OM SYSTEM「OM-1」の高感度ノイズとダイナミックレンジは「E-M1III」と同程度だがJPEGの画質は改善している

DPReviewの画質比較ツールにOM SYSTEM OM-1のデータが追加され、画質に関するレビューが公開されています。

OM System OM-1 studio tests published

  • OM-1がACRに対応したので標準テストシーンで、OM SYSTEMの性能に関する主張が正しいのか確認できるようになった。OM-1は高感度ノイズ性能が2EV、ダイナミックレンジが1EV向上すると説明されていた。しかし、プレスリリースでは2EVのノイズ改善は、ハイレゾモードについてのみ言及されている。
  • JPEGでは、低感度は、OM-1とE-M1 Mark III のディテールに大きな違いはないが、OM-1のJPEGエンジンは細部のディテールの描写が若干優れているように見える。高感度のJPEGではOM-1の方がディテールがよく保持されている。
  • RAWではOM-1とE-M1 Mark IIIのノイズに目立った違いはないが、OM-1が旧型機に高感度で遅れずについて行っているのは注目に値する。クアッドピクセルの複雑な設計が不利に採用すると思われるので、これは印象的だ。
  • JPEGの性能は2EVは改善されていないが、RAWをOM Workspaceのアプリで処理する選択肢があり、AIを使ったノイズリダクションで、ノイズを減らしながらディテールを保持することができる。しかし、ハイレゾショットではノイズが2段分改善されていることがわかる。

  • ダイナミックレンジも同様で、ISO200の画像をISO1600に持ち上げても、OM-1とE-M1 Mark IIIのノイズに大きな差は見られない。
  • ラチチュードのテストでは、暗部のノイズは最近のマイクロフォーサーズセンサーと同程度で、これはセンサーサイズを考慮すると、最近の大部分のセンサーと同等の性能だ。いずれの場合もハイレゾモードでは複数の画像を合成するので、性能は改善する。

OMSYSYEM_Olympus_OMDS_OM-1_comp_dpr_001.jpg

Photons to PhotosのテストでOM-1とE-M1 Mark III の高感度とダイナミックレンジは同程度という結果が出てましたが、DPReviewのテストでもRAWでは同じような結果となっているようです。しかし、JPEGの画質とハイレゾショットの画質は改善しているようで、特にハイレゾショットの改善は大きいようですね。