将来マイクロフォーサーズは成長し繁栄する

Fstoppersに、m4/3システムの将来やカメラのモバイル通信内蔵、レタッチ&現像ソフトの将来などに関する予想記事が掲載されています。

Can You Predict the Future of Photography?

  • 1987年のフィールドガイドには「最新の一眼レフには驚くほどの多くの機能があるが、その多くは鳥の撮影にはほとんど役に立たない」と記載されていた。これは35年前には正しかったかもしれないが、AFトラッキング、手ぶれ補正などの技術により鳥の撮影に革命が起こった今では時代遅れの意見だ。

    また、スマートフォンのカメラが写真家によって一笑に付されていたのは、それほど昔のことではない。しかし、2013年にはスマートフォンがレンズ交換式カメラ市場半減の原因とみなされ、それ以来カメラ市場は急激な縮小を続けている。

    このような大きな変化を目の当たりにすると、写真の世界もまた未来に向かって変化していくのだろうと思わされる。未来を正確に予測することはできないが、ここではいくつかの未来予想したいと思う。


  • 予想:マイクロフォーサーズは成長し繁栄する

    レンズ交換式カメラの市場縮小はスマートフォンだけのせいではなく、大手カメラメーカーが貪欲にカメラのマイナーチェンジを繰り返して、市場を席巻してしまったことも原因だと思う。消費者は、今持っているカメラで十分で、アップグレードする必要がないことに気付いたのだ。

    最近、その流れに逆らったのがOMDSで、OMDSは2つのトップエンド製品を発表し大成功を収めた。1つは「ED 150-400mm F4.5 TC1.25X IS PRO」で、生産が追いつかずメーカーはその需要に驚かされることになった。このレンズはOMDSの他のレンズよりも遥かに高価だが、同等の画角のEF800mm F5.6よりも5500ドルも安く重さも半分以下で、1.25倍のテレコンまで内蔵されている。

    そしてOMDSは「OM-1」を発売したが、このカメラは予約注文が製造台数2ヶ月分上回った。なぜか? このカメラは旧型から技術的に大きく飛躍し、優れた画質が小型軽量なパッケージで実現できるようなったからだ。OM-1の画質は多くのフォトグラファーににとって十分なものだった。

    多くのフォトグラファーにとって、システムの低価格化や小型軽量化、優れたボディ内手ブレ補正やコンピューショナルフォト機能などは、他のどのような違いよりも遥かに重要だった。オリンパスの医療部門に貢献する製品だけを開発するという縛りから解き放たれたOMDSは、革新を続け新鮮なアプローチで市場を揺るがすと思う。


  • 予想:カメラにはSIMが内蔵されるようになる

    GPSやWiFi、Bluetoothがカメラに内蔵され、携帯電話にカメラが内蔵されたように、レンズ交換式カメラにモバイルデータ接続機能が搭載され、スマートフォンを介する不便さを感じずに画像を直接クラウドにアップロードできるようになるのは時間の問題だろう。

    カメラの処理能力とメモリがより増強され、サイズの縮小が進めば、スマートフォンで目にしている全てのアプリがカメラに搭載されることも予想される。


  • 予想:フォトグラファーはPhotoshopを必要としなくなる

    燃料費や食費の高騰で財布のヒモが固くなっている中、フォトグラファーは節約を心がけるようになるだろう。LightroomとPhotoshopは長年にわたって(現像&レタッチソフトを)を支配してきた。

    しかし、市場にある他の製品はこれらの製品より良いとは言わないまでも同等の結果が得られ、より安価に使用できる。Capture1、On1、DxOはAdobe製品よりも遥かに安いコストで、優れた結果が得られる。これらのソフトは全体的に使いやすいと思う。

 

小型センサーのレンズ交換式カメラは「カメラ機能が進化したスマートフォンに食われる」という意見も多いようですが、ここでは逆にm4/3は必要十分な性能で、カメラ市場の停滞を打ち破る製品になると予想しています。

少し前までは新製品が少なく盛り上がりに欠けていた4/3ですが、確かに、最近はOM-1やGH6などの登場で久々にかなり盛り上がってきたという印象ですね。今後もこの状況が続くのか注目したいところです。

カメラへのSIMの搭載に関しては、最近はモバイルデータ通信の料金も安価になってきたので、現実的になってきたかもしれませんね。