シグマがフルサイズ用の「55mm F1.4」「60mm F1.4」「65mm F1.4」「70mm F1.4」の実施例を含む、大口径の単焦点レンズの技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:株式会社シグマ
 公開番号:P2022071325
 出願番号:P 2020180222
 公開日:2022-05-16
 発明の名称: 単焦点レンズ
- 【課題】 F1.4程度と大口径比で素早いオートフォーカスが可能な諸収差を良好に補正した単焦点レンズを提供する。
- 特許文献1では標準画角のレンズに多く採用されてきたダブルガウスタイプのレンズ構成の物体側に凹レンズと凸レンズ成分からなるワイドコンバーターの役割をもつレンズ構成を有する実施例が開示されている。この光学系はFNOが1.4程度と大口径を実現している。しかしながら主にサジタル方向の収差補正が不十分で周辺像高部で像の広がりが大きい。
- 特許文献2では特許文献1と同様にダブルガウスタイプの物体側にワイドコンバーターの役割をもつレンズ構成を有する光学系が開示されている。この光学系はワイドコンバーターの役割をもつレンズ群を構成するレンズ枚数を多くし特許文献1よりも近接撮影が可能になっているもののサジタル方向の収差補正が不十分で周辺像高部での像の広がりが大きい。
- 本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、F1.4程度と大口径比で素早いオートフォーカスが可能な諸収差を良好に補正した単焦点レンズを提供することを目的とする。
- 実施例1(55mm F1.4)
 焦点距離 54.42
 Fナンバー 1.46
 全画角2ω 43.62
 像高Y 21.63
 レンズ全長 167.72

- 実施例3(70mm F1.4)
 焦点距離 69.51
 Fナンバー 1.46
 全画角2ω 34.46
 像高Y 21.63
 レンズ全長 167.64

- 実施例4(65mm F1.4)
 焦点距離 63.94
 Fナンバー 1.46
 全画角2ω 37.41
 像高Y 21.63
 レンズ全長 167.68

- 実施例6(60mm F1.4) 
 焦点距離 60.85
 Fナンバー 1.46
 全画角2ω 39.20
 像高Y 21.63
 レンズ全長 167.71

特許出願にはバックフォーカスは記載されていませんが、レンズ構成図ではミラーレス用にしてはかなりバックフォーカスが長めのように見えるので、一眼レフ用のレンズでしょうかね。光学全長は長めですが、一眼レフ用のレンズだとするとフランジバック分を引けば、そこそこのサイズになりそうです。
70mm F1.4はこれまでにないスペックのレンズで、製品化したら面白い存在になりそうですが、シグマはミラーレス用のDG DNレンズを拡充しているところなので、一眼レフ用のレンズだとするとこのタイミングでの製品化はないかもしれませんね。
ブドワール
大きいレンズのほうが玉ボケがきれいな印象なので、ボケにこだわったシリーズということはないですかね?55mm~60mmくらいを使ってみたかったので、出てきたらうれしいな。