DPReview が今年登場した新製品から選出した「DPReview Awards 2021 」を発表しています。
・Our favorite gear, rewarded: DPReview Awards 2021
ベストのズームレンズ
- 最終候補リスト
- キヤノン RF14-35mm F4 L IS USM
- 富士フイルム GF35-70mm F4.5-5.6 WR
- オリンパス ED 8-25mm F4 PRO
- ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
- タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 - 次点:ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
- 受賞:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
「隅々までのシャープな描写、滑らかなボケ、AFモーター、MFの操作感など、初代の欠点をほぼすべて改善しており、それにもかかわらず旧型より軽量で価格も100ドルしか上がっていない」
ベストの単焦点レンズ
- 最終候補リスト
- 富士フイルム XF23mmF1.4R LM WR
- ニコン Z MC 105mm f/2.8 VR S
- シグマ 35mm F1.4 DG DN Art
- ソニー FE 14mm F1.8 GM
- トキナー atx-m 33mm F1.4 E/X - 次点:ニコン Z MC 105mm f/2.8 VR S
- 受賞:ソニー FE 14mm F1.8 GM
「この種のレンズの中では最小最軽量にもかかわらず、大口径で天体写真にも魅力的。しっかりした造りで、光学性能も素晴らしく、どの絞り値でも画面全域で非常に高い解像力を実現している。この性能は価格以上だ」
ベストのコンシューマー向けカメラ
- 最終候補リスト
- ニコン Z fc
- ペンタックス K-3 III
- リコー GR IIIx
- ソニー α7 IV - 次点:ニコン Z fc
「技術的にはZ50に近いが、使っていて非常に楽しく初心者や趣味で使う人に良い選択肢となるだろう。最大の特徴はレトロなスタイルだが、これは決してギミック(見掛け倒し)ではない」
受賞:ソニー α7 IV
「α7 IVが明確な勝者だ。新型の33MPセンサーや、刷新されたAFシステム、4K60p動画、より優れたEVF、メニューなど全面的に改善されており、より高価な競合機と比較してもこのクラスで屈指の魅力的なカメラだ」
ベストのハイエンドカメラ
- 最終候補リスト
- キヤノン EOS R3
- 富士フイルム GFX100S
- ニコン Z9
- ソニー α1 - 次点:ニコン Z9
「これまでで最高のレンズ交換式カメラになると思うが、大きく重いので、ここでは受賞には至らなかった」 - 受賞:ソニー α1
「プロ用一眼レフの性能を遥かに小さいサイズで実現している。α1はほとんどすべての面でミラーレスの水準を引き上げたカメラだ。とても小さく完成度の高いパッケージで、EOS R3やZ9が登場しても非常に魅力的な製品だ」
ベストのコンシューマースチル / 動画カメラ
- 最終候補リスト
- キヤノン EOS R3
- ニコン Z9
- パナソニック LUMIX DC-GH5 II
- ソニー α7 IV - 次点:パナソニック LUMIX DC-GH5 II
「ライブストリーミングと10bitの4K60pが追加され、ユーザーの意見を元に改良されているが、AFのウォブリングのために受賞には至らなかった」 - 受賞:ソニー α7 IV
「動画ではGH5IIほど洗練されていないが、静止画と動画の両面で総合的に高性能で、今年の一番だ。動画のディテールは素晴らしく、バッテリーライフもトップレベルだ。AFが最大の強みで、ピントをカメラ任せにできる。総合的に最もパワフルな静止画/動画カメラだ」
DPReviewプロダクトオブ・ザ・イヤー2021
- 最終候補リスト
- DJI Air 2S
- 富士フイルム GFX100S
- ニコン Z9
- ソニー α1 - 次点:富士フイルム GFX100S
「全く新しいカメラではないかもしれないが、手ブレ補正などの機能とエルゴノミクス、そして手の届きやすい価格設定で非常に魅了的なカメラだ」 - 受賞:ニコン Z9
「ニコンZ9は我々全てが感銘を受けたカメラだ。写真家の希望(ウィッシュリスト)全てを盛り込んだカメラで、機能や性能でD5やD6を凌駕している。静止画においてパワフルなカメラで、動画においてもこれほどの性能とは予想していなかった。Z9はα1より大きく重いが、このクラスではかなり安価で、使い勝手も優れている。Z9でニコンは(ミラーレスカメラの)競争に復帰する能力があることを示した。最優秀賞にふさわしい製品だ」
今年はα1、R3、Z9、Z fc、α7 IV、GR IIIxなど、実に多くの魅力的なカメラが登場しましたが、話題性でもスペックでもZ9が頭一つ抜けていたので、Z9のプロダクトオブ・ザ・イヤー受賞は納得の行くところですね。その他ではα7 IVが2部門受賞で、DPReviewでは非常に高い評価を受けているようです。
カタスマー
カメラの性能(撮影性能や画質、サイズ感など)を考えると納得です。
ただ、一消費者としては価格の問題が浮上するのが悩ましいですね。
