題になっていたVRレンズが早くも登場しました。RF5.2mm F2.8 L DUALFISH EYEはUDレンズやSWCコーティングの採用など、光学性能にも力が入っていて、本格的なVRコンテンツ作成に使えそうですね。価格は、キヤノンオンラインショップで27万5000円(税込)と大三元ズームと同程度なので、アマチュアでも手に届きそうです。