リコー「THETA X」の操作感はスマホ並みに快適

ITmediaに、リコーの新しい360度カメラ「THETA X」のレビューが掲載されています。

スマホ並みに快適になった360度カメラ、リコー「THETA X」

  • とうとうTHETAにモニターが付いた! 2013年の登場以来ずっと細かいコントロールはスマホで、を貫いてきたTHETAなのだが、新しく出るTHETA Xは2.25型の液晶モニターを装備した。
  • 優れているのはTHETA X自身がAndroidベースのOSで動いているせいか、操作感がいいこと。デジカメというよりスマホに近い感じ。気になるのはレスポンスなのだけど、それが非常にスムーズで快適。
  • 今まではスマホと連携しないと位置情報を入れられなかったが、THETA XはGPS受信機を内蔵しているので単体で位置情報を取得できるのだ。これは良い。

  • 従来のTHETAとの大きな違いは、microSDカード対応とバッテリーの着脱。本体内のストレージが約46GBでさらにmicroSDXCカードが使えるので残量を気にせず撮れる。
  • バッテリーの持ちは消費電力が増えたことでちょっと悪くなったが、これなら予備バッテリーを持って行けるし(GRシリーズと同じバッテリーだ)、USB Type-C端子の位置が底面から側面下部になったため、三脚などに装着した状態での給電もできるようになった。
  • THETA Xのセンサーは1/2型で4600万画素×2。つまり、画素数が大幅に増えた。5.5Kモードの時、従来のTHETAに近い解像感になるが、THETA Xの方が画質は上がってると思う。11Kで撮るとさすがに大きく写る。この差はすごく大きい。ただ、11Kは高解像度なので、手持ちで撮るとブレやすい。

  • かくして、THETA XはTHETA史上一番高解像度な360°写真を撮れるカメラとなった。ただ、総合画質でいうと、1型センサーを搭載したTHETA Z1の方が上。Z1の方が高感度特性がいいので、暗所に強い。周辺部(カメラとカメラのつなぎ目部分)の映りもZ1の方が上だと思う。Z1はRAWでの撮影もできるので、パソコン上でひと手間掛けて画質を調整することができるのも良さだ。
  • そもそもTHETA Xは仕事で使えるTHETAとして開発されたもの。ただ、これを仕事用としちゃうのはもったいなさすぎる。

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新しいTHETA Xはタッチ式のモニタが搭載され、これまでとは大きく操作性が改善しているようですね。また、バッテリーが着脱式になり、microSDカードに対応したことで、長時間の撮影にも対応できるようになっています。これらの改良はユーザーの要望が多かったものなので、THETAユーザーに大いに歓迎されそうです。

THETAは販売体制が変更され、今後はビジネス向けに力を入れていく方針のようですが、新しいTHETA Xは趣味用としてもかなり楽しめそうなカメラですね。