キヤノンのクアッドピクセルセンサーで縦横斜めのデュアルクロス測距を実現する特許

キヤノンが、縦横斜め方向にピント検出が可能なクアッドピクセルAFセンサーの特許を出願しています。

特開2022-002383

  • 一般的に、位相差方式の焦点検出において、被写体の明暗パターン、すなわち、輝度が変化する方向が瞳分割信号の分割方向に近い場合に、焦点検出の精度が低下するという課題がある。

    瞳分割信号の分割方向を増やすために、縦横斜め合計4方向に分割する撮像素子を構成したとしても、分割方向の異なる画素間で特性が揃わず、瞳分割信号を画素ごとに加算して得られる画像信号にばらつきが生じてしまう。

    本発明によれば、画像信号の感度のばらつきを抑えつつ、瞳領域の分割方向を増やすことを可能とすることができる。

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キヤノンの特許出願は、クアッドピクセル構造のセンサーで縦横に加えて斜め方向のAF検出を可能にするもので、このセンサーが製品化されれば、一眼レフで採用されていたデュアルクロスAFが像面位相差AFで実現することになりますね。噂のEOS R1への採用に期待したいところです。

また、カラーフィルターが通常のベイヤー配列のものに加えて、RGBW配列の例(下の図)も示されているのも興味深いところです。キヤノンはRGBWのセンサーを検討しているのでしょうか。