SonyAlphaRumorsに、ソニーの中判カメラに関するこれまでの噂や特許のまとめと考察が掲載されています。
・The big Sony medium format system talk
- ソニーの中判システムの可能性について語る時期が来ているが、早急に明らかにしなければならないことは、中判システムがすぐに登場すると思わせるような確固たる証拠はまだないということだ。しかし、噂は増えており、またいくつかの特許によってソニーの中判カメラがどのようなものになるのか、ヒントが得られている。
中判カメラに関するソニーの声明:2017年にソニーのマネージャーは、少なくとも今のところ中判カメラを発売する可能性はないと述べている。理由は新システムにはカメラやレンズ、アクセサリを開発するための多くの時間とリソースが必要になるからだ。同時にソニーは、中判カメラのために必要なリソースを全て持っている。
しかし、ソニーは2017年以来、多くの中判システムに関する特許を公開している。
- 387mm F2.8(フルサイズ換算240mm F1.7)
- 323mm F2.8(フルサイズ換算160mm F1.7)
- 258mm F2.8(フルサイズ換算160mm F1.7)
- 161mm F2.8(フルサイズ換算100mm F1.7)
- 84mm F2.9(フルサイズ換算で52mm F1.7)
これらのレンズの特許で特筆するべき点は、全てのレンズが曲面型センサー用に設計されていることだ。ソニーは曲面型センサーの特許を既にいくつか取得しており、これにはフルサイズの特許も含まれている。
最近のソニーの中判カメラに関する噂:信頼できる情報筋から得られた唯一の噂は、ソニーが新種のカメラを開発しているというものだが、これには新種のフルサイズカメラを意味している可能性があるので、あまり興奮しない方がいい。他の中判カメラに関する噂は全て匿名のソースからのもので、誤情報の可能性が高い。
12月13日に投稿した噂: 曲面型センサー搭載の中判カメラ2機種を同時発表(150mpと200mpの2機種、9~12本の単焦点レンズ、非常に高価)
12月13日に投稿した噂: ソニーが2年後にリリースする中判システムは、曲面型センサーではなく、新開発の200mp 54×36センサーと新マウントを採用する。このカメラはメカシャッターレスで、フラッシュ同期がどの機種よりもはるかに速く、究極のスタジオワークに向けシステムになる。
ソニーα1や富士フイルムGFXによって、エキサイティングなカメラには人々は大金を支払うことが証明された。カメラ市場低迷の中、ハイエンド機だけが売れ続けているので、ことによると、ソニーは大胆に中判システムを発売する気になったのかもしれない。
まとめ:特許が中判システムの方向性を示しているとしたら、次のようなスペックを推測することができる。
- センサーはフルサイズの2.2倍大きい53.5mm x 40mmで、これはGFXのセンサーの44 x 30mmの1.7倍大きい。
- 全てのセンサーは曲面型でレンズをより小型化でき、画面全域で均一な解像力が得られる。
- F2.8のレンズはフルサイズのF1.4のレンズより若干大きい程度。
ソニーは比較的コンパクトにレンズシステムを維持しながら、画質面でGFXに優位に立つために、645型の曲面型センサーを目指しているように見える。トレードオフとして曲面型センサーは価格が非常に高くなることが挙げられる。
今のところ全ては推測で、特許は実際に起こることの証明にはならない。しかし、今後数ヶ月以内にソニーが中判カメラに本気かどうか、最終的に判明することに期待している。
ソニーの中判カメラに関する噂は信憑性の低いものばかりなので、現時点では、あまり本気で期待しない方がよさそうな雰囲気です。とは言え、ソニーが中判カメラ用のレンズの特許を出願しているのは事実なので、ソニーが将来の中判カメラへの参入を検討している可能性はありますね。
曲面型センサーを採用すると、他のシステムのレンズが一切使えなくなることや、ズームレンズの設計難易度が高くなる、価格が高くなるなどの問題があるようですが、ソニーが本当に曲面型センサーの投入を考えているのか興味深いところです。
えふ
> 理由は新システムにはカメラやレンズ、アクセサリを開発するための
>多くの時間とリソースが必要になるからだ。同時にソニーは、中判カメ
>ラのために必要なリソースを全て持っている。
ここで言うリソースとは、光学設計者などの人手のことを言ってると思うのですが
ソニーは現在、キヤノンをはじめとした他社の猛追を受ける立場で