ソニー機の評価が(昔よりは)低下しているのは、高コスパ路線からハイコストハイスペック路線に切り替わったからかなと思います(高コスパ機は別に用意されていますが)。
その点では、Z9や次点のGFX100Sはコスパが光るからDPReviewプロダクトオブ・ザ・イヤーも納得です。とはいえ、この2機種も一消費者には高いですけどね、、、
タケ
DP Reviewは、小型ボディに価値を見出しているのですね。いろんな価値観があるので。
スー
ボディーを大きくして機能を増やしていくか、今までのボディーにどれだけ詰め込むか、色々な企業理念があると思います。後者はスマホも作ってるソニーらしいと思います。ソニーにはしばらく前に構想があったフルサイズ対応のスクエアセンサーを出してほしいです。ボディは大きくなってしまうんでしょうけど。
タスク
ソニーはレンズでも受賞と次点獲ってるのが凄いですね
ゴンタ
コンシュマーで2部門制覇したSONYのα7Ⅳは正常進化のいいカメラだと思います。
ニコンのZ9も誰もが認める素晴らしさですね。
けど、今回はキヤノンが受賞(次点)が無かったのは残念ですね。EOS R3の視線入力の技術も素晴らしいと思うのですが。
路傍のカメラ好き
DPReviewは画素数を重視する傾向にあるらしく(DPReviewTVでのR3レビューに関するCRの記事和訳しただけですが)、R3が受賞も次点も逃したのは24MPであることも理由な気がします。
innovation awardでは視線入力AFで次点を獲ってはいるようですし、評価されてないわけではないのかな、と。
Z9は見るからに素晴らしいので大賞も納得ですが、R3やα7IVも含めて一般発売がまだ=実機体験が不明な状態のものが受賞していくのは不思議といえば不思議です。日本のデジタルカメラグランプリなんかもそうですし、本ランキングに限った話ではないですが。
ぱっかー
dpreviewはレビューもサンプルギャリーも公開してるから、発売前のカメラって言ってもペーパー審査ってわけでもないし、受賞してもいいんじゃないですかね。某グランプリは自分もどうかと思うけど。
わさびみそ
ハイエンド機が目白押しであった一方、コンシューマ機が全体的に小粒で(今年に限った話ではなくハイエンド偏重が業界全体のトレンドでしょうけど…)、コンシューマ機はトップがα7Ⅳ、次点がZ fcというのは納得のランキングです。今ハイエンドで常識破りのブレイクスルーが相次いでいて、それはいずれミドルクラス以下にも降りてくるのでしょうけど、それにしても今のミドルクラス以下はかなり停滞しているように見えてしまいます。
to
ボディもレンズもソニーとニコンが強いですね。小型のα1と大型のZ9の両方を評価している点が興味深いです。
路傍のカメラ好き
あ、DPReviewのランキングを批判してるわけじゃないです。少なくともR3は一般発売より早く入手してレビューしてるのも知ってますし(Z9やα7IVはわかりませんが)
個人的な感覚で、その年の総括としてのランキングならまだ1ヶ月残ってるし、一般発売まで間があるものもあるよなぁ、という不思議さを感じている程度です。
デジタルカメラグランプリは……なんでしょうね。カテゴリーを細分化してる分金賞が山ほどいたり、発売が2021年じゃなくても金賞取ってたり、そもそも今は2021年なのに2022のロゴだったり。
2022年に売りたいカメラランキング、と言ったとこでしょうか……
ぽにょ
α7IVはソニーがいうハイブリッド機という狙いが上手く評価されてようでよかったです。
日本でも早く出てこい。
TTJ
振り返ってみると、2021年に発表されたコンシューマー向け(非ハイエンド)のフルサイズ機はSIGMA fp LとSONY α7 IVだけだったんですね。
Z 9とα7 IVの国内での反応を比較すると、日本市場においては「コストパフォーマンス」がかなりウェイトの高い評価基準になっているような気がします。
ポー
>路傍のカメラ好きさん
Z 9のレビューたくさん出てますよ。
https://www.dpreview.com/articles/4210565040/shooting-experience-the-nikon-z9-is-the-most-dslr-like-mirrorless-we-ve-ever-seen
https://www.dpreview.com/videos/4113018773/dpreview-tv-nikon-z9-first-impressions-review
https://www.dpreview.com/reviews/nikon-z9-initial-review-we-take-a-detailed-look-at-nikon-s-new-pro-mirrorless-camera
Skipper
DPRのレビュワーさん達は発表前から新型機を入手してテストしてるわけで、発売前にカメラを評価したって別に変じゃないでしょう。
来年のプロダクトオブ・ザ・イヤーの頃には、世間はR1とかα9ⅲとかの話題で盛り上がってるんだろうし、こういうのは年末恒例のお祭りなんだから、旬のカメラを出して盛り上げないと意味ないかと。
電卓
妥当なレビューという感じですね。
ただ、α1の受賞は驚きです。
確かに、あのサイズのハイエンド機は、驚きの技術というかソニー以外ではあり得ないとも思いますが、ハイエンドに求めるところはそこでしょうか?
ただ、機械式シャッターも使える事実上のメカシャッターレス機でもありますから、技術賞のようなものがあれば、この機種以外思い付きませんが。