DigitalCameraWorldに、タムロンのAPS-C用の大口径広角ズーム「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」のレビューが掲載されています。
・Tamron 11-20mm f/2.8 Di III-A RXD review
- このレンズは重さわずか335g、フィルター経は67mmで、同じスペックのトキナーAT-X11-20mm F2.8 PROの560g、82mmよりも大幅に小型軽量化されている。
- 最短撮影距離は広角端では15cm(0.25倍)と驚くほど短いが、望遠端では24cm(0.13倍)と平均的だ。
- 鏡筒はプラスチック製で堅牢で出来は良い。ズームリングとフォーカスリングは滑らかで正確に動く。このレンズは望遠端で最も短くなり、広角端では1.5cm繰り出す。
- AFは高速でほとんど作動音はしない。
- 実写では、開放で撮影しても画面全域で解像力は非常に良好で、少し絞ると隅の解像力は更に改善する。未補正の状態だと、色収差はわずかだが広角端ではタル型の歪曲が目立つ。しかし、最近のミラーレス用レンズの多くが、自動補正なしでは使用できないほど歪曲が大きいのと比べると、タムロンの歪曲は遥かに少ない。
- ラボテスト(解像力):広角レンズの解像力テストは非常に近距離になるために、解像力が隅に行くに従って落ち込んでいるのは普通のことだ。しかし、実写ではこのレンズの周辺と隅の解像力は非常に素晴らしく、中央に近い解像力がある。
- ラボテスト(色収差):色収差は11~16mmのズーム域では画面の一番隅まで全く目に付かない。望遠端でも色収差は非常に少なく、自動補正を使用せずに撮影可能だ。色収差については、実写でも優れた性能が証明されている。
- ラボテスト(歪曲):歪曲は11mmではタル型がかなり目立つが、14mmでは無視できるレベルだ。16mmではわずかにタル型(※糸巻き型の間違い?)の歪曲が見られ、20mmではより顕著になる。最近のミラーレス用のレンズが自動補正を使って許容範囲内の歪曲を実現しているのと比べると、このレンズの歪曲はとても優れている。
- 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、ソニーのAPS-Cミラーレスに最適な小型軽量で高性能なレンズで、フィルター枠を使ってフィルターも簡単に使用できる。F2.8の明るさは室内や夜の街並み、天体などの撮影にも適している。安価なレンズではないが、この性能と汎用性、防塵防滴の堅牢な造りはそれだけの価値のあるものだ。
- 良い点:軽量コンパクト、F2.8通しの明るさ、素晴らしい全体的な性能。
- 悪い点:11mmの歪曲が大きい、手ブレ補正が無い、かなり高い。
タムロンの11-20mm F/2.8は、近距離の解像力チャートでは周辺部の解像力が落ち込み気味ですが、サンプルを見ると確かに実写ではチャートよりも良く解像しているようで、設計の難しい大口径の広角ズームとしては上手く仕上がっているという印象です。
価格に関しては「かなり高い」と言われていますが、国内では7万円を切っているので、F2.8通しの防塵防滴のレンズとしてはそれほど高くはないという印象です。ソニーの純正にはないスペックのレンズなので、明るい広角ズームが欲しい人には魅力的なレンズになりそうですね。
クリーム茶
純正なら安くても15万はするでしょう。7万なら激安と思うけど。。。
squid
APS-C用で換算16mmとワイド端が物足りないとはいえ、広角大三元が7万なら安いですよね。
フジのXF8-16mmは20万超えていますし。
あみ
手に取りやすい価格だと思いますね。
手放せません。買ってよかったと思っています。
てばまる
SONYのα6600を昨年末から使っているので星空用に欲しいレンズです。
同じタムロンの18-300mmを常用してますがフィルター径が同じなのもよいです。
ガーシャン
星景写真はもっと明るいレンズが最適なのでは?!因みに私はGM14mmF1.8をメインに使っています。でも星景写真以外ならコスパ抜群だし、非常に魅力的だと思います。