OM SYSTEM「OM-1」のAFは従来機との差は感じにくい

ASCIIに、OM SYSYEM「OM-1」の実機レビューが掲載されています。

「OM-1」実機レビュー

  • ボディーは見た目が少し大柄に感じるが、実際はサイズで数mm程度、重量19gの微増と大差はない。グリップの深さやシャッターボタンの角度が変更されたおかげで、手にすると格段にホールド感が向上している。
  • EVFは576万ドットと高精細で倍率も最大約1.65倍にアップしている。実際に覗いて感じたのは階調の滑らかさで、明暗部が白とびや黒つぶれすることなく視認できた。
  • メニュー画面は初めは戸惑ったが、正直従来機のメニュー配置は少しわかりにくかったので、慣れればこちらの方が見やすいだろう。ただメニュー画面でのタッチ操作はできない。

  • 裏面照射ということで常用ISO25600+拡張ISO102400に引き上げられた。実際に撮影した画像をみるとISO6400を超える感度ではわずかにノイズが減り、ノイズ処理による解像感低下も改善されている。劇的とはいえないが従来機より1EV程度のアドバンテージはありそうだ。
  • ISO6400では従来機より細部の解像感が高くなっている。ISO12800ではノイズ処理の影響で解像感低下はあるが、まだ許容範囲。
  • 高速読み出しの積層型ということで電子シャッターの歪み改善が期待されるが、既に積層型を採用しているライバル機達と比べると歪みが残るように見える。ストロボ同調も電子シャッターでは使用不可なことから、読み出し速度は少し遅めかもしれない。
  • AF性能だが、暗所での合焦速度の素早さや、動体の追随が粘り強くなった気はするが、実のところ従来機との差は感じにくい。AF性能は発売後のファームアップで向上することもあるので、今後の進展に期待したい。

 

OM-1は操作性やEVF、高感度性能など全体的に大きく進化しているようですが、AFに関してはここでは「従来機との差は感じにくい」という評価で、それほど大きな進化は感じられなかったようです。ただ、評価機は製品版ではないということので、製品版のファームウェアでは評価も変わってくるかもしれません。

センサーの読み出し速度に関しては、DPReviewは1/125秒と言っていたので、α1(1/200秒)やZ9(1/250秒)などと比べると少し遅いようですが、OM-1は複雑なクアッドピクセル構造のセンサーを採用しているので、これは仕方ないのかもしれません。とは言え、従来型のセンサーに比べれば相当高速化はされていますね。