キヤノンの広角系のEFレンズの解像力テスト

DigitalCameraWorldが、EFレンズのレビューを大量に公開しているので、広角系のレンズの解像力と結論部分だけ簡単にまとめてみました。

Canon EF 16-35mm f/2.8L USM III review

  • 中央はズーム全域で素晴らしいが、隅は旧型(II型)と比べると大幅に改善しているものの、シグマ14-24mm F2.8 DG HSM Artと比べると後れを取っている。II型からの改善は大きいが、それでも安価なシグマ14-24mm F2.8 DG Art、タムロン15-30mm F2.8 Di VC USD G2に苦戦している。

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Canon EF 11-24mm f/4L USM review

  • 中央はズーム全域で開放から素晴らしいが、周辺部と隅で素晴らしい解像力を得るにはF8まで絞る必要がある。このレンズの鏡筒の品質は抜群だが、キヤノンの半額で、優れた画質の12-24mm F4 DG HSMと比べると、キヤノンのコストパフォーマンスは低く見える。

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Canon EF 24mm f/2.8 IS USM review

  • 中央の解像力は開放からとても良好で、F4からF11では素晴らしい解像力になる。隅は良好な解像力を得るためにはF5.6からF11に絞るのがベストだ。軽量コンパクトでISが付いているので散策用に最適なレンズだが、EF24-70mm F2.8を持っていれば(画質的に)メリットはほとんどない。

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広角レンズはミラーレスのショートバックフォーカスの恩恵が最も大きいカテゴリなので、一眼レフ用のレンズは最新のミラーレス用の広角レンズと比べると性能的にもサイズ的にも、見劣りするのは否めないですね。とは言え、3本とも今でも十分に通用する性能で、特にEF11-24mm F4とEF24mm F2.8 ISはRFに同等のレンズがまだ登場していないので、まだしばらくは活躍してもらいたいところです。