シグマのフルサイズミラーレス用の「35mm F1.2」「40mm F1.2」「50mm F1.2」の特許

シグマがフルサイズミラーレス用の「35mm F1.2」「40mm F1.2」「50mm F1.2」の実施例を含む、ミラーレスカメラに最適な大口径レンズの技術に関する特許を取得しています。

IP Force

  • 特許権者:株式会社シグマ
    特許:7074985
    公開番号:P2019197125
    出願番号:P 2018090409
    登録日:2022-05-17
    発行日:2022-05-25
    発明の名称: 結像光学系

  • 本発明は、デジタルカメラ、銀塩カメラ及びビデオカメラ等に最適であり、特に、画角が46°~65°程度で、F値がF1.2程度の、バックフォーカスの短いミラーレスカメラに最適な結像光学系に関する。
  • 一般的にF1.2程度のF値が明るい大口径レンズは、よりF値の暗いレンズに比べ入射瞳径が大きくなるため、球面収差や軸上色収差の補正が難しくなる。一方、昨今のデジタルカメラはイメージセンサが高画素化しているため、特に軸上色収差が補正不足な結像光学系の場合、結像面での像の色付きや、アウトフォーカス部でのボケ像への色付きが顕著なものとなってしまう。このような問題を解決するためには軸上色収差をより小さくなるよう補正することが重要となる。
  • 本発明は、従来の結像光学系の課題を解決し、バックフォーカスを短くすることで光学系の全長を抑えつつ、軸上色収差が良好に補正され、F値がF1.2程度のミラーレスカメラに最適な結像光学系を提供することを目的とする。

  • 実施例1(50mm F1.2)
    焦点距離 50.99
    Fナンバー 1.25
    全画角2ω 45.97
    像高Y 21.63
    レンズ全長 154.20

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  • 実施例4(40mm F1.2)
    焦点距離 41.35
    Fナンバー 1.26
    全画角2ω 57.17
    像高Y 21.63
    レンズ全長 157.00

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  • 実施例6(35mm F1.2)
    焦点距離 35.99
    Fナンバー 1.26
    全画角2ω 64.62
    像高Y 21.63
    レンズ全長 140.00

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シグマはフルサイズミラーレス用の50mm F1.2を近日中に発表すると噂されていますが、ことによると、この特許の光学系が使用されるのでしょうか。

35mm F1.2の光学系は現行の35mm F1.2 DG DNのものと非常によく似ているので、この光学系が製品化されたのかもしれませんね。

40mm F1.2はまだ製品化されていませんが、一眼レフ用では40mm F1.4がラインナップられていたので、ミラーレス用の40mmが登場する可能性もあるかもしれません。