GMレンズを含め設計の古くなったレンズや、古い画像エンジン搭載機種の刷新が急務となっていますから
リソースに余裕があるようには思えませんので
「リソースを全て持っている」と言う解釈に違和感があります。
to
参入は技術的には可能だが、そこに十分な採算がとれる市場はあるかという問題でしょうか。確実にフルサイズのリソースを食ってしまうでしょうし。
個人的にはフルサイズ以上の価格やサイズ、重さにはついていけないですし、そこまでの画質を必要とする被写体を撮っていないので縁が無さそうです。
路傍のカメラ好き
元記事では「resources (knowledge and components)」、つまり中判に関する知識や構成要素(センサー製造技術などでしょう)との記載があります。
なのでSARの解釈は正しいと思いますが、人手や材料という意味でのリソースにはソニーといえども余裕は無いでしょうね。特に材料面は、そんな余裕があるならα6400やα7Cの受注再開やα7IVの増産に回す方が先決ですし。
aa
4433みたいななんちゃって中判じゃなくて645に近いサイズなので好印象なのですが、同様のサイズのセンサーを積んでいてるPhase Oneなどは500万円近くするので、ソニーがもし発売したところで庶民が手にするには高価なものになりそうですね。
ひまわり
ソニーがミラーレス中判デジタルを出せば面白いですね。フジがGFX独り勝ちしてますがセンサーはソニーだと言われています。ソニーが自社で出せばフジと似たような金額で出してくるのではと思います。フジのGFX50SIIがレンズキット付きで新品50万円ですから凄く高いわけではないし、キヤノンR5やソニーα7RIVからのステップアップになる。描写力も35㎜よりも細かいしね。
自分はフジのGFX50Sを使ってますが、5千万超すと中判の出番だと思う。また35㎜クロップモードがあり35㎜フルサイズとしても使えたりする。電子マウントアダプターを使えば流用可能。ライカS型とペンタックスが中判デジタル一眼を出しているがミラーレスはフジとハッセル位しかない。ソニーならミラーレスのノウハウもあるしセンサーも作れるのでやれそう。写真スタジオやコマーシャル向けに売れるかと思います。プロとハイアマ向けですね。
Nikonist
センサーサイズ645がいかに高いかはハッセルブラッド「H6D-100c」やPhaseOne「IQ3、4」など他社中判カメラを見れば伺えるのに加えて曲面型センサーなんて、値段が天井知らずになりそうな話です。
ソニーが4433でいくにしろ645でいくにしろ他の中判ミラーレス機とどう差別化していくのか気になりますし、フルサイズユーザーとしては中判効果でフルサイズセンサーコストが安くなればいいなぁと妄想します。
ばなな
曲面センサー使ったら中判オールドレンズとか
マウントアダプターとかで
35mmレンズとかは
使えない専用設計になるって事ですよね
サードパーティレンズとかも
希望薄なのではないかと思われるので
完全な高級ラインになりそうですね笑
ボヘミアン
645フルサイズまではいかないのかな?
とはいえ、中判が身近な存在になるのでしょうか?
フィルム時代は35ミリ判は小型フォーマットでしたから、
画質を求める一定層には中判デジタルは支持されそうな気も。
ただ、今のタイミングでどうでしょうね。
カメラが売れてた時代なら、イケイケどんどんだったでしょうが。
ヘリコイド
曲面型センサーは、特定の単焦点レンズと一体設計にならざるを得ないだろうと思っていたのですが、この噂や考察を読むと、必ずしもそうではないようですね。それとも、中判曲面型センサーの曲率が可変なのでしょうか、だとしたら驚異的な技術ですね。これは大変気になります。
planar
曲面センサーはレンズが専用となり、
オールドレンズを含む既存のレンズが使えません
(使えるようにするアダプタが開発できるのかもしれませんが)。
ユーザー側のハードルが高すぎる気がします。
そういう意味でEマウントとは状況が真逆なわけで
基本的にはモバイル向けに活用する方が良いと思います。
ただボディはともかく、レンズを小型にできるという利点を活かし
「これまでにないシステムとしての小型、コンパクトな中判」
が生まれる可能性には夢がありますし、
ソニーの哲学とも合致します。
楽しみではあります。
ht
プロ向けの突き詰めた性能のカメラ、レンズが出てほしいですが、
今の世界情勢で果たして新たに生産体制のリソースを割く余裕があるのかは疑問です。
実際に開発しているとしても発表まではまだ先のような気がします。
BHANG
