キヤノンが「24-70mm F2.8」「28-85mm F2-2.8」の実施例を含む全長が短く高い光学性能のズームを実現するための技術の特許を取得しています。
- 特許権者:キヤノン株式会社
特許:7046535
公開番号:P2019049645
出願番号:P 2017173820
登録日:2022-03-25
発行日:2022-04-04
発明の名称: ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - 【発明が解決しようとする課題】撮像装置に用いるズームレンズには、所定のズーム比を有し、レンズ系全体が小型であること、フォーカスレンズ群が小型軽量でフォーカシングに際して収差変動が少ないこと等が強く要望されている。
- 本発明によれば、レンズ全長が短くレンズ有効径が小さく、全ズーム範囲及び物体距離全般にわたり高い光学性能が容易に得られるズームレンズが得られる。
- 実施例1(24-70mm F2.8)
ズーム比 2.75
焦点距離 24.71 45.00 67.90
Fナンバー 2.88 2.88 2.88
半画角(度) 41.21 25.68 17.67
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 143.89 161.78 179.68
バックフォーカス 13.42 27.34 38.58
- 実施例5(28-85mm F2-2.8)
ズーム比 3.04
焦点距離 28.00 53.77 85.00
Fナンバー 2.00 2.60 2.88
半画角(度) 37.69 21.92 14.28
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 158.50 176.83 195.16
バックフォーカス 16.00 28.52 41.05
実施例のレンズはいずれもフルサイズミラーレス用で、レンズ構成図からISがついているのが見て取れます。24-70mm F2.8は定番の標準ズームですが、28-85mm F2-2.8はあまりみかけないスペックですね。
28-85mm F2-2.8の全長はRFマウントのフランジバック分を除くと138.5mmなので、実用的なサイズに収まっているようです。製品化されれば大三元の標準ズームよりもポートレート向きのレンズになりそうですね。
お幸
個人的に標準域の広角は28mmまでしか使わないので 「28-85mm F2-2.8」は好ましいですね。
タムロンの 35-150/2-2.8の評価も高いので、各社望遠端側を伸ばした標準ズームを出してほしいです。
路傍のカメラ好き
28-85mm F2-2.8は面白そうですが、レンズが22枚?と多く、全長も大差無さそうなRF28-70mm F2との差別化が難しそうですね。もしかしてこれを開発中に出た設計例の1つなのかも?
個人的には、他マウントにはある小型軽量のF2.8標準ズームを待望していますが……でも、他記事含め色々と独創的なアイデアを持っていそうで、今後の展開が楽しみです。
ASA
メーカー純正がプロ用レンズすら軽量化していく流れが顕著になってきましたね。おそらくプロへというよりは、購買力のはるかに大きいハイアマチュア層へのアピールが主目的となる技術かと思います。
霙
キヤノンはプロに使ってもらう事を最重視してるように見えます。
Rマウントで高価なレンズばかり増えてるのも、プロが使えるシステムの確立だと推測します。
その中で、AP通信が公式機材としてSONYのαにシステムを統一した理由が、小型軽量だからです。
当時はキヤノンもニコンもプロ向けミラーレスが無かったとはいえ
機材の軽量化は最前線のプロも求める声でありレンズも同様でしょうし
キヤノンは他社よりも柔軟に新時代なスペックのレンズを出してますから
今後はレンズの小型軽量化が一つのトレンドになりそうな気がします。
TomOne
EF-S17-55mm F2.8 IS USM のフルサイズ版みたいな感じでしょうか。
とても使いやすい画角になりそうです。