OM SYSTEM「OM-1」はあらゆる面でこれまでのオリンパス機よりも印象的なカメラ

Imaging Resourceに、OM SYSTEM「OM-1」の高感度性能やAF性能などを含むインプレが掲載されています。

OM System OM-1 Review

  • OM-1の前面には「OLYMPUS」ブランドのロゴがあるが、これは今後もこうなることを示しているわけではなく、フィルムカメラOM-1の50周年を祝うための最後の同ブランドへのお別れだ。OM-1は、OM SYSTEMで「OLYMPUS」ロゴを採用する唯一のカメラになると聞いている。
  • OM-1は洗練されたデザインで、E-M1IIIのユーザーならすぐ手に馴染むだろう。フロントグリップとリアのサムグリップの感触は最高に良く、カメラをしっかりとホールドすることができる。
  • エルゴノミクスは全体的に優れており、比較的コンパクトにもかかわらず窮屈さを感じることがない。
  • 576万ドットに高精細化されたEVFは大きな改良点で、大きくシャープで明るく、リフレッシューレートが速く滑らかに見える。液晶モニタも高精細化され、シャープで明るく晴天下でも問題なく使用できる。

  • 画素数は増えていないことにがっかりする人もいるかもしれないが、高感度性能は2段分、ダイナミックレンジは1段分改善されている。RAWの調整範囲は広く、画質を損なうことなく、ハイライトやシャドーを回復することができる。全体的な階調には感心した。
  • 高感度は従来のISO6400からISO25600に拡大され、ISO25600ではノイズはかなり増えるものの実用になり、画質は驚くほど良好だ。全体としてOM-1は素晴らしい画質だ。

  • クアッドピクセルAFによる1053点位相差AFは、実際に使用してみると非常に素晴らしく、これまで使ってきたどのオリンパスのカメラよりも遥かに速くピントが合う。新たに追加された犬と猫の被写体認識も実際に試してみたが、非常に使い勝手がよく素晴らしい機能だ。オリンパスのカメラはこれまでも野生動物用のカメラとして位置付けられてきたが、OM-1は野生動物用に更に良い選択肢になるはずだ。
  • 低照度のAFも改善されており、私の経験では暗所でも上手く機能する。しかし、暗い場所でピントを合わせようとすると、EVFやモニタの表示がざらざらになりモノクロのように表示されることがあるのには少々違和感を感じる。それでも低照度下のAFは正確だ。
  • 50コマ/秒の連写でもAFはほとんどのコマでピントは安定しており信頼性が高い。AIを使ったAFはこれまで以上に優秀だ。
  • バッファーはRAW+スーパーファインJPEGで90コマ撮影可能(UHSIIカード使用時)だった。バッファクリアに25秒かかったが、バッファクリア中でも50コマ/秒の撮影を続けることができる。

  • OM-1はあらゆる面でこれまでのオリンパスのカメラより印象的だ。
  • OM-1の良い点:素晴らしいデザイン、頑丈なボディ、大幅に改善されたボディ、非常に素晴らしい性能の積層センサー、より良好な画質、便利なコンピューショナルフォトモード、素晴らしいAF、新しいメニューは嬉しい変更。
  • OM-1の悪い点:暗所ではモニタの表示がざらざらになることがある、連写速度は優れているがバッファが少し不足している。

 

OM-1はAFや連写はEVFなどのパフォーマンスはかなり優秀なようで、レビュワーの第一印象は非常によかったようです。50コマ/秒の連写もスペック倒れではなく、AFもしっかり被写体に食いつくようなので、動体撮影では遥かに高価なフルサイズのハイエンド機を脅かす存在になるかもしれませんね。これだけ高速読み出しのセンサーにもかかわらず、画質も従来よりも改善されていて、完成度の高いカメラに仕上がっているという印象です。