キヤノンがフルサイズミラーレス用の「60-600mm F4.5-8」「70-700mm F4.7-8」「80-800mm F5-9」の実施例を含む高倍率ズームの技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:キヤノン株式会社
公開番号:P2022053697
出願番号:P 2020160477
公開日:2022-04-06
発明の名称: ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム - 【課題】高倍率の望遠ズームに対応し、ズーム全域で光学性能が良好なズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供すること。
- ミラーレスカメラでは、クイックリターンミラーを配置するスペースが不要であるため、従来の交換レンズほどバックフォーカスを確保する必要がない。そのため、レンズの構成等も従来の交換レンズとは異なり設計の自由度が増えるため、小型かつ軽量のレンズを設計することが可能となる。
- 特に望遠レンズは、バックフォーカスが長くなり易いが、望遠ズームレンズの広角端のバックフォーカスが短くなる構成とすることでミラーレスカメラ用の交換レンズとしては小型化が可能となる。
- 実施例1(60-600mm F4.5-8)
ズーム比 9.51
焦点距離 61.50 164.60 585.00
Fナンバー 4.46 5.94 8.16
半画角(°) 19.38 7.49 2.12
レンズ全長 258.90 302.70 346.50
バックフォーカス 30.00 49.79 90.50
- 実施例3(70-700mm F4.7-8)
ズーム比 9.74
広角 中間 望遠
焦点距離 70.00 185.35 682.00
Fナンバー 4.76 6.20 8.16
半画角(°) 17.18 6.66 1.82
レンズ全長 271.00 316.00 361.00
バックフォーカス 31.22 50.94 97.50
- 実施例4(80-800mm F5-9)
焦点距離 81.60 211.55 784.00
Fナンバー 5.23 6.70 9.18
半画角(°) 14.85 5.84 1.58
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 274.33 322.67 371.01
バックフォーカス 32.48 51.83 105.97
キヤノンが、シグマの60-600mmのような超望遠の高倍率ズームを検討している可能性があるようですね。全長はRFマウントのフランジバック分を除くと23.9cm~25.4cm程度でスペックの割りにコンパクトにまとまっているという印象です。
広角端のバックフォーカスを短くすると望遠ズームをかなり小型化できるようですが、この設計だとテレコンが使えなくなるのが残念なところですね。
Taku
どれも非常に魅力的な焦点距離で、100mmスタートでもいいから製品化してしてくれると嬉しいです。やはり超望遠は単焦点よりズームレンズの方が使い勝手が良いので。
あとは、気になるのはやはりテレ端のF値の暗さでしょうか・・・
既存レンズもそうですが、もし今後RFマウントのAPS-C機を出すとなったときに、テレ端の暗い望遠レンズしかないことが足かせにならないか心配です。
Oort
3本とも魅力的ですね。使いやすのは60-600だと思いますが、800mmも良いなと思います。