OM SYSTEM「OM-1」のAFの的中率の高さには感銘を受けた

DPReviewに、OM SYSTEM「OM-1」のナイトゲームのスポーツ撮影におけるインプレ記事が掲載されています。

We shot sports with the OM System OM-1 - This is what we learned

  • OM-1の実力を知るために、地元のシアトル・ウルブスのラグビーの試合を撮影した。この試合はナイトゲームで、暗い照明下でのm4/3カメラでのスポーツ撮影は非常に厳しく、以前にこのスタジアムで撮影した写真から露出を確認するとISO6400、1/800秒、F2.8なのでだった。理想的な条件ではないが、試してみる価値はあるだろう。
  • OM-1は多くのスポーツ用のプロ機と同様に、縦位置と横位置で異なるAFエリアを選択可能で、縦横をずっと切り替えながら撮影していた私には非常に便利だった。
  • シャッターボタンと、AF-ONボタンはうち1つかまたは両方のボタンで、顔+瞳認識AFを優先に設定できるのも実に賢い機能だ。つまり、シャッターボタンで選手の顔を優先してピントを合わせ、選手の体にピントを合わせたいときはAF-ONボタンを使うと、他の選手の顔にフォーカスが移動するリスクを回避できるので、非常に効果的だった。

  • ラグビーは被写体認識の対象ではないので、スモールかクロススタイルのAFエリアを使って、手動でAFポイントを維持して撮影した。OM-1と同時にZ9でも似たような設定で撮影した。
  • 撮影にはプロキャプチャーを使ったが、この機能に慣れるのには少し時間がかかったが、OM-1のAFの的中率の高さには感銘を受けた。試合中に1608枚の画像を撮影しており、全てをピクセル等倍で確認したわけではないが、全体的な印象としてOM-1は非常に優れていると思う。
  • 多くの状況では連写は25コマ/秒で十分だったが、50コマ/秒を使用できるのは楽しかった。しかし、連写速度を素早く切り替える方法がなく、フラステレーションがたまった。
  • 今回は詳細なテストではなくカメラに慣れることが目的だったが、ニコンZ9と共に撮影して、OM-1の性能の高さには感心した。

  • フリッカーレスLVの設定にもかかわらず、表示のちらつきが気になったのは、対照的にスポーツに最適なベストなEVFを搭載しているZ9よりもOM-1が信頼性に欠けると感じた点だ。
  • 電子シャッターの読み出し速度が遅い(1/125秒)ので、このスタジアムの照明のフリッカーにはあまり適していないのかもしれないが、OM-1はこのようなケースではかなり厳しい状況になるかもしれない。
  • ここではOM-1を包括的に評価するつもりはないが、OM-1の第一印象は非常に良かった。Z9のような5500ドルもするカメラではないが、価格差から想像できないほどのパフォーマンスを見せてくれるようだ。OM-1はオリンパス時代のフラッグシップ機の進化形というよりも、プロ用のスポーツカメラに代わる、より小型で手の届きやすくカメラのように感じた。

 

OM-1のレビューでは、AFはE-M1 Mark IIIとあまり変わらないという意見と、大きく進化しているという意見の両方がありますが、DPReviewのレビュアーは非常に厳しい条件にもかかわらずAFの食いつきはかなり好印象だったようです。ただ、人工照明下でのEVFのちらつきの問題は少々気になるところですね。