コンデジは1万円台の製品が最も売れている

日経新聞に、デジタルカメラの販売動向に関する記事が掲載されています。

1万円台デジカメまだ売れる 競合のスマホ、望遠は苦手

  • デジカメの需要は、気軽に写真を撮影でき仲間と共有もできるスマホに押されて急速にしぼんだ。2020年の出荷台数は888万台。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあったとはいえ、2010年の14分の1程度。

    市場消失とも言える事態にメーカーは、プロや趣味層向けのカメラへの事業シフトを急いだ。一方でスマホ時代の到来前の07年に市場の77%を占めていた2万~3万円台のデジカメは、居場所を失いつつある。

    入れ替わりで目立つようになったのは、2万円を下回る製品だ。21年(1~10月)の販売ランキングで最も売れているデジカメは1万円台半ばのコンデジだ。販売台数では2万円未満の製品が3割超を占めるようになった。

    「絶滅危惧種」にも見えるコンデジだが、1万円台の低価格品でもスマホが不得意な高倍率の光学ズームを備え、遠くの被写体を大きく撮れることがポイントだ。もっとも4年も前の機種が販売台数で上位に入ることから分かるように、メーカーは経営資源の投入には消極的だ。

    スマホも競争の主軸は今やカメラ機能。世界中で撮られる写真や動画自体は増えており、カメラメーカーは高級機以外でも新たなチャンスを探る。

 

スマートフォンの普及でコンデジはGR III やQ2、ZV-1のようなハイエンド製品や動画メインの製品が中心になっているという印象がありますが、今でも最廉価クラスの製品は良く売れているようですね。とは言え、廉価モデルは新機種が長期間投入されていないので、売れていてもあまり利益が上がっていない可能性が高そうです。カメラメーカーは新たなジャンルを開拓していく必要がありそうですね。