ニコンの「200-400mm F5.8-7.8」「400mm F4」「550mm F4」「16-35mm F4」などの特許出願

ニコンがさまざまなレンズの実施例を含む、レンズの収差を抑える技術に関する特許を出願しています。

IP Foece

  • 出願人:株式会社ニコン
    公開番号:P2022060546
    出願番号:P 2022028092
    公開日:2022-04-14
    発明の名称: 光学系、光学機器、および光学系の製造方法

  • 【課題】諸収差が良好に補正された光学系を提供する。
  • 近年、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に用いられる撮像素子は、高画素化が進んでいる。このような撮像素子を用いた撮像装置に設けられる撮影レンズは、球面収差、コマ収差等の基準収差(単一波長の収差)に加え、白色光源において像の色にじみがないように色収差も良好に補正された、高い解像力を有するレンズであることが望まれている。

  • 実施例1(400mm F2.8)
    焦点距離 392.000
    Fナンバー 2.881
    画角 6.245
    像高 21.63
    全長 396.319
    バックフォーカス 74.502

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  • 実施例2(200-400mm F5.8-7.8 PF)
    焦点距離 199.985 300.128 400.487
    Fナンバー 5.770 5.773 7.777
    画角 12.088 8.032 3.016
    像高 21.60 21.60 21.60
    全長 218.509 276.018 309.437
    バックフォーカス 63.575 63.605 63.797

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  • 実施例3(28mm F1.8)
    焦点距離 28.773
    Fナンバー 1.8796
    画角 75.3311
    像高 21.60
    全長 131.9655
    バックフォーカス 36.457

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  • 実施例4(70-300mm F4.7-6.5)
    焦点距離 72.1 135.0 292.1
    Fナンバー 4.707 4.863 6.494
    画角 23.341 12.218 5.684
    像高 14.75 14.75 14.75
    全長 168.674 197.816 220.732
    バックフォーカス 43.294 45.652 70.374

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  • 実施例5(16-35mm F4)
    焦点距離 16.65 24.00 34.44
    Fナンバー 4.12 4.12 4.18
    画角 53.80 41.66 31.60
    像高 21.60 21.60 21.60
    全長 168.91 164.50 169.42
    バックフォーカス 39.00 48.25 65.00

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  • 実施例6(550mm F4)
    焦点距離 548.897246
    Fナンバー 4.028
    画角 4.529
    像高 21.60
    全長 421.51451
    バックフォーカス 41.79450

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  • 実施例7(400mm F4)
    焦点距離 388.032537
    Fナンバー 4.038
    画角 6.416
    像高 21.60
    全長 283.53069
    バックフォーカス 53.66784

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ニコンが特許出願で様々な実施例の示していますが、400m F4や16-35mm F4あたりのスペックのレンズは製品化されても不思議はありませんね。550mm F4はやや中途半端な焦点距離で、ゴーヨンやロクヨンとの棲み分けが難しそうに思えます。

200-400mm F5.8-7.8は望遠端がF8に近く、DOE(PFレンズ)を使って非常にコンパクトにまとまっていますね。ことによるとキヤノンのRFの普及型望遠ズームのようなレンズを考えているのでしょうか。