キヤノンが、「600mm F4」「400mm F2.8」の実施例を含む4枚のミラーを使って全長の短い超望遠レンズを実現するための技術の特許を出願しています。
- 出願人:キヤノン株式会社
公開番号:P2022052220
出願番号:P 2020158471
公開日:2022-04-04
発明の名称: 光学系及びそれを有する撮像装置、撮像システム - 【課題】撮影時の操作性を向上させることが可能で小型な光学系及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供する。
- 本発明は、光学系に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ等の撮像装置に好適なものである。
- 【課題を解決するための手段】本発明の一側面としての光学系は、基準軸光線が入射する順に、正レンズ、第1反射部、第2反射部を有し、第1反射部と第2反射部との間に、負レンズ群、又は回折光学素子が配置されることを特徴とする。本発明によれば、撮影時の操作性を向上させることが可能で小型な光学系及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供することができる。
- 実施例1(600mm F4)
X-Y断面の焦点距離 575.00
X-Z断面の焦点距離 575.00
Fナンバー 4.10
半画角(°) 2.15
半像高 21.64
バックフォーカス 88.87
- 実施例2(400mm F2.8)
X-Y断面の焦点距離 399.58
X-Z断面の焦点距離 399.58
Fナンバー 2.90
半画角(°) 3.10
半像高 21.64
バックフォーカス 50.30
特許のレンズは4つのミラーを使って光軸をずらすことで、レンズを二段重ねにして全長を大幅に短縮しているようです。本当に製品化されたらかなり面白い製品になると思いますが、可能性はどうなんでしょうかね。
hori
これは面白いですね!
それにしてもキヤノンは次々に新しいアイデアを出してくれるので楽しみです。
わさびみそ
双眼鏡みたいな光学系ですね。レンズの中心がずれてしまいますが、使い勝手はどうなんでしょう?気になります。
やくのく
おー、懐かしいカタジオプトリックの変形ですか?ミラーレンズの再来か。こういう光学系だといリングぼけは発生しないのでしょうか?ニコンからも光学系を横にずらした感じの特許:特開2013-15600が2013年に出てますね。
店員
中央遮蔽がないからリングボケは発生しないはずです。
K
あくまで光線を折り曲げて全長を短くするための技術のようですね
その分、高さは現行のものより高くなりそうですが…
観光地にあるような望遠鏡に使うといいような感じですが、カメラレンズとしてはどうなんでしょうかね
コンデジ向け?とも思いましたが、ズームできないと商品性はないような
それと、光が交差するとこで干渉等が起きないのか気になります
ゆーと
1枚めは大口径レンズが必要なので、結局、お値段はお高くなるんでしょうね。
ミラーの方が軽量化はできるのかな?
反射面があるので、コーティングとミラーの波面精度次第だとは思いますが、散乱によってヌケが悪くならないかが少し心配。デジタルカメラなので、コントラスト調整しちゃえば問題はないかもしれませんが・・。
あとは、わさびみそさんも書かれているようにレンズの中心とカメラがずれてしまうので、使い勝手がどうなんだろう???
ただ、図だと短縮されているのでピンと来ないのですが、多分、スポッティングスコープみたいな感じになるだろうから、メインの顧客となる?鳥屋さんには馴染みがあるのかな。
いろいろと考えてみると結構、面白い設計で、案外実用的なのかもね。
swing
平面鏡ですし、ミラーレンズ的効果は無いですね。
潜望鏡に近い、というか、屈曲光学系の亜種だと思います。反射を増やして長さ稼いでるのかな。
思ったより嵩張りそうなので普通のレンズ交換式カメラ向けにはならない気がします。多分使いにくい。
全長を抑えたい特殊用途用に見えますね。さすがにスマホに入るサイズじゃないので、特殊な監視カメラとかでしょうか…。
Robin
面白い!けど短くなる代わりに縦長になるんですね。潜望鏡みたいな感じかな。
SR-T101
レンズの中心がずれる問題については、
既に一眼レフはミラーとプリズムによって上にズレてるわけですし、
デザイン踏襲した今のミラーレスも同じ
あまり気にならないんじゃ無いかと予想します
設計によっては今より中心に寄るかもしれませんよ
雇われ息子
上下を反転させると、ポラロイドSX-70のような光路ですね。
シュワシュワ
面白いな
光軸のズレはむしろEVFの位置に近くなるようにも思えますね
手振れ補正ユニットとの相性はどうなんでしょうね?
また短くはなるけど、バッグへの収まり大丈夫かな?てのも気になります
いがぐり
望遠レンズは細長いので、上下左右へのモーメントが大きくなり、手ブレを抑えるという効果があります。
このようにまとめた形にするとたしかに体積は小さくできますが、重心位置やモーメントの関係で振り回すのには向かなくなると思います。
kmz
持ちづらそうですが三脚に据える前提ならアリですね。
ミラーレスなら撮像面に来る画が反転していてもいいと思えば、もう1枚ミラーを減らそうな気がするのですがダメなんですかね?
af
レフレックスと通常レンズのハイブリッドですね。面白いですね。
あも
ポロプリズムの反射面をミラーに置き換えたような光学系ですね.
ダンケ
これって、屈折式望遠鏡を鏡を使って折りたたんだ様にも見えるのですが、鏡を追加した分重量は増えるのでしょうか?
普通の望遠レンズ(光軸が一直線になっているもの)より長さや空間は減るかもしれないですが、4回鏡による反射があるのでしたら画質への影響も気になります。
あ、でもアイディアは面白いと思うのでカメラのブレイクスルーを体感してみたいです。
きんのすけ
プリズム2つじゃなくてミラーを4枚も使うの?と思ったら、ただの平面鏡ではないんですね。「各反射面は、回転非対称な自由曲面形状を有する。第1反射部R1と第2反射部R2で軸上の非点収差が発生しないように最適化されている」
レンズの外観を想像してみると、これはこれで巨大な気もするんですが、はてさてどんなレンズになるのか楽しみです。
スナッキー
撮像面からズレる。と話題ですが、縦にずらして目の高さに持ってくると通常のレンズ以上にしっくりくるかも知れませんね。
暗く軽い望遠も製品化してましたし、コチラもぜひ!
kooth
このレンズが出るとすると、
RF600mm F11 IS STMとRF600mm F4 L IS USMの中間。
Lレンズのように蛍石を使わないで済むから原価は抑えられるし、
RF600mm F11 IS STMを縦に2段重ねしたようなサイズ感だから、
アマチュアがスタジアムの自席に明るい超望遠レンズを持ち込める。
室内スポーツやコンサートなどで、意外に需要があるかも。
af
レフレックスと通常レンズのハイブリッドですね。面白いですね。