ニコンのフルサイズ用の「14-28mm f/2.8 VR」の特許

ニコンが14-28mm f/2.8 VRの実施例が含まれる、手ブレ補正を搭載した口径ズームのための特許を公開しています。

特開2022-36249(IPFORCE)

  • 【課題】F値が明るく、広画角を有し、諸収差が良好に補正された変倍光学系、光学機器及び変倍光学系の製造方法を提供する。
  • 従来、手振れ補正機構を備えた広角変倍光学系が提案されている。しかしながら、特許文献1に記載の変倍光学系は、さらなる光学性能の向上が要望されているという課題があった。本発明の第一の態様に係る変倍光学系は、防振群を有し、次式の条件(※条件式は元記事を参照してください)を満足することを特徴とする。

  • 第4実施例(14-28mm f/2.8 VR)
    焦点距離: 14.40 ~ 17.01 ~ 27.40
    F値: 2.92 ~ 2.91 ~ 2.92
    半画角: 57.5 ~ 51.9 ~ 37.5
    像高: 21.60 ~ 21.60 ~ 21.60
    全長(前玉からセンサーまで): 198.804 ~ 191.240 ~ 179.307
    バックフォーカス:38.139 ~ 40.784 ~ 54.434

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実施例は4つ記載されていますが、どれも似たようなスペックです。特許にはレンズ交換式ミラーレスカメラ用と記載されており、像高と画角からフルサイズ用のレンズですが、ミラーレス用としてはバックフォーカスが長め(Fマウント用としては短すぎ)でかなり大きいレンズなので、そのままZマウント用に製品化される可能性は低いような気がします。

ニコンは現在、Zマウントの広角ズームにVRを付けていませんが、Vlogなどの動画用にVRの付いた広角ズームが1つあってもいいかもしれませんね。