パナソニック「LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.」は非常にシャープだが軸上色収差が目立つ

Imaging Resourceに、発表されたばかりのパナソニックの超広角単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.」の初期レビューが掲載されています。

Hands-on with the compact wide-angle prime

  • 9mm F1.7で最初に気付くのはその小さなサイズで、パンケーキの領域まではいかないが、それに近い。重さはわずか130gと軽量だ。小型にもかかわらず鏡筒はライカブランドに期待される品質を維持しており、防塵防滴設計となっている。
  • フォーカスリングの回転角は調整可能で、フォーカスブリージングも抑えられているので動画用にも適している。

  • 画質は開放でも非常にシャープだが、軸上色収差が目立つのが欠点だ。しかし、テストはオリンパスE-M1 Mark IIIを使用していることに注意が必要だ。ACRのレンズプロファイルもまだ対応していない。パナソニック機でのテストが楽しみだ。
  • 絞り込んだときの画質も良好なので、風景写真に最適だ。F8までは解像力は維持されるが、F5.6の方が若干シャープだ。
  • 画質についてまとめると、このレンズは非常にシャープだが、現時点ではいくつかの収差が見られる。それでも、これまでのところこのレンズは高い評価だ。

  • 近接性能は素晴らしく、最短撮影距離はわずか0.095m、最大撮影倍率は0.25倍(換算0.5倍)で、マクロではないがクローズアップ写真を撮ることができる。
  • ボケは非常に滑らかなわけではないが、それでもなお、ピントが合っている部分からボケている部分への遷移は印象的だ。
  • このレンズには好きな部分がとても多い。超小型で軽量なのは、使い勝手の面で非常に有益だ。小型だが画質に妥協はなく開放でも非常にシャープで、歪曲や周辺光量落ちも上手くコントロールされている。色収差は少し見られ、これが将来のレンズプロファイルで対応できるかどうかは分からないが、いずれにしても収差は強いものではない。

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9mm F1.7は実際にボディに取り付けた画像を見ると、明るい超広角とは思えないコンパクトさで、前玉も出目金ではないのでとても扱いやすそうです。

画質は開放から十分なシャープさですが、サンプルギャラリーを見る限りでは、遠景では周辺はF4でも若干甘い感じがします。逆光にはかなり強そうですね。

軸上色収差に関しては、オリンパス機を使用しているので補正がかからないと述べられていますが、軸上色収差は補正が難しいので、パナソニック機でもあまり変わらないような気もしますが、どうなのでしょうか。