もし53.5mm x 40mmの曲面型センサーの中判を作れたとしても、レンズもすべて刷新しないといけないですし、
何より500~1000万円クラスのカメラは一般ユーザーの触手はそこまで強くはないと思います。
一部のプロカメラマンとして仕事で使用する方は購入するかも知れませんが。
ジェラ
日本はどうか分かりませんが世界でまだまだ高いカメラが売れるとするならセンサーサイズを大きくするのは一番説得力があると思います。
このサイズのセンサーでしかも曲面を採用した事でこれだけの小型化と高画質化を実現しました、みたいないかにもソニー的な売り方をすれは訴求力もあると思います。
またフルサイズミラーレスが飽和状態になって来たときの為にプレミア感のある大型センサーをラインナップに加えておきたいという思惑があるのかも。
ポロ&ダハ
敢えて曲面センサーを採用しようとするのは、マウント口径・レンズの光学系の小型化が求められている事の裏返しのようですね。
53.5mm x 40mmの撮像素子のイメージサークルは67mm程度になると思いますが、これをふさわしいマウント口径となるとPENTAX67の72mmでも小さすぎることになりますから、古いレンズを流用することを考慮するより、曲面センサーに合わせたレンズを設計する方が小型軽量化が計れるという点で、コスト的にも有利かもしれないですね。
更に、古い銀塩時代の[味のある]とされているレンズには像面の平面性が保たれていない「いわゆるクセ玉]が多いですから、案外面白いかもしれないですね。
イメージサークルがマイクロフォーサーズの3倍以上という事から推測すると、まともに設計してしまうと、PENTAX67のレンズより大きくなってしまいそうですから、たとえ撮像素子だけのコストが5倍になっても、レンズも含めたトータルのコストでは、既存の645クラスのデジタル一眼レフよりは安くつくと思いますので、期待してしまいます。
曲面センサーだと、長焦点ほど設計が難しくなりますけど、中判で超望遠を使うのはそれほど需要がないように思えますので、問題無いのではと思います。
α大好き
ゲームチェンジャーのソニーさんですから、中判カメラの登場は考えられますし、曲面型センサーの開発に注力していた事実から、登場の憶測が生まれるのだと思うのですが、中判カメラを必要とするニーズが増えているのか、記事を読んでも今ひとつ?です。ソニーさんは時々、芸術品のような、技術志向のフラグシップ機をリリースすることがありますので、もしかしたら、なのでしょうか。
taruga
MTFのパナソニックがフルサイズに進出したように、SONYが16K・32K動画で世界をリードするためには避けられないラージフォーマット化。すぐではなくても必ずその日は来る
東雲
このセンサーを製造しても他社に販売出来ない仕様になってしまうので、コスト高ですよね…
本当に出るならシネマカメラになりそうな気もします。
どんなカメラになるのか楽しみですね。
enigma
以前も書いた気がしますが曲面センサーは金が掛かる割に性能を滅茶苦茶良く出来る訳では無く(四隅とか難しいのは変わらない)、実際コンデジなんか作っても見た目はちょっとだけ小さい凄く高いカメラにしかなりません。
やはりそれを進化させた半球面センサー(眼球の様な)まで行かないと大幅なコスト削減と小型化は難しい気がします。
空芯菜
固定された曲率が提案されれば、センサーサイズは大きくても、
生産性では小さい方向に自由に設計できるので、面白いと思います。
過去のレンズ資産を継承出来るような曲率であれば、マウントチェンジャー
にもなりますので、53.5mm x 40mmが天文需要からなのかとか、
手ぶれ補正も欠点が解消されたりするのかとか、
いろいろ楽しい想像ができます。
さいたまじん
センサーが湾曲してるとセンサーシフト式の手ぶれ補正は使えないですね。
曲面に添って動かさないとピンボケになってしまうので。
お散歩写真
【6×8判小型軽量カメラ】 待ち望んでいます
撮像画面サイズ: 56×76mm
オートフォーカス: 瞳AF
ボディー内手ブレ補正: 有
大きさ: w180×h100×d90mm
気楽に街中へ持ち出せる大きさ(あれもこれも詰め込んでプロ仕様にしない)
クリーミーでシャープな広角レンズ
35mm判にはないパースが欲しい
44×33mmでは違いが感じられない 少なくとも面積比4倍以上必要
6×8判フィルムカメラで撮影し、デジタル化を試みるも
マニュアルフォーカスを使いこなせる視力を持ち合わせていない
小売り希望価格: 2,500,000円(税込み)65mm F4.5レンズ付き
注)パース:ジョック・スタージス 写真集「あの夏の最後の日」参照