CAPA CAMERA WEBに、ヨドバシカメラの2022年3月下期の交換レンズの売れ筋ベストテンが掲載されています。
- データ集計期間 : 2022年3月16日~3月31日
第1位 キヤノン RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
第2位 キヤノン RF70-200mm F4 L IS USM
第3位 シグマ 85mm F1.4 DG DN | Art (Eマウント)
第4位 キヤノン RF100-400mm F5.6-8 IS USM
第5位 ニコン NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
第6位 ニコン NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
第7位 シグマ 24-70mm F2.8 DG DN | Art (Eマウント)
第8位 タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Eマウント)
第9位 キヤノン RF24-105mm F4 L IS USM
第10位 シグマ 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary (Eマウント) - 今回は波乱の結果。ランクインしたすべてのレンズがミラーレス用で、ズームレンズが9機種。単焦点レンズは3位のシグマのみとなっている。メーカー別では、キヤノンが4機種でトップ。シグマ3機種、ニコン2機種、タムロン1機種という順で続き、ソニーEマウントレンズは4機種がランクインするものの、ソニー純正レンズのトップ10入りはなかった。
キヤノンは最近少しレンズの供給不足が解消してきたためか、1位・2位を含む4機種ランクインと元気になってきましたね。Eマウント勢は4機種がランクインしていますが、全てサードパーティー製で、今回はソニーがランク外になってしまっているのが気になるところです。
rocky
キャノンがマウント規格を非公開にし、魅力的な純正レンズを次々と発売していくやり方は、ビジネスモデルとしてとても成功しているように見えます。
いつかはサードパーティの各社にマウント規格が解析されてしまうんでしょうけど、その頃には、キャノンはすっかりお手頃レンズも取り揃えて盤石なラインナップになっているような気がします。
3太郎
キヤノンRFは100-400以外は値上げ対象のものですから、駆け込み需要も多分にあったのでしょうね(取り寄せ注文も計上されていればですが)
ソニーは話題のパワーズーム16-35F4が確実に食い込んできそうではありますが、ランキングに現れてくるのは5月以降といったところでしょうか…
光軸
ソニーのマウント情報無料公開は、上位を追っている時には効果抜群でしたが、この段階になると難しい面が出てきていますね。
レンズ専業のサードパーティはこの10年で技術力も上がり、特にタムロンは最近面白いレンズを連発しています。
タムロンはソニーの出資先とはいえ、出資比率は10パーセント台に過ぎなかったと思います。レンズ収益の確保がソニーの課題になっていきそうです。
路傍のカメラ好き
RFレンズの駆け込み需要は大きそう。2月頃は在庫ありだったレンズが値上げ発表後納期1ヶ月→4ヶ月と変わったのには驚きました。
ヨドバシのランキングは出荷後のカウントっぽい(R3などが在庫切れでランク外に行く)ので、計上のズレ込みで向こう数回は攻勢が続きそうですが、その後は値上げ影響でガクッと落としそうです。RF14-35やRF16なんかはランクイン確実の注文数でしょうが、出荷がまばらだからか顔を見せませんね……
緑のたぬき
Eマウントの純正はなしですか。マウント開示すると当然サードに虎の子のレンズの利益をもっていかれてしまいますよね。シェア拡大を取るか利益を取るか難しいとは思うけど。
いがぐり
もともと光学メーカーのNikonや精密機器メーカーのCanonのように光学系が根幹的な事業のメーカーと異なり、SONYは本質的には電子機器メーカーです。
SONYにとっては純正レンズというのはレンズ交換式デジタルカメラを作る上で作らざるを得ない商品ではあるものの、企業戦略の主軸であるわけではないので、サードパーティにレンズ需要を持っていかれてもボディが十分売れていれば許容できるのではないでしょうかね。
弁証法
現状ではリバースエンジニアリングによるサードパーティーのRFやZが出揃っていないので、ソニーの公開が成功だったか失敗だったかを判断するのは時期尚早かなと思います。
それよりRFやZが本格的に軌道に乗ってきたことの表れが喜ばしいですね。
標準ズームを持っている人が望遠ズームを買い足したという事例が多そうに見えます。