タムロンが「28-75mm F4」「28-80mm F4.5」の実施例を含む、ドローン等への搭載を前提にした重心位置の変動が少ないコンパクトなズームレンズの技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:株式会社タムロン
公開番号:P2022055483
出願番号:P 2020162936
公開日:2022-04-08
発明の名称: ズームレンズ及び撮像装置 - 【課題】重心位置の変動の小さいコンパクトなズームレンズ及び撮像装置を提供する。
- デジタルカメラの高画質への要望から撮像素子の大型化やミラーレスカメラなどによるショートフランジバック化が進む中、光学系の小型化が求められてきている。また、ドローン等の移動体に搭載するカメラも普及してきており、移動時でも安定した撮影を実現するために、ズーム時に重心位置の変動の少ないズームレンズが求められてきている。
- 本件発明によれば、変倍時における重心位置の変動の小さいコンパクトなズームレンズ及び撮像装置を提供することができる。
- 実施例1(28-75mm F4)
焦点距離 28.8419 44.3139 72.7392
Fナンバー 4.1128 4.1402 4.1053
半画角 37.8908 26.1810 15.9258
像高 20.2060 21.4087 21.6330
全長 130.000 130.000 130.000
- 実施例3(28-80mm F4.5)
焦点距離 28.8400 44.3100 77.2417
Fナンバー 4.4078 4.3636 4.5054
半画角 37.8977 26.4518 15.2674
像高 20.2060 21.4087 21.6330
全長 140.170 140.170 140.170
最近はジンバルやドローン搭載を前提としたバランスの変化が少ないズームが登場してきていますが、タムロンもそのようなレンズを考えているようですね。実施例のレンズはF4通しとF4.5通しで、タムロンがこのような小三元の標準ズームを製品化するのか興味深いところです。
実施例のレンズは、フルサイズには広角端の像高が若干足りていませんが、広角端の収差図を見ると非常に強い歪曲が残っているので、歪曲の電子補正で隅を切り取って使うのが前提のレンズのようです。
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ドローン積載なら20-50mmや24-50mmのように望遠側より広角側を優先させた方が支持されそうな気がします。技術的に難しいのでしょうか。
電動ズームかもしれませんが、24-50mmでコンパクトにまとめられれば旅行用や常用ズームとしても需要が出そうです。