ニコンの一眼レフは2025年にはほぼ終了する?

PetaPixelに、ニコンの今後のカメラに関する考察記事が掲載されています。

Nikon Plans to Basically Abandon DSLRs by 2025

  • ニコンは2025年に一眼レフを基本的に終了することを計画している:

    ニコンは中期経営計画を修正しており、Fマウントの死という驚くべき事実を明らかにしている。

    ニコンは2021年は財政的に良好で、映像部門の収益が大きく増加している。これは朗報だが、ニコンが出荷したカメラの台数は前年よりも減っており、これは市場の出荷台数が横ばいであることを考えるとシェアが下がっていることを示している。

    このことは一眼レフにも当てはまるようで、BCNによると、ニコンの一眼レフの日本における販売シェアは34%に低下している。

    2025年のニコンの姿はどのようになっているのだろうか。ニコンは売上を現在の5500億円から7000億円にし、営業利益を10%向上させたいと考えている。興味深いことに映像部門はの売上は2000億円のままの見込みで、事業全体に対する重要性は下がる(全体の売上に占める割合は33%から28%に低下する)。

    最も興味深いのは、FマウントとZマウントの将来の収益の比率についてニコンがどのように考えているかという点だ。ニコンはこれまでレンズ交換式カメラの販売の比率について口を閉ざしており、販売台数は示していないが、収益の内訳は示している。

    注目すべきは現時点でもミラーレスが売上の51%を占めており、これが2025年には82%まで上昇すると予想されていることだ。一眼レフカメラの売上は現在30%に過ぎず、これが2025年に4%に減少すると予想されている。

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    ニコンはデジタル一眼レフの売上が現在から85%減少し、全体のわずか4%になると予想している。ニコンはパーツ不足が影響を与えていることを理由に、公式サイトから一眼レフ用のレンズを削除し続けているが、これは今後数年間、ニコンが一眼レフから積極的に撤退していくことを示唆していると言えるだろう。

    驚くべきことは、一眼レフのカメラとレンズの販売で(今でも)明確に収益を得ることができるということだ。このセグメントの重要性は低下しているが、それでもまだ重要だ。キヤノンとペンタックスがこれを気付くかどうかは分からないが、ニコンが一眼レフ市場から撤退することで(他社に)チャンスはあるだろう。

    ニコンはカメラ市場がゆっくり縮小すると予想しており、ハイエンドカメラに重点を負いている。つまり、高価なカメラによって平均価格が上昇する。ニコンはカメラ1台あたりのレンズ販売数を増やすことを目標に掲げており、その戦略の一環としてZレンズのラインナップを2025年までに5本以上に拡大する予定だ。

    ニコンからのメッセージは明確だ。ぞれは「Zマウントシステムが全て」ということだ。

 

ニコンは2025年に一眼レフの売上が4%になると予想しているということで、元記事ではこれをFマウントシステムの終焉のようにとらえられていますが、逆に言うと2025年でもニコンの一眼レフカメラの販売は少ないながらも続いているということになりますね。

Fマウントシステムを今後ずっと維持するのは無理だと思いますが、フィルムカメラのF6の販売を2020年まで続けたニコンのことなので、結構長い期間Fマウントシステムを維持してくれる可能性はあるかもしれませんね。