富士フイルムのAPS-C用の「28mm F1.0」「32mm F1.0」「35mm F1.0」の特許

富士フイルムが、28mmから35mmのF1.0の大口径単焦点レンズの実施例を含む高性能な大口径レンズの技術に関する特許を取得しています。

IP Force

  • 特許権者:富士フイルム株式会社
    特許:7048521
    公開番号:P2020122941
    出願番号:P 2019016232
    登録日:2022-03-28
    発行日:2022-04-05
    発明の名称: 撮像レンズおよび撮像装置

  • 近年では、特許文献1~4に記載のレンズ系のFナンバーよりもさらに小さなFナンバーを有するレンズ系が要望されている。
  • ガウスタイプは画角を広くとると、サジタルコマ収差が大きくなってしまうという問題があるが、小さなFナンバーを有しながらも、収差が良好に補正されて高画質の画像を取得可能なレンズ系が求められている。
  • また、Fナンバーが小さなレンズ系は、合焦の際に移動する群の重量が重くなってしまうためオートフォーカスの高速化に不利という問題もあることから、フォーカス群の軽量化が望まれる。
  • 本開示は、上記事情に鑑みなされたものであり、小さなFナンバーを有しながらも、フォーカス群の軽量化が図られ、収差が良好に補正されて高い光学性能を有する撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。

  • 実施例1(35mm F1.0)
    焦点距離: 34.686
    Fナンバー: 1.03
    画角: 45.4

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  • 実施例4(28mm F1.0)
    焦点距離: 29.079
    Fナンバー: 1.03
    画角: 53.2

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  • 実施例9(32mm F1.0)
    焦点距離: 32.022
    Fナンバー: 1.03
    画角: 49.8

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実施例のレンズ群は焦点距離と画角からAPS-C用のレンズです。富士フイルムは、サイズが大きくなりすぎるという理由でXF33mm F1.0の製品化を見送って、XF50mm F1.0を製品化しましたが、29mmから35mmのF1.0のレンズ群の特許を取得しているので、まだこの辺りの焦点距離のF1.0のレンズを考えているのか、それとも以前に製品化が見送られたものなのか気になるところです。