キヤノンが2022年12月期 第1四半期の決算を発表しています。
- 当四半期は、概ね計画通りに製品を供給することができ、売上高は対前年4.4%増の8,794億円となり、 5四半期連続の増収となり業績拡大に向けてのモメンタムを維持している。営業利益は761億円、純利益についても460億円と増益を達成し、不安定な経営環境の中でも安定した業績を上げることができた。
- イメージング(カメラ):需要は引き続き強く、供給不足による前年からの繰り越しも加わり、2022年の市場規模は5%増の565万台になると見ている。
- 第1四半期の実績は、供給不足でレンズ交換式カメラの販売台数は前年を下回ったものの、「EOS R5」や「EOS R6」など上位機種の供給を優先した結果、平均売価が上昇し、RFレンズも販売を大きく伸ばしたことで増収となった。
- 年間については、バックオーダーの解消により前年比10%増の300万台を販売し、増収増益を目指す。
- 今年も本体と交換レンズのラインアップ拡充を進めていく。引き続き本体とレンズ、トータルでのRシステムの価値向上を追求し、ミラーレスカメラにおけるトップメーカーとしての地位を確固たるものにしていく。
キヤノンの2022Q1は会社全体では増収増益となっています。イメージング事業は増収ですが、部品の供給不足の影響が大きかったようですね。
また、今年のカメラ市場規模は前年比+5%の見通しということなので、キヤノンはカメラ市場の縮小は底を打つと見ているようです。カメラの2022年の年間の最新の見通しは、前回見通し+180億円ということで明るい見通しとなっていますね。
こてつ
あれだけ売るものがなくても増収増益なんですねぇ。
ジェラ
フルサイズでR5,R6,RPが今の主力でしょうかね。
3機種だけどうまくスペックが差別化されていて上手いと思います。
APS-Cは現状Kiss m2一択でも他のメーカーと戦えているので今後もあまり注力しない感じもしますが、開発費もあまりかかってなさそうなのでそれはそれで美味しいのかな。
優先すべきはやはり利益率の高いフルサイズボディとそのレンズでしょうね。
to
ミラーレスにおけるトップメーカーとしての地位を確固たるものにしていくとありますが、ソニーが各モデルを欠品させている中キヤノンはR3を除いて安定して供給できているので実現の可能性は低くないと思います。
商品の性能はもちろんですが供給能力もメーカーの実力の1つですね。
どりゃー
2022年通期では交換レンズ式カメラの市場規模が565万台
キヤノンは300万台を目指すとなると市場シェアは53%にもなりますね。
全体で5%増の見込みでさえ実際かなり厳しいなか
10%増を目指すとなると凄い自信のある製品の予定があるはず。
しかし現時点、2022年1-3月は前年比9%減の59万台と大きく出遅れているので
残り4-12月で241万台を売っていくとなると凄い高いハードルだと思いました
月産10万台の超ヒットモデルを7月から登場させても半年では60万台ですから。
数字の裏付けになるモデルがどれだけすごいか供給は充分にできるのか注視していきます。
弁証法
コンパクトカメラの2021年実績→2022年見通しが
115万台→60万台
など、よく見ると気になる数字もさりげなく書いてありますね(ノート付きのp21)。
RFマウント躍進の陰で・・・
路傍のカメラ好き
対前年の伸び率は、R3のバックオーダー分が大量にあることも要因かもですね。
去年はR5とR6を作りまくって供給を回復・在庫を確保したので、今年は製造ラインをごっそりR3や以降の新機種に回すのかもしれません。
いずれにせよ製品の魅力と供給力双方を試される大きな目標ですね……一刻も早い情勢の改善を願いたいものです。