キヤノンの「135mm F2」「200mm F2.4」「200mm F2.8」のマクロレンズの特許

キヤノンが、マクロレンズでレンズの枚数を減らしつつ収差を良好に補正する技術の特許を出願しており、いくつかのマクロレンズの実施例が記載されています。

特開2022-22595(IP Force)

  • 至近倍率を拡大させる場合にフローティング合焦方式を用いると、各群のレンズ枚数が多くなり、フォーカス群の高速駆動が困難である。高速駆動を実現するためにフォーカス群のレンズ枚数を削減した場合、各群の構成が適切ではないため、十分な諸収差性能を得ることができない。

    本発明は、フォーカス群枚数を抑制しつつ、小型で至近領域を拡大可能な光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。

  • 実施例1:135mm F2(ハーフマクロ)
    焦点距離[mm] 133.0
    F値 2.05
    半画角[°] 9.24
    像高[mm] 21.64
    至近β -0.50(倍率0.5倍)

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  • 実施例2:135mm F2(ハーフマクロ)
    焦点距離[mm] 133.0
    F値 2.05
    半画角[°] 9.24
    像高[mm] 21.64
    至近β -0.50(倍率0.5倍)

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  • 実施例3: 200mm F2.4(ハーフマクロ)
    焦点距離[mm] 200.0
    F値 2.40
    半画角[°] 6.18
    像高[mm] 21.64
    至近β -0.50(倍率0.5倍)

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  • 実施例4: 200mm F2.8(等倍マクロ)
    焦点距離[mm] 199.9
    F値 2.80
    半画角[°] 6.18
    像高[mm] 21.64
    至近β -1.00(倍率1.0倍)

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キヤノンはRFレンズのハーフマクロを2本ラインナップしていますが、今後もハーフマクロのレンズを拡充していくつもりかもしれませんね。135mm F2のハーフマクロは、これまでになかったスペックで、製品化されたら楽しめそうなレンズですね。

200mmはF2.4のハーフマクロとF2.8の等倍マクロの実施例がありますが、EF180mm F3.5Lの後継だと考えると等倍の方が可能性は高いでしょうか。200mm F2.8の等倍マクロは面白そうですが、かなり高価になりそうですね。