リコーが「K-3 Mark III」に新カスタムイメージ「里び(SATOBI)」を追加する新ファームを公開

リコーが、K-3 Mark IIIに、新カスタムイメージ「里び(SATOBI)」を追加する新ファームを公開しています。また、K-3 Mark III の新アストロトレーサーと、K-1/K-1 Mark II の「里び(SATOBI)」のベータ版のファームウェアを限定公開しています。

12月7日公開のPENTAX K-3 Mark III用ファームウェアについて

  • 今回のカスタムイメージは、万国共通で「懐かしい」と感じて頂けるような、普遍的なイメージを再現するカスタムイメージにしたいと考えた。

    色鮮やかな風景をみずみずしく表現するのに適した雅(MIYABI)と対極にある画作りなので、雅の対義語である里びを採用することにした。

    普遍的な懐かしさを表現するために、60年代から70年代のカラー写真のような風合いを目指した。きらびやかな印象もある雅(MIYABI)に対して、里び(SATOBI)は少し哀愁を感じるようなイメージに仕上がる。

  • 新アストロトレーサーType3:GPSや電子コンパスの情報なしにアストロトレーサーを実現する、つまり、O-GPS1が不要になるという画期的な構想があった。夢のような機能ではあるが制約もあり、基本的には広角レンズを用いた星景写真の撮影では、O-GPS1を使って撮影することをお勧めする。

    こちらのファームウェアは、2022年春公開を目指して開発しているものだが、この冬に使ってみたいという方も多いだろうと考えて、国内のフォトID会員の方に限定して、テストファームウェアを先行して公開することにした。

  • K-1 / K-1 Mark II の新カスタムイメージ対応ファームウェア:新しいカスタムイメージやアストロトレーサーは、K-1、K-1 Mark II、KP、K-70に対応するのは大変困難であることが分かり、ファームウェアのアップデート対応は一度は断念した。しかし、K-1に関しては、何とか里び(SATOBI)だけでも、K-1、K-1 Mark IIに対応できないかと多くの設計者で議論を行い対応するに至った。

 

「里び」は古いカラープリントのような表現で、彩度の低い赤やシアンがかった空の表現は確かに懐かしい感じがしますね。新アストロトレーサーは、以前に「PENTAX ミーティングオンライン2021」で言及されていたもので、GPSや電子コンパスなしで天体を追尾できる非常に興味深い機能ですね。実際にどの程度の精度で追尾できるのか気になるところです。