OM SYSTEM「ED 40-150mm F4.0 PRO」はズーム全域で開放から満足のいく画質

Photographyblogに、OM SYSTEMの新しい望遠ズーム「ED 40-150mm F4.0 PRO」のレビューが掲載されています。

OM System M.Zuiko Digital ED 40-150mm F4.0 Pro Review

  • このレンズは全長99.4mm、重さ382gと驚くほど軽量コンパクトな望遠ズームだが、撮影時には2cm繰り出す。鏡筒の造りは非常に良く、PROの名に相応しいものだ。
  • 手ブレ補正の非搭載は、オリンパスユーザーには問題はないが、IBIS非搭載のパナソニック機を使っている人は別のレンズを検討した方がいいかもしれない。
  • AFはOM-1との組み合わせでは大部分の状況で非常に速く、遠方と近くの被写体を交互に撮影してもほぼ瞬時に合焦するが、極端に暗い場合は望遠端で少し迷うことがある。
  • フォーカスリングは機械式だが、最短と無限遠の両端では止まらない。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。

  • 色収差はコントラストの強い部分を除けば、あまり問題はない。
  • 周辺光量落ちは開放ではいくらか見られ、完全に解消するには2段絞る必要がある。
  • 歪曲はタル型も糸巻き型もあまり見られない。
  • F22まで絞るとかなり綺麗な光芒が撮れるが、太陽を直接撮影するとフレアが発生しやすいレンズだ。
  • 7枚羽根の円形絞りが採用され、ボケは望遠ズームとしてはとても上手くいっているように見える。
  • 実写テスト:40mmの解像力は中央は開放から満足のいくシャープさで、F5.6からF11でピークの性能になる。F16では回折の影響が見られる。隅は中央とほどんど同じシャープさで、F5.6からF11で最も性能が良くなる(50mm、70mm、100mm、150mmも同じ評価)。

  • 40-150mm F2.8の小型軽量・シンプル・安価な代替手段として40-150mm F4は多くのマニアにとって完全に理に適った製品だと言えるだろう。すごくエキサイティングなレンズではないかもしれないが、絞り可変のズームからは大きなステップアップを果たしている。
  • 光学的にはズーム全域で中央も周辺部も非常に優れていて、絞らなくても画面全体で満足の行くシャープさが得られる。色収差、周辺光量は問題なく、歪曲も自動補正されているが、唯一の目立つ問題は太陽を直接撮影したときの顕著なフレアだ。このレンズは好きな部分が数多くあるレンズで、軽く安価な汎用性の高い望遠ズームが欲しい人に強く推奨する。

 

このレンズは軽量コンパクトにもかかわらずシャープで非常に良く写るレンズという印象で、8-25mm F4と組み合わせれば、非常に広い範囲をカバーできる携帯性に優れたシステムになりますね。

問題が指摘されている逆光に関しては、サンプルを見ると確かに派手なフレアとゴーストが出ているので、逆光耐性は少し気になるところかもしれません。

あと、このレンズはテレコンに対応していないことと、OM-1の50コマ/秒の連写に対応していないことが少々残念な点ですね。