キヤノンの4本の中望遠EFレンズの解像力の比較

DigitalCameraWordで、多くのEFレンズのレビューが公開されたので、4本の中望遠EFレンズ(EF85mm F1.8、EF85mm F1.2L II、EF85mm F1.4L IS、EF100mm F2.8 マクロIS)の解像力を比較してみました。

Canon EF 85mm f/1.8 USM review

  • EF85mm F1.8 USM:中央の解像力は開放から良好で、隅の解像力はかなり低いが、ボケの品質がより重要なポートレートでは多くの場合問題はないだろう。

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Canon EF 85mm f/1.2L USM II review

  • EF85mm F1.2L USM II:開放では解像力はかなり落ち込むが、このレンズの強みである柔らかく夢見るようなポートレート用としてはそれほど問題はないだろう。

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Canon EF 85mm f/1.4L IS USM review

  • EF85mm F1.4L IS USM:開放のF1.4でも、画面全域で素晴らしい解像力だ。手持ち撮影では非常に効果的な手ブレ補正によって、実写時の解像力は大きく改善する。

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Canon EF 100mm f/2.8L Macro IS USM review

  • EF100mm F2.8L マクロ IS USM:中央の解像力は開放のF2.8から非常に良好で、隅もF4まで絞ると中央に追いつく。マクロレンズでは重要なことだが、回折が問題となる絞り込んだときの解像力もとても良好だ。

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EF85mm F1.8は絞っても甘く、高画素機で使うにはさすがに少し解像力不足かもしれませんが、30年前に発売されたレンズが今でも現役でがんぱってるのはすごいですね。

EF85mm F1.2L II は開放時は非常にソフトですが、絞ると急激に解像力が上がるので、絞りによる描写の変化を楽しめそうです。なお、このレンズは既にディスコンになっています。

EF85mm F1.4L ISは2017年の登場で、この中では最新のレンズとなりますが、ボケ重視のためか隅の解像力はそれほど高くないようです。

EF100mm F2.8L マクロ ISは2009年の登場で結構時間が経っていますが、マクロレンズだけあって画面全域での均一性は抜群ですね。

現在、キヤノンの主力はRFレンズに移行していますが、解像力の点では、多くのEFレンズがまだまだ現役で使えそうですね。