CIPAが、2022年1月のデジタルカメラと交換レンズの生産出荷実績表とグラフを公開しています。
2022年1月のデジカメの出荷台数は前年同月比で91.02%(金額ベースで116.5%)で、台数ベースでは前年同月を下回っていますが、金額べースではかなり上回っています。
カメラのうち、レンズ一体型は前年同月比で81.3%(金額ベースで105.0%)、レンズ交換式は前年同月比で96.2%(金額ベースで118.5%)で、落ち込んでいるように見えるレンズ一体型でも金額ベースでは前年以上になっていますね。
地域別のデジカメの出荷台数は、前年同月比で米州(116.3%)、欧州(89.4%)、中国(85.9%)、日本(58.7%)、日本中国以外のアジア(98.1%)で、日本だけがかなり低調のようです。
2022年1月の一眼レフの出荷台数は約17万5655台、ミラーレスは約22万4698台で、一眼レフも引き続きかなり出荷されているようですが、金額ベースではミラーレスが一眼レフの約4倍なので、製品単価にはかなりの開きがあるようです。一眼レフは安価なエントリーモデルが、ミラーレスはミドルレンジやハイエンドがよく売れているようですね。
平社員
カメラの単価がどんどん高くなってますね。
このままいくと近い将来オーディオみたいなニッチ市場になってしまいそう。
さんぱち
どちらのメーカーもスマフォにおされシュリンクする市場の中で生き残りを図るため、より製品に付加価値を付け単価を上げる事で売り上げを確保しようとしています。
低単価な商品は特にスマフォの影響が大きく、以前のように数量をさばけない事を考えると非常にリスキーで手を出さなくなるのは致し方のないところかと。
現時点ではメーカーの思惑通りの市況になっているようですね。
今後はこのスタイルにどこまでユーザーがついてこれるか、でしょうか。
ぶらりん
チップ供給途絶やコロナによる製造ライン稼働停止を含めたサプライチェーンの問題がなければ、もっと上に行ったのは間違いないですね。
ソニーストアでもAPS-C機などが受注中止のまま、先日のランキングでもAPS-CはKiss Mくらいでした。昨年α6400がずうっとランキング上位にいたことと比べると、出荷台数への影響は甚大かと思います。
wow
今のカメラは性能向上に一区切りついて、最新機種でなくても問題なく綺麗に写せますからね。
ハイエンドの最新機種までは必要なくなった方は、手持ちのカメラを5年でも10年でも使うでしょうし、中古市場にも潤沢にカメラがあります。最新機種を買う頻度は昔ほど高くはならないでしょう。
スマホがなくても出荷台数が減って単価を上げる流れは変わらなかったでしょうね。
popo
皆さんが仰っているように生き残りをかけての動きですね。個人的に上手くやってるなと思うのは富士フイルム。カメラユーザーの高齢化の一方でチェキのような新しいカルチャーの提案もしている。凄くバランスがいいように感じてます。