キヤノンの「200mm F2」「300mm F2.8」「500mm F4」などの超望遠レンズの特許

キヤノンが200mmから800mmの大口径超望遠レンズ群の実施例を含む、軽量で収差が良好に補正された光学系の技術の特許を取得しています。

IP Force

  • 特許権者:キヤノン株式会社
    特許:7059340
    公開番号:P2021039379
    出願番号:P 2020196094
    登録日:2022-04-15
    発行日:2022-04-25
    発明の名称: 光学系及びそれを有する撮像装置

  • 焦点距離の長い撮影光学系として、いわゆるテレフォトタイプの撮影光学系が知られている。テレフォトタイプの撮影光学系は、例えば単焦点の超望遠レンズに用いられている。
  • 特許文献1に記載の撮影光学系では、フォーカシングに際して負の屈折力の第2レンズ群を移動させている。ここで、第2レンズ群は比較的第1レンズ群に近い位置に配置されており、フォーカス群の小型化及び軽量化を十分に実現できているとは言えない。
  • 本発明は、軽量であり、かつ色収差等の収差が良好に補正された光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。

  • 実施例1(600mm F4)
    焦点距離 585.00
    Fナンバー 4.12
    半画角 2.12
    像高 21.64
    レンズ全長 475.00
    バックフォーカス 103.93

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  • 実施例2(400mm F2.8)
    焦点距離 392.57
    Fナンバー 2.90
    半画角 3.15
    像高 21.64
    レンズ全長 371.15
    バックフォーカス 75.00

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  • 実施例3(500mm F4)焦点距離 489.05
    Fナンバー 4.12
    半画角 2.53
    像高 21.64
    レンズ全長 411.08
    バックフォーカス 100.00

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  • 実施例4(800mm F5.8)焦点距離 777.00
    Fナンバー 5.80
    半画角 1.59
    像高 21.64
    レンズ全長 498.01
    バックフォーカス 158.67

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  • 実施例5(300mm F2.8)焦点距離 292.53
    Fナンバー 2.90
    半画角 4.23
    像高 21.64
    レンズ全長 273.92
    バックフォーカス 76.35

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  • 実施例6(200mm F2)焦点距離 200.00
    Fナンバー 2.06
    半画角 6.17
    像高 21.64
    レンズ全長 196.01
    バックフォーカス 38.50

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300mm以上のレンズはバックフォーカスが長めですが、200mm F2はバックフォーカスが一眼レフでは使えない長さなので、実施例はフルサイズミラーレスを想定したものでしょうか。

キヤノンは既にRFマウントで400mm F2.8や600mm F4、800mm F5.6などの超望遠レンズ群を製品化していますが、実施例にある200mm F2や300mm F2.8、500mm F4などのレンズ群もRFマウントでラインナップするのか気になるところですね。