ニコン「Z 9」のAFは従来のZとは雲泥の差

マイナビニュースに、カメラマンの落合憲弘氏によるニコンZ9のレビュー(前編)が掲載されています。

ニコン「Z 9」レビュー前編 CとかSがいいなんて、もう絶対に言わせないZっ!

  • 実際にZ 9を使ってみたら、これはもうね、期待通りというか期待以上というか、痛快で爽快な使い心地でありました。今までの「Z」とはカ・ン・ペ・キにベ・ツ・モ・ノだ。
  • 一番違うのはAF。動体への対応力が完璧なものになっている。測距点自動選択時の動体捕捉&追従能力の観点においてZ 9は先行してきたソニーとキヤノンにちゃんと追いつくことができた。これは「Z」としては初の偉業である。従来の「Z」を基準とするならば、まさしく月とスッポン雲泥の差。素晴らしい進化がそこにはある。
  • 被写体認識に関しては、被写体の種類を見分ける数は最多を誇るも、認識動作の振る舞いそのものはソニーと同等、キヤノンよりはチョイ下の手応え。より小さな被写体を認識する能力に長けるのはEOS R5やR6、EOS R3であり、背景や前景にピントを持って行かれたときの復帰が容易なのもキヤノン勢であるとの印象だ。Z 9は、とりわけ背景に張り付いたピントを引き剥がすのに難儀することが多かった。
  • ニコンのミラーレス機としては初の搭載となる3D-トラッキングAFは、旧来のフラッグシップ一眼レフ並みの動作を見せてくれるなど完成度は十分に高いことを実感。「被写体認識」を併用できることを考えると、一眼レフ以上の有用性を発揮する機能に上り詰めたと言っても良さそうだ。

 

マイナナビのZ5のレビューでは少々辛口だった落合氏ですが、今回のZ9のレビューでは絶賛と言っていい内容ですね。Z9のAFは、これまでのZシリーズのカメラとは「月とスッポン雲泥の差」とまで言っているので、相当インパクトのあるものだったようです。

被写体認識の挙動ではまだライバルに負けている部分もあるようですが、Z9はまだ発売直後のカメラなので、これは今後のファームウェアのアップデートに期待したいところです。